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コラム
おフログ

2007.03.26

最終回:山梨県・奈良田温泉にて ~山の秘湯で、豊かな自然の恵みに感謝!~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Photo_84

とうとう迎えました、「たらふく温泉紀行」最終回。

去年の4月から、もう一年がたってしまったのかと
驚きつつも、さまざまな方々に
取材にご協力いただき、とても充実した時間でした。
ありがとうございました。

さて今回は、山梨県・奈良田温泉の
「白根館」に行ってまいりました。

東京と山梨、直線距離でなら
さほど遠くないはずですが
周囲を南アルプスの山々に囲まれているため
甲府から、車でさらに2時間弱かかります。

そんな、手ごたえのあるアクセスにも
かかわらず、温泉ファンをひきつけてやまない秘湯。
いつかは行ってみたいと
思いつづけてきた場所です。

[確かな温泉力を、受けとめる幸せ]

昭和28年、水力発電所建設のために
道路ができるまで、外界から隔絶され
自給自足の生活をはじめ、
独特の文化を育み続けてきた
南アルプスの最深部、奈良田。

狩猟犬として優れた能力を持つ
(でも、とっても愛らしい…)甲斐犬の
発祥の地で、多彩な猟技を持つ「狩猟の村」なのです。

1_22
ご主人や先代ご主人が仕留めた、動物たちの剥製が飾られるロビー

ご主人の深沢さんも、息子さんたちも
もちろん猟をなさいます。
そして、その猟果は、もちろん夕食で
味わうことができます。

詳しくは、温泉のあと
また後でご紹介したいと思います。

Photo_85
ダンディな2代目ご主人、深沢守さんです。

白根館の魅力は数あれど
温泉の素晴らしさは特筆に値するでしょう。

泉質は、含硫黄ーナトリウム塩化物泉。
PHは8.8の弱アルカリ性、源泉温度49.8度。
駐車場南側の地下500mから、ポンプで揚湯していて
1分あたり63~70Lと豊かな湧出量を誇っています。

Photo_89
内湯の扉を出たところにある、飲泉所と岩清水「御符水」

入浴前に、まず飲泉所で、源泉を一杯。
飲泉で、糖尿病の人は1泊であたり1割、血糖値が減り
便秘にも高い効きめがあると知られていて
源泉を持ち帰る人も多くいます。

源泉の持ち帰りについては、制限を設ける
お宿も多い昨今ですが、こちらでは
「もったいないから、どんどん持っていって」(ご主人)とのことでした。

玉子のような硫黄臭と、適度な塩味。
まるでお吸い物のようで、
とても飲みやすく、おいしかったです。

Photo_88
内湯のひのき風呂。お湯は思いっきりツルツルなので、スリップ注意!

浴槽は4つ。ひのき風呂の内湯2つと
木造り、石造りの露天風呂があります。

おいしそうな玉子の香りのする湯は
とにかく、お肌ツルツル!
やわらかい布にくるまれているような肌ざわり。
ぬるめの湯加減ですが、芯からやさしく温まります。

今回の旅は、妹とその息子(3歳)と
一緒でしたが、甥っ子も
「すごい、ちゅるちゅるだね~」と喜んでいました。

Photo_86
私の若いボーイフレンド、甥っ子の「とんとん」

内湯、露天風呂すべての浴槽が、源泉100%かけ流し。
毎分15~20Lもの新鮮な温泉が投入されています。
もちろん消毒剤の投入もありません。
加温については、気温に合わせ
熱交換による温度調節を行っているとのこと。

Photo_90

ちなみに、これら温泉についての情報は
すべての脱衣所に、上の写真のように
看板が作られ、掲示されています。

本物の温泉を求めるファンたちの心を
つかんで離さないのは、こうした誠実な姿勢も
大きい理由なのではと、思いました。

Photo_87
露天風呂のひとつ、石造りの露天風呂。早川の流れが目の前に

糖尿病の人のほか、歩行に障害のある人、顔面麻痺の人と
なかなか通常の病院での治療でなかなか回復が
難しい人たちが、湯治のため多く訪れます。

「歩けなかったおじいちゃんが、3泊目で
突然部屋からいなくなり、みんなで心配して探したら
ひとりで歩いて、お風呂に行っていた」
「杖を忘れて帰ってしまった」

こうしたエピソードは、枚挙にいとまがないそうです。

1_23
木造りの露天風呂。入ったときは少しお湯が緑がかっていました

圧倒的な自然に囲まれて、
圧倒的なパワーの温泉に身をまかせる。
シンプルだけど、とても確かな喜びを感じるのです。

[地の食材にこだわった、手作りの味]

ぬるめの温泉につかっていたら
時間をすっかり忘れてしまい
気が付くと、もう夕食の時間。

白根館のお食事は、地元の食材にこだわった
昔ながらのお料理。

まず最初に運ばれてきたのは
アツアツの揚げ蕎麦がき。
外側はパリっとしていて、甘みが口の中に広がります。
そして、鼻に抜けるしっかりとした蕎麦の香り。
日本酒がとても合います~。

Photo_91
揚げ蕎麦がき(右)と、生ゆばを1枚1枚重ねて作った「角ゆば」(左)

隣町、身延の名産品、生ゆばを何枚も重ねた「角ゆば」は
そのまんま、ゆばのミルフィーユ。
1枚ずつ食べるのに比べて、ぎっしり濃厚。
ものすごい満足感です。

また芋から手作りしている、さしみこんにゃくは
すっきりした味と風味で、するっとのどを抜けていってしまいます。
もう少し、とどまってくれたらいいのに…。

Photo_93
とても手間のかかった、手作りこんにゃく

そしてまさに山の恵み、ご主人や息子さんが
猟で仕留めたいのししの入った、ぼたん鍋です!

もう、なんといっていいのやら
脂にも味があるけれど、くどくなく、
肉には、旨みとほんの少し甘みもあって…。

Photo_92

未来の3代目主人である息子さんが
「山の神様に感謝してから、食べてください」と
おっしゃっていたのに、あまりのおいしさに
無心で食べてしまいました。ごめんなさい…。

部屋に戻ってから、甥っ子と3人で
山の神様に感謝をささげました。

同じく、猟果である鹿を使った
「鹿肉と野菜の煮こみ汁」。
ほか「しいたけのフライ」「ヤマメの塩焼き」「山菜の煮物」と
お腹が破裂しそうなくらい、豪華なお食事です。

ヤマメの塩焼きに添えられていた
自家製「岩魚みそ」は、奈良田の各家で
作られているおふくろの味。
焼いてから干した岩魚の身や、にんにくなど
さまざまな食材が織り交ぜられています。

ごはんにも、酒の肴にもぴったりな「岩魚みそ」。
いつか「隣の晩ごはん」よろしく
1軒1軒お宅訪問して、それぞれのご家庭の味を
いただいてみたいな。

朝ごはんには、源泉で作った小豆の温泉粥が登場。
おいしくて体にいい一品に大満足でした。

Photo_94

+++++++++++++++++++++++++++++++
白根館
山梨県南巨摩郡早川町奈良田334
TEL:0556-48-2711

(予約受付専用フリーダイヤル)
0120-47-2711
※東京、神奈川、千葉、埼玉、静岡、愛知、長野、山梨
http://www.salps.net/user/shiranekan/

宿泊料金
(本館)12000円(1泊2食付)、9500円(湯治2食付・3泊以上)
(別館)16500円(1泊2食付)
※平日割引1000円、一室4名さま割引1000円
会員割引1000円(湯治を除く)

@nifty温泉「白根館」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2007.03.26 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (6)

2007.03.13

第23回:東京都世田谷区にて ~そしがや温泉21&松坂牛コロッケ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Main

さてさて、今回訪れたのは、東京都世田谷区祖師谷。
この地は、ウルトラマンの生みの親である
円谷プロダクションがあったことから
ウルトラマンの街と呼ばれています。

駅前には、ウルトラマン(人間よりは少し大きめサイズ)が
球体の上にそびえ立ち、
駅前商店街の名は、そのまんま「ウルトラマン商店街」。

ウルトラファミリーLOVEな、うちの甥っ子(2歳)を
連れてきたら、興奮して走り出しそうです。
そんな祖師谷に、かなり良いの温泉があると聞き
やってきた次第です。

[電気風呂で、スペシウム光線か!?]

Syoutemgai
祖師ヶ谷大蔵駅からウルトラマン商店街を、北へ北へと歩いていきます

小田急線祖師ヶ谷大蔵駅から
北へ向かって徒歩5分。
活気あふれるウルトラマン商店街を
ちょっとそれた場所に「そしがや温泉21」はあります。

前身にあたる銭湯で、井戸水を掘っていたところ
黒湯が湧出したのが昭和52年のこと。
せっかくの天然温泉をもっと活用したい!と
昭和60年に、内容を新たにオープンしたのだそうです。

東京都の銭湯料金(大人430円)で
黒湯のほか、電気風呂、気泡風呂、ジャグジー、
サウナ(ミストサウナ・冷凍サウナ・普通のサウナの3種)、
プール(打たせ湯つき)などなど、
コンパクトながらもバリエーション豊か。
帰りたくなくなっちゃうほど、とても楽しい場所なのです。

Pool
プールは水深1.1m、長さは15mくらいでしょうか


普通のサウナと、プール、ジャグジーは
料金プラス250円で利用可能!
これってすごいおトクですよね。

開放的な吹き抜け空間にある
プールを眺めていると
「裸で泳ぐって気持ちいいよ~」
と、そしがや温泉スタッフ歴20年の上島さんが
キュートな笑顔で一言。

奥のほうを見ると、ジャグジーもあるし
なんだかリゾートホテルにある
プライベートプールみたいじゃないですか。
(行ったことはないので、あくまで妄想)

まあ、ここはパブリックなんですけど
いやあ、いいですね。泳ぎたい~。

Kyukei1
薪ストーブのある、リゾート風休憩室。大きな窓からは陽の光がたっぷり

次に、上島さんが案内してくださったのは
更衣室から直接行ける休憩室。
なんと、薪ストーブが!
鋳物でできてますし、本格的じゃないですか。
と、思いきや、
ん? 熱くない?

実はスイッチ1つで、薪が燃えているように
赤く電気がつく「飾り薪ストーブ」だったのです。
視力には自信があるのですが、本物かと
思っちゃいましたよ。

それでは、実際に入浴させていただきました。
いろいろなお風呂がありますが、まずは黒湯から。

地下120mからくみ上げている温泉は
大昔の植物などから生まれた有機物が
たっぷりとふくまれた、ナトリウムー炭酸水素塩泉。
PHは9くらい。なかなかのアルカリ度です。

Onsen
そしがや温泉の天然黒湯です。手前はビリビリきちゃう電気風呂!

「これは、かなりのスベスベが期待できそう」
わくわくしながら、体を入れてみると…

もうスベスベを通り越して、
ヌルヌルに近いような感覚なのです。
ちょっとした「あんかけ」気分というのでしょうか。
やっぱり、これはアルカリ泉ということだけじゃなく
有機成分がなせるワザではないでしょうか。

壁に富士山の絵が描いてあったりするのが
昔ながらの銭湯ですが、こちらでは
大画面テレビが、壁にど~んと設置されています。
最近、我が家のテレビは壊れてきていて
(音量を変えようとすると、チャンネルが変わる)
憧れのまなざしで、テレビを眺めていたら
ちょっとのぼせてしまいました。
体が芯からしっかりあたたまった感じです。

ほてった体を、-10度(!)の冷凍サウナで
覚ましたら、今度は黒湯の電気風呂に挑戦。
初めてなもので、躊躇していると
「気持ちいいよ~、腰痛なんかこれ入ったら一発だね」と
おばさま達に勧められました。
祖母くらいの歳のおばあさまも入っているし
大丈夫、と足を入れると、ビリビリ~!

「ぎゃっ」と思わず声を上げてしまいましたが
根が体育会系なもので
とりあえず全身浸かってみました。

ビリビリがすごいことになっています。
ちょっと私にはムリみたいなので
電気風呂から出ようと
「お先にしつれいします~」と発した声が
なんだかよれよれな感じで…。

ウルトラマンにやられた怪獣の気持ちが
わかるような気がした、初電気風呂体験でした。

Ueshima
上島さんです。いろいろありがとうございました!

ちなみに施設名につく、「21」は
上島さんによると、住所が21号であるということと
「21世紀まで続くと、いいな」という
思いがこめられているのだそうです。

そろそろ「そしがや温泉22」になる日も近い?

++++++++++++++++++
そしがや温泉21

東京都世田谷区祖師谷3-6-21
03-3483-2611
14:00~26:00(最終入場25:30)
年中無休

http://www.soshigaya-onsen21.com/

@nifty温泉「そしがや温泉21」詳細ページへ

[松坂牛の旨味がジワ〜な絶品コロッケ]

祖師谷に住んで20年、「そしがや温泉21」の上島さんに
おすすめのおいしいものをうかがうと
「祖師谷 鈴木」さんのコロッケを紹介してくださいました。

さらにウルトラマン商店街を北上すること5分。
祖師谷団地の手前に、お店はありました。

Suzuki1
おめめパッチリの牛のイラストが愛らしい。でも共食い?

松阪牛の指定販売店でもあり、店内には
おいしそうな肉がズラリと並んでいます。
うかがったのは15時くらいでしたが
次から次へと、お客さんがやってきて
飛ぶようにコロッケが売れていくのです。

季節ごとに選び抜いたじゃがいもに
松阪牛や和牛を加えたぜいたくな味。

Suzuki2
次々に、コロッケが揚がっていました

揚げる前の状態で買っていくお母さん、
すぐそばのベンチで、揚げたてを
食べている小さな女の子。
これで1個85円ですから。
やっぱりコロッケって、幸せな食べものだと思えるんです。

1日1000個限定なので
確実に手に入れたい方は
夕方前に来店したほうがいいかもしれません。

Suzuki3
松阪牛と、牛脂のコクがたまりません

メンチカツもコロッケと並び
創業以来50年間の人気定番商品です。
1日300個限定で、残念ながら
私がうかがったときには、もう売りきれていました。

今度はメンチを買ってから、
温泉に行きたいと思います。

++++++++++++++++++
祖師谷 鈴木

東京都世田谷区祖師谷2-4-7
03-3484-4129
10:00~18:30
月・火曜休

text by 瀬田尚子 | 2007.03.13 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

2007.02.27

第22回:新潟県・赤倉観光ホテルで、温泉&フレンチ

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Sky

暖冬などは、ものともせず
スキーにいってまいりました。6年ぶりです。

新潟県妙高市にある「赤倉観光ホテル」さんに
泊まるのは、これで5回目くらいでしょうか。

すばらしい眺望、おいしい料理、かけ流しの温泉
3種の神器がそろっている、クラッシックホテル。

私も年輪を重ね、ようやくこのホテルが似合う
大人の女になってきました。
でも、スキーの腕前は、悲しいくらいに落ちていて…。
仕方ないですね。

きっと、打撲の痛みも、激しい筋肉痛も
温泉がいやしてくれるから。
スキーから戻ったら、いざ温泉です。

[70年間源泉かけ流しを誇る、絶景風呂]

お風呂をいただく前に、少しホテルのことを
ご紹介したいと思います。

昭和12年12月12日に開業、今年で70周年を迎える
赤倉観光ホテルは、外貨獲得を目的に
政府の先導でつくられた、日本で最初のウインターリゾートホテル。
そんじょそこらの、クラッシックっぷりではありません。

3年前に経営が変わり、リニューアルオープンしましたが
ホテルの雰囲気は、以前とそのまま変わっていません。

Hotel2
アンティークの家具が並び、重厚な雰囲気のロビー

妙高山の中腹、標高1000メートルの地に建ち
ロビーの大きな窓からは、野尻湖をはじめ
美しい山々が連なる景色を見ることができます。

ホテルの創業者、大蔵喜七郎氏
(そう、ここはオークラ系だったのです)は
この妙高・赤倉でも1番といわれる素晴らしい眺望を守るため
ホテルの周辺の土地をすべて買い取ったほど。

その後、この一帯は国定公園に指定されたので
視界をさえぎるような大きな建物が
これから周囲にできることもないのです。

Hotel1
静かにライブラリーで過ごす時間も、素敵です(オトナな感じ…)

さあ、お待たせしました。
温泉にいきましょう!

こちらは女性用の大浴場。
大きな窓からは、ロビーと同様に素晴らしい景色が望めます。
ちょうど写真を撮ったときは、日の出の直前でした。

Onnaburo
景色の素晴らしさに、うっかり長湯をしてしまう危険が…。

ちょっぴりとろみを感じる、やわらかなお湯につかりながら
深い青からオレンジへと、色彩豊かに変化していく空を眺める。
朝日を反射して、鏡のように光る野尻湖の神々しいこと。
理屈ぬきに、幸せを感じる時間でした。

ホテル内には、男女の大浴場と、家族浴場があり
創業以来70年間、すべて源泉かけ流し。

現在は妙高山の北地獄谷から2kmほど
引湯してきていて、ふもとの赤倉温泉と同じお湯です。
泉質は
「カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉」。

成分表記(平成10年のもの)では、PH7.2とありましたが
リトマス試験紙は、思いのほか青くなりました。
この8年で、アルカリが強くなったのでしょうか。
肌にとろっと感じる理由は、これでしたか。

ほぼ無色無臭のクセのないお湯ですが
「美人の湯」といわれる炭酸水素塩泉と
保温効果が高く、動脈硬化にいい硫酸塩泉。

効能的には、一粒で2度おいしい
スグレモノの温泉なんですね。

Kazokuburo
家族風呂です。5~6人は入れます

[夜は伝統のフレンチ、朝は焼きたてパン。そして昼は…]

最初に「そんじょそこらのクラッシックぶりではない」と
書きましたが、食も然り、です。
ホテルでは、創業時よりの伝統に裏打ちされた
正統派フレンチ、そしてリニューアル後
力を入れている和食ダイニングで
朝・昼・晩とおいしい時間が過ごせるのです。

まずディナー。
確かに山に囲まれた場所ではありますが
日本海までは車で45分ほどと
とても近く、毎日新鮮な魚介が味わえるとあって
和食にかなり傾いていたのですが
やはり、久しぶりに訪れたのだし、と
フレンチにしました。
(ノドグロさん、ブリさん、さようなら…)

いただいたのは、プチ・ディナー(7350円)。
前菜3品盛り合わせ、スープ、魚料理、肉料理、
季節のサラダ、デザート、パン、コーヒーと
フルコースではありますが
ポーションが小さめなので、お値段も控えめ。
いろいろ食べられるというのが、やはりうれしいです。

Soup
妙高山の湧き水を使い、手をかけて作られたコンソメスープ

今回、特にそのおいしいさに驚いたのは
パンです。

リニューアルにともない、ベーカリーの設備を拡大。
クロワッサンやデニッシュ、ハード系と
豊富な種類のパンを、レストランに提供するほか
売店でも販売しています。

無添加、手作りの焼きたてのパンを求めて
毎朝、地元のみなさんが、わざわざ
ホテルまでいらっしゃるとのこと。
スキー客の方も、おみやげに
パンをたくさん買っていました。

Pain
ベーカリーにて、お昼すぎに撮影。もうほぼ売り切れてしまいました

おいしいパン同様に、気になったのが
ホテルメイドの「紅玉林檎ジャム」。

朝食の席にパンと一緒にさりげなく
並べられたジャムを、ヨーグルトに入れて
食べてみると……!!!

さりげない素朴な甘さが特徴で
ヨーグルトやパンの味を
よりいっそうひきたててくれます。

Jam
パンと並んで、売店で販売していました(700円)。

そしてもうひとつ、私がこよなく愛するのが
お昼のメニュー「山菜スパゲッティー」。

はじめてこちらのホテルを訪れたときに
食べて以来、その素朴なネーミングと
本格的な味わいに惚れて、食べ続けてきたのです。

リニューアル後も果たしてあるのかと
心配だったのですが…ほっ、ありました。

Sansai_1
愛し続けていいます!「山菜スパゲッティー」1890円です

ただ、残念だったのは
山菜の割合と「盛り」が減っていたこと。

二人分かと見まごう量でありながら
フォークを止めることができず
あっというまに完
食していた
あの頃が懐かしく思えてしかたないのです。

+++++++++++++++++++++
赤倉観光ホテル
新潟県妙高市田切216 
0255-87-2501

@nifty温泉「赤倉観光ホテル」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2007.02.27 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

2007.02.13

第21回:大分県別府市へ(その3)~明礬温泉&山の秘湯で、心も体もメロメロに~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

21thmain
見晴らし最高! 「鍋山の湯」の泥湯です

「たらふく温泉紀行」別府シリーズも、とうとう最終回。

3回目は、よりどりみどりな別府温泉郷のなか
硫黄の香りがぷ~んと漂う
明礬温泉、そして山の中腹に湧き出す
秘湯・鍋山の湯をご紹介いたします。

山々がすぐそばに迫る明礬温泉より、さらに上へ。
未舗装のゴツゴツした山道を登ること10分。
「鍋山の湯」の入口に到着します。

ここからは、車では行けません。
さらに険しい岩肌を登っていきます。
ところどころ、黄色い硫黄分が岩にこびりつき
シュウシュウと煙をあげています。地球ってばスゴすぎです。

「鍋山の湯」には、泥湯と硫黄泉の
2種の浴槽があります。
まずは景観のすばらしい泥湯のほうへ。
どうでしょう、この見晴らしの良さ。
間近には、毎年、4月の別府八湯温泉祭りの夜に
野焼され、緩やかな稜線を露にしている扇山。
さらに彼方には、別府湾も見えます。
こんな湯につかったなら、さぞや仙人気分でしょう。

[絶景! 山の秘湯・鍋山の湯にて]

「仙人」になってみたいのは、やまやまだったのですが
とてもたくさんの、若い男性が入っていて…。
下に水着をきて、スタンバイはしていましたが
やっぱり恥ずかしくて、断念。

そこで、人のあまり入っていない
硫黄泉のほうへ行ってきました。

見晴らしは泥湯ほどではないのですが
大自然にまるごと抱かれている感じで、開放感抜群!
やわらかな肌触りのぬるめの湯で
いつまでも、入っていられそうです。

Yama3
ホースから出ている沢の水で、温度調節をします

そしてそして、湯船から少し奥まった岩場には
蒸気の噴出口があって、温泉玉子を作ることができるんです。

Yama2
こんな岩場の隙間に、蒸気口があるなんてびっくり

生玉子の入ったざるを噴き出し口に差込み
木のフタをして、待つこと5分。
トローリした、温玉くんのできあがり。
何度食べても、この食感はたまりませんよね。

Yama1
トロトロの温泉玉子ができました

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鍋山の湯
大分県別府市鍋山
@nifty温泉「鍋山の湯」詳細ページ
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[別府八湯の濃厚エリア・明礬温泉へ]

山の湯を堪能したあとは、明礬温泉へ。
天然の入浴剤である湯の花を採取する
湯の花小屋が立ち並ぶ様子は
江戸時代から続く、この温泉ならではの光景です。

Okamoto3
昔ながらの三角屋根のわら葺き小屋で、今も湯の花を作っている

硫黄分を豊富に含んだ、この明礬温泉の蒸気が
生み出すのは、湯の花だけではありません。

それは、

プ・リ・ン です。

明礬温泉の旅館「岡本屋」さんの売店で
作られている「地獄蒸しプリン」(210円)は
今や、この地に来たら食べずには帰れない名物

甘さは、かなり控えめで、
玉子やクリームの、素材の力がそのままに感じられます。
カラメルはややほろ苦めなのは、とっても私好み。
子どもには、ちょっとわからないかもね。

Okamoto1
カラメルがたっぷりめなのも、やはり私好み…

しかもこのプリン、無添加というのがうれしい。
蒸気に含まれる硫黄成分による防腐効果で
防腐剤など、加える必要はないそうです。
すごいぞ、温泉!

プリン以外にも、この店にはいろいろと
おいしいものがありまして
私的なおすすめは、さぬきうどんですね。

「なぜ別府でさぬきうどん?」という
疑問はこの際、横においといて
とにかく食べてみてください。

香川から仕入れている生めんを
注文を受けてから、茹でるので
喉越し、歯ごたえともに素晴らしい。

Okamoto2
温玉うどん(400円)。玉子とうどんがよくからんで…美味

温玉うどんを、私は注文したのですが
茹でたてを、お姉さんが席まで運んでくれるやいなや
「玉子を崩して、うどんとよく混ぜてくださいね」と一言。
玉子がソースのように、うどんとからんで…。
箸を止めることなく、完食してしまいました。

テーブルに備え付けてある
大分名物・カボス果汁を、ちょこっと加えてみると
味がさわやかに変化して、いいですよ。

++++++++++++++++++++++
岡本屋売店
大分県別府市明礬3組
0977-66-3228(岡本屋旅館)
8:30~19:30
無休
++++++++++++++++++++++

[別府温泉保養ランドで泥湯三昧]

明礬温泉から、バスで停留所ひとつ分
下ったところにあるのが「別府温泉保養ランド」。
訪れる人たちのお目当てといえば
なんといっても泥湯です。

「泥湯」とは読んで字のごとく、泥&温泉。
泥と温泉がかもしだす、ねっとりとした感触は
子どものころにはまっていた
どろんこ遊びのあれとは明らかに違う。
泥というよりは、驚くほど粒が細かく
それはもうクリームのようなのです。

しかも普通の温泉よりも、比重が大きいので
体がふわふわと浮いてきて…わーい、楽しいぞ。
風呂の底にたまっている泥を、首や肩に塗れば
すっかり、ラグジュアリーなエステ気分…。
(7年前に行ったきりなので
かすかな記憶をたどってみました)

Hoyou2
内湯から通路を通って行くことができる、露天鉱泥大浴場

このあたり一帯は、紺屋地獄と呼ばれ
「豊後風土記」(奈良時代)の中にもその名が
出てくるほど由緒正しき温泉です。

「別府温泉保養ランド」として、オープンしたのは約40年前。
それまでは、もっと小さな規模で
温泉業を営んでいたのだそうですが
健康の悩みを抱える人たちの、お役に立てればと
始められたとのこと。

かつては、九州大学温泉治療学研究所や
国などの病院や療養所で
難病などの治療に使われたといいます。
熱保有度が高く、成分が濃厚。
それに加え、浸透も早い泥湯。
特に成分が強い、地下にある鉱泥風呂は
小学生までの子どもは入湯禁止!
というほどの効き目なのです。

また露天鉱泥大浴場の奥に
もうひとつ屋外泥湯があるのですが
グレーがかった大浴場の泥と比べ
白っぽく、さらに粒が細かい。
そしてとてもふんわり軽いのです。
また泥だけではなく、入っている温泉も違います。

「別府温泉保養ランド」では
沢のほうから湧出する、アルカリ性の硫黄泉と
山の方から湧出する、酸性明緑礬泉と2つの源泉を持ち
きめ細やかな屋外泥湯ではアルカリ。
大浴場では2つのブレンドを利用しているのです。
(ちなみに屋内泥湯は酸性の湯です)

泥の種類も違えば、温泉も種類も違う。
同じ泥湯といっても、三種三様の楽しみがあるわけです。

Hoyou1
ねっとりとした泥は、まるでクリームのよう

また泥湯のほかには、屋内にあるコロイド湯。
屋外には寝湯、蒸し湯、滝湯があり
いろいろとはしごできるのも魅力。

でも私はもっぱら、屋外のクリーミー泥湯に
メロメロでしたけど。

++++++++++++++++++++++
別府温泉保養ランド
大分県別府市明礬今夜地獄
0977-66-2221
月曜 9:00~20:00
火~日曜9:00~22:00 (宿泊客は、コロイド湯のみ24時間入浴可)
無休
入湯料 大人1050円 小学生570円 幼児(小学生未満)310円
@nifty温泉「別府温泉保養ランド」詳細ページ
++++++++++++++++++++++

text by 瀬田尚子 | 2007.02.13 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (4)

2007.01.30

第20回:大分県別府市へ(その2) ~鉄輪にて。私もごはんも、地獄蒸し~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Kannawamain

前回に引き続き、大分県・別府から
「たらふく温泉紀行」、お送りいたします。

明礬・柴石・亀川・鉄輪・別府・観海寺・浜脇・堀田と
8つの温泉地帯からなる湯の国・別府。
よりどりみどりな中で、私が宿をとったのは、
古くから湯治場として知られる、鉄輪(かんなわ)温泉です。

ゴウゴウという音とともに、温泉の蒸気がいたるところから
噴き出すさまは、地球パワー全開!の大迫力。
まさに鉄輪の街のシンボルである、
この「蒸気」の恩恵を
体で舌で、堪能してみたいと思います。

[恍惚のひととき…初めての「むし湯」体験]

湯治場だけに、鉄輪の街は共同湯が
とても充実しているんです。

端から端まで、歩いて8分もかからない「いでゆ坂」を
中心に、7つの公共浴場が点在しています。

Kannawa1
鉄輪のメインストリート「いでゆ坂」には、浴衣がよく似合います

宿にも、もちろんお風呂が(いくつも)あるわけで
いくら温泉大好きっこさんの私でも
なかなか全部は入りきれません。

悩みぬいた末、まず訪れたのが「鉄輪むし湯」です。
昨年8月にリニューアルをしたという新しい施設。
でも、その歴史はなんと鎌倉時代までさかのぼります。

Kanmushi2
シンメトリーなデザインが美しい「鉄輪むし湯」。2006年8月にリニューアルオープン

当時、灼熱地獄のような有様だった鉄輪の地を鎮めた
一遍上人が、温泉の蒸気を利用した「むし湯」を
考案したと伝えられています。
施設の駐車場にある石組みは
リニューアル前まで、使われていた釜の跡。
さりげなくも、時間の重みを感じさせます。

そして駐車場のすぐ近くに、珍しいものを発見しました!
「足湯」ならぬ、「足むし湯」です。
蒸気が満ちた細長い木箱の中に
足を入れるという仕組み。
誰でも、無料で利用できます(7:30~19:30)。

Kanmushi1
足が温まると、体全体も不思議とポカポカしてきます

椅子に腰掛けて、おそるおそる足を入れてみると
ふわ~と温かい蒸気に包まれて、なんとも気持ちがいい。
たまに熱い水滴が、足に落ちて
「ぎゃっ」と声を上げてしまいましたけど…。

地元のおばちゃんと並んで、世間話をしながら、5分ほど。
あっという間の時間でしたが
体もポカポカ、温まりました。
さあ、そろそろ「鉄輪むし湯」へ参りましょう。

扉をくぐると左手に受付があって
注意事項や入浴の仕方を、親切に教えてくださいます。
実はむし湯は、裸で入ることはできないのです。
浴室で着るための、Tシャツや短パンを持参してこなかった
私は、貸し浴衣(210円)を利用することにしました。

女湯ののれんをくぐると、
ここにも係員さんがいて
「まずは、温泉で体を流してきてね。
でも、浴槽に入って温まってきちゃだめよ」と、一言。

そのあと、浴衣に袖を通すと
「かなり温まるから、10分から12分したら
声かけるから。でも、気持ち悪くなったら
無理しないで、すぐ出てきてね」
係のお姉さんからの、最後のアドバイスとともに
高さ1mくらいの木の扉が開かれるのです。

Kanmushi3
この小さな扉の奥がむし湯です。かがんで入ります

たちこめる蒸気と甘い香りの中、
空いている場所を見つけて横になります。
むし湯の部屋は、6人くらいが並んで
横になれるくらいの大きさで、
下には「石菖(せきしょう)」と呼ばれる草が敷き詰めてあります。
これが甘い香りの原因です。

「石菖」は発汗作用に優れ、腰痛、肩こり、
気管の弱い人にも効果のある薬草。
温泉の蒸気を利用した「むし湯」の歴史と同じく
鎌倉時代から使われていたもので、
今では、市の温泉課の職員さんが
清流に生えている「石菖」をとってきてくれるのだそうです。

植物系の爽やかさに、甘さを加えた独特の香りに包まれながら
横になっていると、不思議と気持ちが落ち着いてきて
だんだんと眠くなってきます。

薄れゆく意識の中で、聞こえてきたのは
係員さんの声。
「お姉さん、12分たったよ。
でも、若いからまだ入っててもいいよ~」

えっ、もうそんな時間…と思いながらも
気がつけば、信じられないほど汗をかいている自分…。
(そんなに若くないし)でっ、出ますぅ~」
すっとんきょうな声をあげてしまいました。

脱衣所に戻ると、汗でずっしりと重くなった
浴衣に、しみじみと感動。
新陳代謝は決していいほうではないのに…
「なおなお、やればできるじゃないの!」
自分をほめてあげたい気分でした。

それにしても、これだけ汗が出るのだから
無茶な入り方をするのは、とても危険。
だから、ここまで施設の方が指導してくださるんですね、納得。

そして、最初に汗を流した浴室へ戻り
湯につかり、さらに温まってから帰ります。
気分スッキリ、首まわりのコリもやわらいで
クセになりそうな「むし湯」初体験でした。

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鉄輪むし湯
大分県別府市鉄輪風呂本1組
0977-67-3880
6:30~20:00
第4木曜日休み
入湯料 500円
@nifty温泉「鉄輪むし湯」詳細ページ
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[蒸すっておいしい! 地獄釜クッキング]

体の芯まで蒸されて、トロトロになったところで
次は「蒸気」パワーで、おいしいものを作っちゃいましょう。

宿泊先である「陽光荘」さんは、貸間という素泊まり形式で
湯治客を昭和12年から迎え入れていますが、
その前身は「鉄輪地獄」という名勝で
地獄めぐりのひとつに数えられていたというから、すごい!

「陽光荘」さんでは、豊富に噴き出す温泉を
タンクに入れ蒸気と温泉に分けて
蒸気は「地獄蒸し料理」や、客室の暖房に利用しているのだそうです。

Youkou4
調理場には、20ほどの地獄釜が並んでいます

調理場には、「地獄釜」と呼ばれるお釜が
ズラリと並んでいます。
100度を超える湯気で、煮たり、蒸したり、
何でもござれの調理器具。

鉄輪では、一般のご家庭にもあるという「地獄釜」。
「地獄蒸し」は、まさに鉄輪の郷土料理なんですね。

Youkou5
お釜のフタを開けると、すごい湯気が!

シンプルな調理法ですが、そのバリエーションは作り手次第。
お米を炊いたり、野菜や魚介類、卵を蒸したり。
茶碗蒸しや、プリン、蒸しパン、鯛のかぶと蒸しだって
できちゃいます。

基本的には、どれも下ごしらえをしたら
お釜にポン、ですから
料理が苦手な私でも、きっと大丈夫(なはず)。

Youkou6
海外のガイドブックにも紹介されている「陽光荘」さん。
地獄釜の調理時間が、
英語で張り出されていました。

徒歩7分くらいのところに、スーパーマーケットがあるほか
温泉街にも、いろいろ商店があって
食材を手に入れることができます。
さっそく、買出しに行ってきました。

元気な話し声にひかれて、立ち寄ったのは
宿のすぐそばにある「日野鮮魚店」。
鯛や関アジ、関サバをはじめ
大分の近海の海の幸がいっぱい並んでいます。
今回はおすすめに従い
冬の時期、特においしくなっている
ナマコとサザエを買いました。

Namako
やわらかいナマコは、すでに味がついていて、このままいただけます

その後、スーパーで必要なものを買い、再び調理場へ。
記念すべき、地獄蒸しクッキングの第1弾は
ブロッコリー蒸しです。
釜のフタを開けたとたん、野菜の濃厚な匂いが
あたり一面に広がります。

Youkou3
じゃーん、たった10分で、おいしそうに蒸しあがりました

あとカボチャとサザエを蒸して、
今日の夕ごはんの完成です。
ナマコと、スーパーで買った
大分の郷土料理「りゅうきゅう」(お刺身をヅケにしたもの)も
一緒にいただきました。

Youkou1
地獄蒸し野菜と、豊後の海の幸。簡単豪華な夕食です

ただ蒸しただけなのに、ブロッコリーもカボチャも
茹でるのに比べ、味が数段濃く、甘くなっています。
これはもう、すごいごちそうです。
ビールがおいしいなあ。

次の朝には、早起きしてごはんを炊いてみました。
米を研いで、お釜に入れたら1時間待つだけ。
「始めチョロチョロ…」なんて
難しいことも必要ないんです。

この1時間を利用して
徒歩3分くらいの場所にある、陽光荘の別館へ。
大きな岩風呂に入ってきました。
泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
加水、加温、循環、消毒は一切なしの源泉かけながしです。

お湯は、やわらかい肌触りでとても温まります。
それでいて、サッパリとした湯上りなのも特徴。
岩風呂のほかに、小浴場、寝湯、露天風呂があって
どのお風呂も、札をかけて貸切にすることができます。

Youkou7
岩風呂からは、小浴場、寝湯の2つへとつながっています

そして、本館のお風呂も忘れてはいけません。
男湯、女湯と2つの浴室があり、時間限定で
男女が入れ替わる仕組みになっています。

広いほうの浴室には、なんとむし湯までついているんですよ。
あの「石菖」も敷き詰めてあります。
なるほど宿に甘い香りが漂っていたのは
このためだったんですね。

Youkou8
本館の広いほうの浴室。左手の小さな扉の奥はむし湯になっています

内湯、別館のお風呂の利用時間は、両方とも6時から23時。
のんびり滞在して、存分に温泉を堪能できます。
私が滞在した7号室は、蒸気を使った暖房が入っていて、
これがもう、じんわりと温まって気持ちいいこと。

ご主人の佐原さんと奥様の心遣いも素晴らしく
ひとりでも、大人数でも、安心して長逗留できるお宿です。

Youkou9
1月7日には、地獄釜で七草がゆを作ってみました

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陽光荘
大分県別府市鉄輪井田3組
0977-66-0440
http://www.coara.or.jp/~hideharu/

1泊3400円~(宿泊日数によって割引あり)
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text by 瀬田尚子 | 2007.01.30 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

2007.01.16

第19回:大分県別府市へ(その1) ~ 絶景温泉プールでバタフライ&極上関サバ ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Ichi1

とうとう、やってきました!
日本一の源泉数、泉質数、
そして温泉湧出量を誇る、大分県の別府温泉。
あっちからモクモク、こっちからブクブク。
温泉の神様から愛された、この街の魅力を
3回シリーズでお伝えしたいと思っています。

さて上の写真は、いちのいで会館の「景観の湯」。
すごいでしょう、このブルーの湯!
プールのような大きな湯舟に、
目の前に広がる、別府湾の見事な眺め。
天気はこの日、あいにくでしたが
晴れていれば、なんと四国が見えるといいます。

本で見て「一度でいいから、ここで泳いでみたい!」と
思い続けていた、憧れの温泉…。
ここから、別府の旅、スタートです。

[熟成した、色っぽいお湯のトリコに…]

いちのいで会館を、ご紹介するとき
まず書かねばならない大事なことがあります。

それは、ここが温泉施設ではなく
お食事処であるということ。
つまり、お食事をすれば無料で
いちのいで会館の温泉を楽しむことができるのです。
くれぐれも満腹では、お出かけにならないように。

Ichi2
金鉱の湯。奥には滝があり、水音が心地よく響きます

お風呂は、先ほどの「景観の湯」ともうひとつ
「金鉱の湯」があり、偶数日、奇数日で
男女が入れ替わります。
(奇数日→男性が金鉱の湯、女性は景観の湯
偶数日→女性が金鉱の湯、男性は景観の湯)

私が訪れたのは奇数日でしたが
特別にオープン前に、金鉱の湯にも入れさせてもらいました。

乳青色のなめらかで、人肌くらいのぬるめのお湯が
毛布のように、体を包み込む。
「うへ~」なんて、だらしない声を思わずあげてしまいました。
もちろん源泉かけ流し。
どんどん湯船の中に透明なお湯が流し込まれています。

それにしても、無色透明なこのお湯が
なぜ、こんなクリーミーな青色になってしまうのか。
「空気に触れて色が変化する」
そう理由を聞いても
やっぱり不思議に感じてしまうのです。

うっそうとした森に囲まれ、すぐそばには滝の落ちる音。
そして、鳥のさえずり。
「男性は『景観の湯』より、こちらを好む方が多いですね」と
社長の生永さんはおっしゃいます。

Ichi3
右側の小屋は、天然の蒸気を利用したサウナ

「金鉱の湯」の名の由来は、かつてこのあたりに
鉱山があったことから。
坑道に立ち込める湯気を、抜くための穴を利用した
天然のサウナが作られているのですが、
これがまた、温度がぬるめで気持ちいい。
すっかり堪能したあとで、「景観の湯」に移動しました。

いちのいで会館のシンボルともいえる大浴槽は
深さ約90cm、長辺は約18m。
「プールのような」と、最初に書きましたが
実は、本物のプールなのです。

仕出し業を営み、忙しい日々を送っていた生永社長が
せめて、お子さんに水泳を教えたいという
気持ちから作られたのだそう。
おうちにプール、しかも温泉…なんだか夢のようなお話ですね。

鮮やかな深いブルーは、それこそ絵の具を溶かしたよう。
「金鉱の湯」ほどではないけれど、やわらかな感触です。

源泉はすべて同じなので、湧出時は無色透明。
100度くらいの高温で、とてもサラッとした温泉が
時間を経るにしたがって、やわらかくトロみを帯びてくるのです。
色は次第にブルーが強くなり、そして乳白へと変わっていく。
新鮮なお湯もいいけれど、源泉を足しながら熟成させた
その感触も、また素晴らしい。
(もちろん、細菌類の検出はまったくありません)

「景観の湯」は他に岩風呂が2つあるので、
それぞれの「違い」を、味わうことができると思います。

さて私は、他にお客さんがいないことを
いいことに(大人のくせに)泳いでしまいました。
最初は上品に、髪を濡らさないように平泳ぎだったのですが
だんだん盛り上がってきて
最後には、バタフライまでやってしまった…。
この開放感は、ホントすごいですよ。
ちょっと、理性を失います。

泉質はナトリウム塩化物泉で、PH8.5。
リチウムイオンが豊富に含まれることから
精神を安定させる効果が高く、認知症予防にも
いいという、お医者さまからの意見も。
飲泉は、慢性消火器病や慢性便秘に効果あり。
クセがなくて、飲みやすいので、おすすめです。

[入浴後には、大分名物・だんご汁を]

まるで、子どものようにはしゃいで
お風呂を楽しんだあとは、お食事です。

こちらでは、基本的にメニューは
「だんご汁定食」1200円のみ。

Ichi4

大分名物のだんご汁に鳥天。他、おかず5品に
おにぎり2つとお漬物と、ボリュームたっぷり。
野菜いっぱいの大分のおふくろの味。
体の芯からあたたまります。

ちなみに夏季は、松花堂弁当に替わります。
お値段は、同じ1200円です。

Ichi5
だんご汁といっても、まあるいお団子が
はいっているわけではありません

それにしても、これで1200円とは
どうして、ここまでお安くしてくださるのか。
しかも年末年始もふくめ、休みは全く無いというし…。

でも、社長は
「いいんですよ、みなさんに喜んでもらえれば。
まあ休みがあるとすれば、私が倒れたときか、
かみなりの時、あとは台風のときぐらいかな」
と、笑顔でおっしゃいます。
こうした生永社長の心意気に触れ
常連になるお客様も、きっと多いのではないでしょうか。

Ichi6
社長の生永さんは、ラガーマン。
ポジションはスタンドオフです

ちなみに一般の営業時間は17:00まで。
それ以降は、限定一組の貸切タイム(要予約・当日不可)。
2人で、お食事代を含め、3780円。
「金鉱の湯」「景観の湯」あの2つの素晴らしいお風呂を
独占できるのに、このお値段とは…。
またまた、驚きを新たにするのでした。

++++++++++++++++++++++
いちのいで会館
大分県別府市上原14-2
0977-21-4728
平日11:00~17:00
土日祝日 10:00~17:00
(17:00以降は、限定1組のみ)
年中無休
@nifty温泉「いちのいで会館」詳細ページ
++++++++++++++++++++++

[驚きと緊張。はじめての関サバ体験]

みなさんは、関サバをご存知でしょうか。
大分県の佐賀関半島と四国の佐多岬の間の
潮の流れが大変速い海域で育ったアジやサバの中でも
一本釣りで獲られたものだけ「関サバ」「関アジ」と
呼ばれるのだそうです。
大変おいしいと評判の「関サバ」は、東京・銀座では
1本1万円(?)などとウワサも聞くほどの
大変に高価なものなのです。

いちのいで会館の生永社長に
関サバを食べたことがないとお話したところ
「行きつけの店に、一緒に食べに行こう」
とお誘いの言葉をいただき、いそいそ
夜の街へと繰り出しました。

別府駅から徒歩5分の、飲食店街が立ち並ぶ
新宮通りにある「石松寿し」にて
はじめての関サバさんとのご対面!


Ishimatsu1

うーん、キラキラしています。
なんだかとっても神々しい。

そして、口に入れてみると
キュッ、キュッ。歯ごたえがものすごい。
東京では、まずサバを生で食べることは無いし
ましてや、こんなに身の引き締まったものなんて…。
これこそ、現地でしか堪能できない味です。

しかも、この関サバのお値段は2500円。
庶民の私でも、手の届かない値段ではありません。
ちなみに、関アジのお刺身は2000円と
良心的なお値段で、提供してくださっています。

他にも、鯨料理、豊後牛のにぎり、そして
ふぐ料理と、お寿司やさんでありながら
いろいろな大分の地の食材を味わうことができるのです。
(ふぐコースは8000円:
ふぐの皮のあえもの・刺身・唐揚げ・鍋・雑炊
<10月から4月>)

Ishimatsu2

もちろん、お寿司もおすすめです。
上の写真は特上にぎり2800円。
口の中でホロッとくずれるほどやわらかな
「穴子の一本にぎり」もついていて、大満足でした。

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石松寿し
大分県別府市北浜1-4-33
0977-23-7760
18:00~27:00

text by 瀬田尚子 | 2007.01.16 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

2006.12.26

第18回:福井・越前町へ ~日本海を眺めながら、温泉&カニ三昧~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Umi1

前回に引き続き、冬の日本海より
「たらふく温泉紀行」お届けいたします。

今回、訪れたのは福井県越前町にある
旅館「こばせ」さん。

温泉あり、そして…
とことん越前ガニを味わえるお宿。
5年前に、初めて訪れまして、
そのときの感激が、未だ忘れられずの再来です。

お部屋の窓から見えるは、一面の日本海。
気合いを入れて、昼食を抜いてきた私には
シーフードの宝庫に思えてきます。ドキドキ。

[カニの前に、まず温泉です]

いつもは一人旅が多い私も
今回は、同行者アリ。
富山に住む、大学時代のクラスメート・千里です。

一緒に呑んだくれな青春を
送ってきた私達も、もう30代半ば…。
時が経つのは早いものです、しみじみ。

カニをいただくその前に、早速温泉に入りましょう。

Kobase2
これは男湯です。窓の外には日本海ドドーン!

客室と同じく、窓の外には一面の海。
清潔で開放感あふれる浴室です。
湯に浮かぶ、一束の水仙もしっとりとした雰囲気。
我々の、ナイスミディな旅を素敵に演出してくれます。

弱アルカリ性の、少しトロみのある湯に
つかりながら積もる話でも…と思いきや
この温泉ってば、すんごく温まるんです。

まあ、カニも待ってることだし
のぼせないうちに、あがることにしました。

Kobase1
可憐な水仙の一束、いい香りがします

[そして、怒濤のカニ☆フルコース!!]

お風呂から戻った我々を、待ち受けていたのは
本日のメインイベント、カニさん尽くしの晩餐です。

こばせさんは、越前ガニが解禁となる時季は
1泊2食付で2万円から3万円(税・サービス別)。

今回、私たちが選んだのは25000円の料金設定。

明治元年の創業以来、守られてきた
伝統の味を
存分に堪能したいと思います

Kobase8
お風呂からでてきたら、いきなり、この豪華ラインナップ

オープニングから、ズラリと並ぶカニ料理の数々。
茹でガニはひとりで1パイです。
立派なオスの越前ガニの姿に
「こ、こんなにひとりで食べていいの?」
と、いきなりうろたえる我々。

甘酢のきいた「みぞれ」には
雌の越前ガニ「セイコガニ」を使っているとのこと。

「雌は小さいけど、雄よりも旨みが濃くて
また違ったおいしさがあるのよ」と
女将さんが、鮮やかな手つきで
カニをほぐしながら説明してくださいました。

他にもお酒がいつまでも飲めそうな、たっぷりのカニみそ。
今が旬の、甘エビも出てきました。

そしてそして、じゃーん!

Kobase7
カニのあらいは、大人の味…。

新鮮だからこそ味わえる、「カニのあらい」も並びます。
これがまた、甘くって、プリッとしてて

お、おいしいんです。

実はこれまで私は、カニの刺身のおいしさが
いまひとつ、わかってなかったのですが

生で食べるカニって、こんなにおいしいものだったとは。

大人になって、気づく世界もあるんですね。

まだまだお料理は続きます。
蓼酢の酸味がきいたカニの甲羅焼きと
焼きガニが出てきました。

Kobase6
焼きガニって、カニ料理の王様ですよね

お皿から、大いにはみだして
今にもこちらにやってきそうな焼きガニ。

香ばしさ、そしてさらに凝縮された甘さは
「生きててよかった」と、思える一品でした。

そして〆には、5年前に食べて以来
忘れられずにいた料理の登場です!

Kobase5
開高丼です!
奥は、こばせオリジナル日本酒「安入望」

カニの出汁で炊いたごはんの上に
セイコガニの身、ミソ、内子、外子をのっけた
「開高丼」。

「こばせ」さんを常宿にしていた
作家の開高健さんが、発明した
まさにドンブリ界のキング・オブ・キングス。

色どりの美しさもさることながら
口に入れたとたん、
さまざまな味、食感が折り重なって感じられて…。
もう、もう、開高先生ってば、すごすぎます!

Kobase4
ゲンゲのお吸い物で、コラーゲン補給!

最後に、書き忘れてはいけないのが
水べこという魚のお吸い物。

越前では水べこですが、
富山では幻魚(ゲンゲ)いう名で知られています。
寒ブリよりもゲンゲを求めて
富山を訪れる人が急増しているという
注目度の高い魚です。


深海魚の一種で、厚みのある皮の
ブルンブルンした食感が特徴です。
もちろん、これはコラーゲン。
顔面のハリが失われた私には
何より貴重な一椀でした。

Asaichi
朝市に並ぶカニさんたち。昨日の感動がよみがえります

次の朝、
「もうしばらくは、カニは食べなくていいよね」
なんて、ブルジョアな発言をしていた我々ですが
宿のロビーで催されている
朝市を素通りできず…。

結局ふたりして、セイコガニをお土産に
買ってしまいました。

やっぱり、カニの魅力には抗えませんよね。

++++++++++++++++++++++
ふるさとの宿 こばせ
福井県丹生郡越前町梅浦
0778-37-0018
http://www.kobase.com/

@nifty温泉「越前温泉 ふるさとの宿 こばせ」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.12.26 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.12.12

第17回:富山へ ~おさかな天国・氷見で寒ブリ&温泉~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Minatomain                     お魚大集合。氷見漁港は大変活気づいていました

12月です。
すっかり、冬らしくなってきましたね。
おいしい海の幸や、ぽかぽかの温泉が
ますます恋しい季節。

「寒い季節には、寒い土地へと旅をせよ」
という、先祖の教えを守るべく(ウソ)
冬の味覚と温泉を堪能しに
一気に富山まで飛んできました。

そう、冬の富山といえば「氷見の寒ブリ」!
まずは、お姿拝見せねばと
早朝、氷見漁港を訪れました。

[氷見漁港で、寒ブリとご対面!]

Minato1

朝7時、氷見漁港に到着。
市場では、次から次へと船から魚が上げられ、
鮮やかな手つきで選別、売られていきます。
飛び交う声、忙しく動き回るみなさん。
そんな中、ご迷惑だと思いつつ
寒ブリさんをたずねて、うろうろ…。

そして見つけました!!!

Minato2

なんというか、とても美しい…。

氷見は、その海の構造から、獲れる魚の種類が大変に豊富。
市場にも、まぐろ、いか、かに、あじ、ふぐ…
もうキリがないほど、ステキなシーフードが揚がっているにも関わらず
ひときわ輝きを放っていました。
まさに、旬の魚なのですね。

そして、熱気あふれる市場の様子を堪能したあとは
2階にある食堂「海寶」で、いざいざ、寒ブリ
その日に獲れた魚しか使わないそうで
ちょうど私がお店に入ったのは、朝8時でしたが
「寒ブリがまだ、下(1階の市場のこと)から
届いていないの、もうちょっと待ってて」と言われました。

ブラっと一回りしてから、お店にもどると
おねえさんたちが、私を見てスマイル。
今度こそ、寒ブリブリブリです!

ブリ刺身定食2000円を注文しました。

Kaiho

ブリの刺身と、氷見の漁師料理・かぶす汁、漬け物、小鉢、ごはん              というラインナップ。
写真ではわかりづらいかもしれませんが
このお刺身、一切れがかなり大きめです。
3口くらいで食べられるくらい。
周りのごはんや、かぶす汁が、どんぶりサイズなのもので…。
女性には、ちょっとボリューム多めかもしれません。

でも、すごいですよ。
この寒ブリの歯ごたえ。
口の中でキュッキュッしてて、もうびっくり。
これは初めての食感です。

おなか部分、背中部分、それぞれで
脂のノリ具合、食感が異なっていて、ちっとも飽きません。
というか、もっと食べたい。

そうそう、かぶす汁もとってもおいしかったです。
魚をぶつ切りにして、大鍋で煮て、みそを入れる。
どんぶりから具がはみだしそうな、まさに海の男の料理。
でも、味わいはとても繊細なものでした。
みその量は少なく、塩味もうすめ。
まさに、魚のエキスをいただいている感じです。

具の魚も、朝獲れで新鮮なため、骨からの身離れが良く
ぶきっちょな私でも、キレイに食べることができました。

店内は、とても清潔で広々としています。
「いかにも市場の食堂」という場所を期待して
行かれると、拍子抜けする方もいるかもしれません。
女性や、ご家族連れでも、入りやすい。
そういう雰囲気です。

氷見は、四季を通じておいしい魚がとれる場所。
今度は、あたたかい季節に訪れてみたいですね。

+++++++++++++++++++++++++++++
氷見魚市場食堂 
富山県氷見市比美町435
0766-74-0733
5:30~15:00(市場休日、日曜は10:00〜15:00)
年中無休

[湧きたて新鮮な湯を存分に。神代温泉]

氷見市の南部にある、山あいの素朴な集落を
さらに奥に入ったところにある、神代(こうじろ)温泉。
氷見の温泉の中でも、「秘湯」と呼ばれているそうです。
うっそうとした竹林の中、静かに佇むように
建っていました。

Koujiro3

扉を開けると、湯上がりのお客さんが
お茶を飲みながら若おかみさんと、楽しそうにおしゃべりをしています。

Koujiro2
関西からいらしたお客さんたちが、若おかみさんと楽しくトーク

明るく気さくな雰囲気に、ちょっと一安心。
だって「秘湯」って聞いて、なんとなくチャレンジなイメージ
(自分で掘ったり、痛かったり、寒かったり、動物と一緒に入ったり…)を
勝手に抱いていました。
まあ、そういう冒険系、嫌いじゃないんですけど…。

早速、入浴料500円を受付で払い、浴室へ。
男女別の内湯が一つずつあります。
少し深めの湯船には、ミルクココアのような色あいの
お湯がたっぷりと満たされていました。

Koujiro1
湯気がすごくて、うまく撮れませんでした…

身を沈めると、さらっとした肌ざわりのお湯が
やわらかく体をくるんでくれます。
湯温は最初、少しぬるめに感じられたのですが
5分も入らないうちに、芯からあたたまってくるのです。
なかなかパワフルな温泉です。

Koujiro5                          源泉の近くにいくと「ゴボッ」という音が、聞こえてきます

100〜150mほど上ったところに源泉があり、
そこからパイプを通って、直接湧きたてのお湯が
フレッシュなまま、送られてくるのです。

浴室のパイプから、湯船へと落ちるお湯は
確かに無色透明なのに、湯船の中はミルクココア色…。
これこそ、空気に触れないまま、お湯が運ばれてきている証拠。

ナトリウムー塩化物強塩泉、つまり鉄分が多く含まれる
温泉なので、空気に触れると酸化して
茶色の湯になる、というわけなのです。
いわゆる「塩湯」ですから、保温効果も抜群です。

Koujiro4                              パイプからは無色の湯。鉄の香りが漂います

湧きたての新鮮なお湯(地下720mから自噴!)を
加温無し、加水無し、消毒薬無し、循環無し。
源泉100%かけ流しで味わえちゃうんだから、すごいぞ。

湯からあがれば、若おかみさんと楽しいおしゃべり。
ロビーには、ポットに入った、温かいお茶と冷たいお茶が。
冬といっても、湯上がり直後は冷たい飲み物がほしくなるもの。
両方用意する、そんな心配りがうれしいですね。

石油の掘削で偶然見つかって以来、すでに50余年。
愛され続けてきた「神代温泉」ですが
現在、ちょうど裏手で行われている
能越自動車道の工事の影響で
湯の状態に変化がないか、心配だという
若おかみさん。

できればあまり影響がでないことを、祈っています。

+++++++++++++++++++++++++++++
神代(こうじろ)温泉
富山県氷見市神代3021
0766-91-1210
10:00~22:00
入浴料:大人500円 中学生・高校生250円
宿泊は現在、お休み中。希望の場合は素泊まりなら(要相談)

@nifty温泉「神代温泉」詳細ページ

text by 瀬田尚子 | 2006.12.12 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.11.14

第16回:シュワシュワの美味なる泉を求めて ~肘折温泉郷 黄金温泉~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Kogane5
前回ご紹介した
肘折温泉から約1kmの
場所にあるのが
黄金温泉。

18世紀半ば
明和年間に行われた
大蔵鉱山の開発の
ときに発見されたと
伝えられています。

のどかな温泉街を、さらに奥へと進むと
カルデラ温泉館に到着します。

ここでは、肘折温泉と同じ
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の豊富な湯に加え
溶存ガス成分が飛びぬけて多い、二酸化炭素泉
(以後、炭酸泉とします)が湧出。

簡単に言ってしまえば、とってもシュワシュワな炭酸水が
湧いていて、飲んだり入ったりで楽しめてしまう。
「炭酸大好きっ子」さんの私には、もうたまらない場所なのです。

[まずは、シュワシュワ一杯いただきます]

Kogane3

さてこちらが、今回ご紹介する
日帰り温泉施設である、黄金温泉「カルデラ温泉館」。
平成6年にオープンしました。

木をふんだんに使った、直線的なデザインの建物は
洗練された雰囲気を醸しています。

Kogane6
渡り廊下には、天窓からの光が射し込みます

浴室へと続く、明るい渡り廊下を進むと
つきあたりに…ありました! 炭酸泉の飲泉所が。
目の前で惜しげもなく、注ぎ落ちる炭酸水。


湧出温度は7.8度。
溶存ガス成分である、遊離二酸化炭素は1016mg。
これは
「日本一の炭酸泉」といわれている
大分県の長湯温泉の2倍の量。
つまり、とにかくシュワシュワということなのでしょう。


飲用すれば、胃酸を中和し、胆汁分泌を促すため
胃腸やすい臓、肝臓の働きを活発にしてくれます。
ほかには神経や筋肉の興奮を鎮めたり、
緊張状態をゆるめる作用もあるそうです

Kogane2

思わず、「の、飲み放題ですよね」
そんな間抜けな質問をすると
「飲みすぎると、おなかの調子が…」との
お答えを、温泉館の方からいただきました。
1日あたりの飲用量の目安は、1リットル以内。
いくら効能があるからといって、飲みすぎは禁物です。

備え付けの柄杓で、入浴前の一杯…。

湧出時よりガスがそこなわれているのか
炭酸は口当たりまろやか。
市販のナチュラルガス入りウオーターに比べると
甘みがあり、とても飲みやすく感じました。

もし、これがペットボトルで売ってたら
絶対、毎日3本は飲んじゃいそうです…
って、1日1リットルまででしたね。

昔の人は、砂糖を入れてサイダーにして
飲んでらしたそうですよ。

Kogane7
炭酸泉の源泉は、三角屋根が目印

露天風呂へ向かう途中、中庭で
炭酸泉の源泉を見ることができました。
はじけるように噴き出してくる様子に
長ーいストローをさしこんで、ゴクゴクとしたい
衝動にかられました。

[冷たい炭酸泉は、浴用でも超パワフル!]

炭酸泉を一杯味わってから、内湯へGO!
広い浴槽に、たたえられているのは
お肌に良し、冷えに良しの
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

ほのかに白濁し、じんわり肌にやわらかく
よりそってくるようです。

Kogane4

いやーもう、これだけで十分に極楽気分。
でも、ここで忘れちゃいけないのが、炭酸泉の存在です。

浴室内には、冷たい炭酸泉に腕と足を浸すことができる
部分浴スペースがあります。
温度差のある浴槽に、交互に入ることで
血行は促進されますが
血管が拡張する炭酸泉の効果が加わり
さらに血のめぐりが良くなるというわけです。

「源泉温度7.8度。水が凍り始めるのは4度…」

こんなときに思い出してもツラくなるような
理科の知識が頭をよぎる中、勇気をふりしぼり
浴槽から部分浴へと移動します。

一瞬、刺すような冷たさを感じましたが
だんだんと慣れてくるから不思議です。
1分ぐらい浸かると、さすがに震えがきたので
また、あたたかな温泉に戻り、体を沈めました。

すると、今まで味わったことがない
ビリビリとした痛みを、腕と足に感じたのです。
次第にその痛みは和らいでいったのですが
今度は、内側からくわーっと熱くなってきて…。

「ほぉー、血行が促進されるんだね」
なんて、入る前は気軽に考えていましたが
炭酸泉につけた腕と足は、明らかに別物になったようでした。
おそるべし、炭酸泉パワー。
びっくりしたなー、もう。

Kogane1

男女別の内湯のほか、露天風呂もあります。
ひとつしかないので、1時間ごとの男女入替制。

森に囲まれての入浴は、言わずもがなの心地よさ。
ぜひ、入り忘れのなきよう。

ちなみに、湯あがりに調子に乗って
炭酸泉をガブ飲みしてしまった私。
ちょっぴり、おなかが…。体は正直でした。

++++++++++++++++++++++
黄金温泉 カルデラ温泉館
山形県最上郡大蔵村大字南山2127-79
0233-76-2622

入浴営業時間
9:30~19:00(4月~10月)
9:30~17:00(11月~3月)

入浴料 大人350円 小学生150円

第1.3火曜日休み

*肘折温泉に宿泊の方は送迎あり(5名以上)
その場合、入浴料は250円になります

@nifty温泉「黄金温泉 カルデラ温泉館」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.11.14 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

2006.10.31

第15回:新庄から、肘折温泉郷へ

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Soba2

今回のたらふく温泉紀行は
JR新庄駅からのスタート。
バスで50分の場所にある肘折温泉郷に向かいます。

でも、新庄に来たなら
蕎麦を食べずには帰れません。
駅の観光案内のお姉さんと、駅前で偶然出会った
おじいさん、そして幼稚園生の3人にリサーチをしたところ、
すすめていただいたのが「手打ちそば さぶん」です。

いただいたのは、おすすめの天ぷらそば(1350円)。
粉をひくところから、ご主人が手をかけた蕎麦は
喉ごしがよく、とても私好み。
さりげない香ばしさと甘みが、さらに私好み。

教えてくれたみなさんに、感謝です。

++++++++++++++++++++++++
手打ちそば さぶん
山形県新庄市小田島町7-48

0233-23-7733
営業時間:11:00~15:00ごろ
17:30~20:00ごろ
水曜休(祝日の場合は営業)

[圧倒的な湯量と歴史、心配りを誇る、肘折温泉

渡す限り、一面の蕎麦のお花畑。
肘折温泉へと続く道には、このような風景が
これでもかと続きます(8月下旬から9月中旬までです)。

Sobabatake

雄大な景色に酔いしれているうちに
温泉街は突然現れました。
いきなり道幅が細くなり、迫りくるような建物に
バスに乗っていても思わず声が出てしまいます。

Hijiore1
バスマニアの人は、たまらないですよね

まさに四方を山に囲まれた温泉街。
銅山川の渓谷にひしめくように、立ち並ぶ
30件ほどの旅館、おみやげもの店、飲食店…。
来年の7月で開湯1200年を迎える肘折温泉だけに
歴史を感じさせる建物が並んでいます。

Tsutaya1
つたや金兵衛の玄関は朝市通りに面しています

そして、私が本日お世話になるのは
「つたや肘折ホテル」。
本物を湯治を体験させていただくために
湯治宿泊用の「つたや金兵衛」に部屋をとりました。
江戸時代中期には、すでに湯守として
つたやの名が記録に残っていたという
大変に由緒正しき宿です。

部屋でのんびりする前に、まずは温泉街を
散策してみました。

歩いていてびっくりしたのは
いたるところに源泉があること。
肘折温泉だけで17か所もあるといいます。
(すべて泉質はナトリウム塩化物泉・炭酸水素塩泉)

そして、その豊富な湯量のたまものか
どの旅館の玄関前にも、立派な足湯が
設置されているのも、さらなる驚き。
宿泊していないお客さんにも、開放しているのです。
つたやさんでは、明治29年に作られた味噌樽を
足湯の桶にしていました。

そして、最高の足湯を
温泉街の端っこ、源泉公園に発見しましたっ!

Park1
川の音と鳥の声を聞きながら、のんびりゆったり極楽気分です


雄大な景色の中、足を湯に浸せば、
体中のコリやらなんやらが、ほどけていくように感じます。
そして思わず、全身を浸けてしまいそうな衝動にも
駆られてしまいます…。

そして、この源泉公園には飲泉所
(胃腸に効能あり…でも、ちょっとしょっぱい)や
源泉がゴボッ、ドバッと湧き出す様子(迫力満点!)を
見ることができる源泉ドームが。

ドームにはベンチがついていて
寄りかかって腰掛けると
いい具合に腰があたたまって…。
そう、腰湯も兼ねているんですよ。
見て、座って、温まるなんて、すごい!

それから肘折温泉は、共同湯も充実しています。
私が訪れたのは、大蛇退治の伝説が残る美しい渓谷、
小松渕のそばにある「肘折いでゆ館」です。

Ideyu1
こちらは男湯です。目の前には小松渕の見事な眺めが

思わず泳いでしまいそうな広々した湯船。
大きな窓があり、開放感いっぱいの浴室。
源泉温度が高すぎるために、加水をしてはいるものの
もちろん、かけ流し。
循環・消毒剤の使用はいっさいありません。

また「いでゆ館」では、5月から10月の間
週に2回、温泉療法医による療養相談の時間を設けています。
湯治の方にとって、これは本当にうれしいサービスです。


日帰りで訪れた観光客にも、湯治で長逗留する人にも
「かゆいところに手が届く」様々な心配りで
魅力ある温泉街であり続ける。
そんな肘折温泉の底力を、ひしひしと感じさせられました。

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さあ、温泉街を堪能したところで
宿に戻って、またひとっ風呂です。

つたやさんでは、やわらかな肌触りの「松屋・金兵衛源泉」の他
2号源泉、3号・4号混合源泉と
あわせて3系統の温泉があり
それぞれの浴槽で、ブレンドを変えています。

私が宿泊したのは湯治用の本館ですが、
本館のお風呂も、別館のホテルのお風呂も
自由に入ることができるとのこと。
それぞれの浴槽の微妙な違いを、味わいたいと思います。

Tsutaya4
本館・つたや金兵衛の浴室の男性更衣室寄りの湯船

本館の浴室はひとつ。つまり混浴。
更衣室は男女別なので、ちょっとドッキリです。

そして湯船は2つ。
男性更衣室寄りの湯船は
「松屋・金兵衛源泉」が中心。
湯は緑がかった透明で
なめらかな肌触り、湯あがりはとてもさっぱりします。


女性更衣室寄りの湯船は
2号源泉と3号・4号混合源泉のみのブレンド。
湯花が多く、黒っぽい色あいで、力強く温まります。

Tsutaya5
別館(ホテル)の女湯です。この他に寝湯もあります

別館のホテルは、男女別の浴室があり
お湯は3系統すべてをブレンドしたもの。
さっきの2つとは違った感触、色あいです。

どのお風呂も、保温効果が高く、ぽっかぽか。
風呂あがりのお水のおいしいこと。
お肌もツルツルになりました。


さてさて、次はお楽しみの夕食です。
湯治といっても、こちらでは基本的に3食付。
自分で炊事をする必要はありません。

しかも見てください。おかずが5品もついてくるんです。

Tsutaya2
全体的にうすめの味付けで、健康的な分量の夕食膳

何より注目したいのは、ごはん。
おかみさんのご実家でつくられている
庄内産の減農薬ササニシキの、甘いこと。
まるで育ち盛りのようですが
おひつのごはんを、完食をしてしまいました。

そして、特別に山形風の芋煮を出していただいて…。
醤油仕立てで、里芋、きのこ、牛肉、こんにゃく、
ねぎと具だくさん。もう、幸せでした。

Tsutaya3
アツアツの芋煮は、秋のごちそうですよね


[肘折温泉といえば…そう、朝市です!]

実は早起きが苦手なのですが、この日は5時起き。
だって肘折温泉といえば、朝市ですから。

近隣の村からおじちゃん、おばちゃんたちが
野菜や、きのこ、自家製の漬物などを
持ち寄って、ずらっと通りに並びます。

お土産に、自炊用にと、食材を
買い求める人たちが集まり、とてもにぎやか。

Asaichi1
泊まり客は浴衣姿でぶらり。おいしそうな野菜に目がいきます

見たこともない珍しいきのこを
並べたおばあちゃんは
小さな体ながら、なんときのこ採り名人。

売っているのはすべて
自分で山に入って採ってきたもので
「これは味噌漬けにしたらいいよ」とか
「きのこ豆知識」を、いろいろ教えてくれました。

Asaichi5
きのこ採り名人のおばあちゃん

おいしそうなきゅうりやなすの漬物に
目を奪われていると
「ほら、食べなさい」と
次から次へと試食させてくれたおばちゃんたち。

それから、まるまる太った秋みょうがを
袋いっぱいプレゼントしてくれたおじさん。
ありがとうございました。

Asaichi4
近所の美容院の奥さん。笑顔が素敵です

肘折温泉の朝市は、4月末から9月は、毎朝5時半から7時半まで。
10月から11月初旬までは、毎朝6時から7時半まで。

これから肘折温泉は、雪の季節になるので
残念ながら朝市はお休み。
でも来春には再開、山菜がいっぱい並ぶそうですよ。

Asaichi2_1
9月中旬は、ちょうどなめこが走りでした


-------------------

本当は今回、肘折温泉郷の奥にある
「黄金温泉」も、あわせてご紹介するつもりでしたが、
思いのほか、長くなってしまい…。
また、次回に書かせていただきます!

++++++++++++++++++++++++
つたや肘折ホテル(つたや金兵衛)
山形県最上郡大蔵村肘折温泉504

0233-76-2321
1泊2食(ホテル)9600円~14850円
湯治基本料4665円より

http://www.tutayahijiorihotel.com/


肘折いでゆ館
山形県最上郡大蔵村大字南山451-2
0233-34-6106
営業時間:9:00~20:00(4月~10月)

9:30~18:00(11月~3月)
*8月10日~20日は9:00~21:00
第2.4火曜休
大人350円、小学生150円

@nifty温泉「つたや肘折ホテル」詳細ページへ
@nifty温泉「肘折いでゆ館」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.10.31 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.10.17

第14回:宮城へ ~東鳴子温泉&農家レストラン・ふみえはらはん~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Gotenyu1

んちゃ!

最近イタリアを
旅していた
のですが
テレビで
放映されていた
「Dr.スランプ
アラレちゃん」が
とてもおもしろくて…。

海外に行くたびに
日本の
まんが&アニメパワー
のすごさを感じています。

さてさて、今回は宮城県が舞台。
古川駅から伸びる
JR陸羽東線(通称・湯けむりライン)に乗り
鳴子御殿湯駅(上の写真です)で下車。

古くから湯治場として知られる
東鳴子温泉で湯を堪能します。

まずは、その前に
古川駅から車で30分ほどのところにある
農家レストラン「ふみえはらはん」へと
足を伸ばしてきました。

[確かな「食」を感じる場所、「ふみえはらはん」]

たわわに実る黄金色の田んぼや、畑の広がる
懐かしい景色の中に
「ふみえはらはん」はあります。

太い松の梁が支える築180年の建物は
この店を営む、渋谷文枝さんのご実家。

この日はまるで、夏がもどってきたような
暑さでしたが、土間や座敷には、大変涼しい風が
吹き抜けていきます。

Fumie1
どこかの農家に、おじゃましているような感じです

養蚕をなさっていたときに使われていた
糸繰り車や、竹皿を随所に配した内装は
とても素敵です。

照明には、なんと桑かごを利用しているんですよ。

Fumie5
文枝さんのご主人と、お友達による手づくりのインテリア

こちらのお店は、昼のみの営業で完全予約制。
メニューもひとつ。
文枝さんたちが有機農法で育てている
50種類の野菜や、合鴨農法によるお米など。
旬の素材をふんだんに使ったお膳です。

ちなみにこの日のお料理は

・みずの実と菊の花のあえもの
・かのか茸の煮つけ
・きゅうりのしそ巻きとなすのつけもの
・かぼちゃのサラダ
・(夏まで田んぼで働いていた)合鴨の焼いたもの
・炒りなす
・ごはん(ササシグレ)
・野菜たっぷり具だくさん味噌汁(味噌ももちろん文枝さんお手製)
・すんだおはぎ(お彼岸だったので)

以上9品で2200円。

お値段は素材によって変わりますが
100円200円の違いだそうです。

Fumie2
この日は撮影のためにまとめて出してくださいました。これで2200円!

かぼちゃのサラダのシャキシャキとした
見事な食感。がんばってきたであろう
合鴨くんの、きゅっきゅとした歯ごたえと旨味。

野菜たちはどれも味、香りに勢いがあり、
しっかりと主張をしていて…。
一口ごとにびっくりしながらも
そのおいしさに、自然と顔がほころんでしまいます。

Fumie3
思いっきり、頭を垂れるササシグレ

ツヤツヤとしたごはんは、ササニシキの原種で
ササシグレという品種を使ったもの。

あっ、お米って
こんなにしっかりとした味がするんだ…

口に入れたとたんに驚きと感激。
でも、ササシグレは化学肥料を使うことで
倒伏しやすくなるため
今では、ほとんど生産されていないそうです。

「私が食べたいから、作っているだけなのよー」
まるで苦労を感じさせない、文枝さんの口ぶり。
ですが、大変に手間暇がかかるということは
田植え、稲刈り歴の浅い、丁稚ファーマーの私にもわかります。

ただ自分が食べたいものを作る。
そして、食べさせる。

生産者、そして料理人にとって
当たり前のように思えることが
なかなかかなわないのが、現実。

それでも
「果たして、身体で確かな動きをしてくれるのかと
疑問に思うようなものじゃなく、
いいものを食べてほしいのよ」と、文枝さん。

農薬を使わずに、育てた
ちょっぴり歪なりんごの皮をむきながら、つぶやく姿に
自分は今、本物のごちそうをいただいたんだな
と、強く感じました。

Humie4
ここでは、ゆっくりと時間が流れていきます

文枝さん、そして文枝さんのお姉さんと
いろいろと話していたら、いつのまにか
陽が傾いています


夏には、野菜をいっぱい食べて
お昼寝をしていく人もいるとのこと。
風が通るし、静かだし。
さぞや、気持ちいいでしょう。

「うちの店はお客さんは回転しないの。
座ったらみんな席を立たない。イタリア並みよ」
そのとおりです。居心地もホント素晴らしい。

10月半ば以降は、茸や鴨、胡桃が
おいしい季節です。

Fumie6
文枝さん(左)とお姉さん(右)。あと娘さんと3人が中心で
店を切り盛りしている

++++++++++++++++++++++++
ふみえはらはん
宮城県加美郡加美町字中島南田1-19

0229-67-6051
営業時間:11:30~13:30(L.O) 要予約
月曜、1~3月、農繁期は休業
http://ww5.et.tiki.ne.jp/~amedio/

[4つの源泉を体感しよう! 東鳴子温泉・高友旅館]

良質の温泉が出ることで
よく知られている東鳴子温泉は
古くから湯治目的に利用されてきました。

今回、私が訪れた高友旅館は
4つの個性的な源泉を持ち
1つの宿にいながらにして、
さまざまなお湯を体験できちゃうんです。
すごいでしょう。

Takatomo1
大正14年創業。当初より4種の源泉があったそうです

では早速、温泉をご紹介しましょう。
まず最初は、一番有名な黒湯
(含重曹ー硫黄泉)です。

「お湯が超濃厚」
「タオルが、黒く染まってしまって大変」
などの伝説(?)を耳にしたこともあり
ドキドキハラハラの
ものすごい温泉を想像していたのですが
実際はちょっと違いました。

Takatomo3
大浴場「黒湯」は混浴。女性用の小さな黒湯の浴槽もあります

色は、黒というよりは黄色がかっていましたし、
タオルにお湯をかけてみても
くすむ程度で、黒くなることはありません。

お湯の感じは一言でいうなら「トロロローン」。
まろやかな
お湯にくるまれる、
これまた不思議な感覚でした。
でも、ぬるめで少し浸かっただけなのに
体の芯からポッポとしてくるところは
やはり噂どおりの「濃厚系」ですね。

Takatomo4
表面に気泡がある「ラムネ風呂」。色は黒っぽい

そして次は重曹硫化水素泉の、ラムネ風呂へGO!

体を湯船に沈めたとたん、
シュワシュワと音がしたのには、びっくり。

体がビリビリとしびれる感覚におそわれ、
それがおさまると、今度は体が内側から
熱くなるのです。

温かいラムネに浸かったらこんな感じ?
ってことは、ないのでしょうが
黒湯とはまた違う、インパクトの強い温泉でした。

Takatomo5
アップ画像。よく見るとはじけている泡も

残念ながら、この日入れたのは
この2つの源泉のみ。
どちらも、さっぱりというよりはこってり。
大変よく温まるお湯です。

ただ、油の臭いがあり
それが微かながら体からなかなかとれません。
ここは、好みの分かれるところだと思います。

湯治の方向けの湯治部
(自炊もしくは食事つきの半自炊)のほか
1泊2食付の旅籠(はたご)部もあり、
旅行、ビジネスでの利用も多いとのこと。

旅のスタイルに合わせて
いろいろ宿泊を選べるのは、大きな魅力ですね。

Takatomo2
洗剤など生活用品が売られるカウンターは、湯治宿ならでは

++++++++++++++++++++++
高友旅館(たかともりょかん)
宮城県大崎市鳴子温泉字鷲ノ巣18

0229-83-3170
JR陸羽東線 鳴子御殿湯駅から徒歩5分
http://homepage3.nifty.com/takatomo-r/index.html

*他には含土類ー重曹泉の男女別の浴室、
純重曹泉の貸切風呂があります。

@nifty温泉「高友旅館」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.10.17 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.10.03

第13回:秋田県湯沢市へ ~湯の原温泉&川原毛大湯滝~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Chikaramizu1_1

「湯」という字のついた地名を
見るたびにときめいてしまう
温泉好きな私、瀬田尚子が
お送りする「たらふく温泉紀行」。

今回訪れたのは秋田県湯沢市です。

温泉が豊富であることは
言わずもがな。
水がキレイでおいしいことや
(写真は、湯沢市街にある
「力水」。
環境省選定 名水百選のひとつ)
伝統工芸など、
文化が豊かなことでも
有名な街です。

そして忘れちゃいけないのが
2月の第2土日に催される
「犬っこまつり」。
秋田犬や、いろんな犬さんが集う
なごみ系まつりの最高峰なのです。
私は1999年から3年連続で通いました。

と、いうことで
今回はちょこっとひさしぶりの
4回目の来訪。
真冬にはない、湯沢の魅力を
織り交ぜつつ、ご紹介をさせていただきます!

[地獄で天国! 川原毛大湯滝]

冬には体験できない湯沢の魅力…。
それは日本三大霊地ともいわれる
川原毛地獄山にある「川原毛(かわらげ)大湯滝」。

天然の湯滝が、豪快に流れ落ちる
究極のワイルド温泉です。

Kawaharage5
くねくねと細い山道を上っていきます

道路が11月上旬から5月上旬まで
通行止めになることから
湯に入れるのはそれ以外の期間。
とはいっても、ここは東北の山奥。
入浴に適した期間は、やはり夏~初秋くらいでしょうか。

ずっと憧れてはいたのですが
「犬っこまつり」の時期しか
湯沢に来たことがない私には
なかなかご縁が無かった温泉なのです。

Kawaharage1
湯気がもうもうと上がる、緑色の川が…

駐車場に車を止め、近くの河原に降りてみると
美しい緑色の流れがありました。
この日は、最高気温が27度という
夏が戻ったような暑さ。
なのに、もうもうと湯気が立っているではありませんか。

早速、持参のリトマス試験紙を入れてみると
すぐさま鮮やかなピンクに、変わります。
おそらくPH1~2の立派な強酸性。

流れの奥のほうに広がる、
荒涼とした川原毛地獄からは
強力な硫黄臭が漂ってくるなど
かなりのハードボイルドっぷりです。

ときめきとドキドキを胸に、大湯滝へと
林の中を進んでゆきました。

Kawaharage2
湯滝に向かう途中、林の中でラブリーなキノコを発見

途中、橋にかかる
「このあたり熱湯です。注意!」
という看板を見かけたりしながら
歩くこと15分。大湯滝に到着です。

Kawaharage6
しぶき舞い上がる、迫力満点の大湯滝

高さ20mもの滝がどど~んと流れ落ち、
滝つぼはまさに、自然のジャグジーと化しています。
目の前には、入浴中のすっぽんぽんな男性たちが…。
私の中の乙女がひるむ。でもでも……。


「こんなに気持ちの良さそうな温泉を目の前にして、
入らず帰ったら、きっときっと後悔するんだからぁ~!」


そう、意を決して
水着に着替え、入浴してみました。

………うひゃー、お湯のやわやわなこと。
リトマス試験紙のビビッドな色とは
まさに真逆。やわらかな衣のように
体を包んでくれる。

こんな不思議な感覚のお湯は、初めてです。

こんな大自然にいただかれながら
最高の湯に浸かる。
これを極楽と言わずして何でしょう。

なかなか女性の方には、
勇気がいるかもしれません。
でも、入ってしまえば気持ちがよくて
目の前の殿方も、自然の一部に見えてきます。
ぜひぜひ、お試しを。

Kawaharage4
清潔な脱衣所で水着に着替えます

+++++++++++++++++++++++++++
川原毛大湯滝
秋田県湯沢市高松国有林内
0183-79-5055(湯沢市商工観光課)
JR湯沢駅から、川原毛地獄駐車場まで車で15分
入浴料:無料

[ホントは内緒にしたい、美味なる湯宿「湯の原温泉」]

それにしても湯沢は、食いしん坊にはたまらない街です。

川原毛大湯滝に行く途中で、見つけたのは
稲庭うどんの老舗「佐藤養助」さんの本社工場。
飛び込みで、その製造過程を拝見させていただきました。

Inaniwa1
うどんをのばす、繊細な手さばき

パッケージング以外は、
すべて手作業で行われているとのこと。
微妙な力加減で、うどんをのばしていく技に
ただただ見とれてしまいました。

工場の近くに、「佐藤養助」さんの
お食事処もありますので
工場見学のあと、ちゅるちゅるっと
楽しむこともできますよ。

さあ、次は本日のお宿のご紹介!
先にも書いた、3年連続で通った「犬っこまつり」の際
3年連続で泊まった宿がここ「湯の原温泉」です。

Yunohara2
3年前に新しく改築されました

あれは7年前のこと。
ちょうどお祭りの時期で、どの宿も満室。
そんなとき、たまたま見つけたのがここだったのです。
当時は、今のように改築されていなくて
大変素朴な、一般のお宅のような佇まい。

眠る場所があれば…というくらいの
気持ちだったのですが
温泉は上質、食事はトンカチで頭をたたかれて
星がチカチカでるほどのショックを伴う
もぉぉぉぉー、すばらしい味でした。
特にきりたんぽ鍋が最高!
そんなこんなで、3年連続泊まってしまったのです。

今回の旅は、秋。
残念ながら、きりたんぽ鍋の季節ではないですが
秋ならでは味覚を堪能させていただきましょう。

まあ、その前にひとっ風呂です。

こちらの温泉は、ご近所にお住まいの方たちの
日帰り入浴施設としても人気。

毎分147Lもの豊富な湧出量を生かして
蛇口やシャワーまで、すべて源泉そのままを
使っているという贅沢ぶりは
さすが温泉天国・秋田県ですよね。

PH7.9の弱アルカリ性。
さらっとした肌触りのお湯は、さりげない感じでありながら
じんわりとやさしく温まります。

Yunohara1
7年前と変わらぬ温泉。懐かしい雰囲気です

さあ、次はお楽しみの夕食。

調理を担当しているのは
おかみさん・飯塚圭子さんの息子さん。
盛岡の日本料理店で修行をし、
10年前に、湯の原温泉に戻られたそうです。

私が今回いただいたのは
1泊2食付1万円のときのお食事。
地の食材をふんだんに用いた9品が、次から次へと出てきます。

Yunohara3
ていねいな仕事がほどこされた料理がズラリ

目にも美しいのはもちろんですが
それだけじゃない「驚き」を
与えてくれるのが、こちらのお料理。

さりげないシャキシャキ感の
秋みょうがの甘酢漬け。

柑橘の風味が生きているサツマイモ煮。

滋味深い味。
ほろほろと口の中で崩れるような
やわらかな秋茄子と鮎の煮物。

よくあるお料理のようでありながら
決定的に何かが違う。
どれも、一口食べれば
「むむむむむ。うわー」となってしまう品々。
なぜだろう。

物足りないとは決して思わないくらいの
ぎりぎりの薄めの味付けや、絶妙の食感。
これらは、素材と寄り添い
知り尽くした上での手仕事の、たまものなのでしょうか。

地域独特の調味料。
味噌の上ずみ「たまり」を
使った「芋の子汁」にも感動。
ねっとりと甘く強く。
こんなに里芋がおいしいものだったなんて
初めて知りました。

Yunohara4
粘り気とシャキシャキ感が絶妙なバランスの、みずの実

朝食には、私の大好物の「みずの実」が登場。
春には、山菜として葉や茎を食べますが
実は9月から10月にいただきます。

はじめてお漬物ではない
フレッシュな「みずの実」を食べて大興奮、きゃー。
今の時期はやわらかくて、一番おいしいのだそう。

そうそう、あるとき、湯沢出身の女の子に
湯の原温泉の話をしたら
私が知っていることに、とてもびっくりしながら
「お料理が出ると地元では有名で、
お祝い事や、みんなで集まっての
お食事会とかに使われる場所なんですよ」
と、教えてくれました。

あまりマスコミにも露出してらっしゃらないし
「自分だけが知っている、とっておきの宿!」
だなんて、内緒にしておきたい気持ちも
あったのですが…。
ああ、なんて心のせまい私。

昼、夜ともにお食事だけの利用もできるので
湯沢においでの際は、必ず予約を入れて
味わいにきてみてください。
冬には、きりたんぽ鍋も、注文で作ってくださるそうですよ。

++++++++++++++++++++++++
湯の原温泉
秋田県湯沢市湯の原2-4-57
0183-73-2062
JR湯沢駅から、徒歩18分
日帰り入浴:12:00~21:00(月・金曜休み)
中学生以上320円 小学生130円 小学生未満90円
1泊2日:7000円~(税別)
食事のみも可(昼3000円~、夜5000円~ 要予約)

@nifty温泉「川原毛大湯滝」詳細ページへ
@nifty温泉「湯沢 湯の原温泉」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.10.03 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.09.19

第12回:東急池上線・途中下車の旅 ~ 駅前温泉&駅前餃子 ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

12main_1はてさて。
東京で温泉といえば
大田区蒲田エリアですよね。
濃厚な「黒湯」を
銭湯で気軽に味わえる…。
そんな夢のような
シチュエーションに
憧れを抱いたのは
私だけではありますまい。

今回は3両編成の
ラブリーな
東急池上線に乗り、
駅前の温泉銭湯に立寄りながら
終点の蒲田を目指します。

駅ごとに温泉があるなんて
JR陸羽東線みたいで、なんだかスゴいぞ!

[久が原駅にて下車…まずは名物・黒湯を堪能]

蒲田より4つ手前にある、久が原駅。
そこには、温泉ファンイチオシの
黒湯な銭湯「益の湯」があります。

場所はあれこれと説明する必要はありません。
すぐ目の前が、蒲田方面行きのホームです。

Masunoyu5
目の前はすぐ、久が原駅のホームです

初代おかみさんが、「ます」さんだったことが
「益の湯」の名前の由来。
昭和28年に銭湯として開業しました。

昭和30年代、水道の給水制限のため
井戸を掘ってみたところ、
出てきたのは、なんと黒い鉱泉。
以来、温泉銭湯として地元のみなさんに
愛されてきたのでした。

Masunoyu3
ますさんとご主人が、今も見守っています

しかし、昭和47年にますさんが他界。
建物も古くなったことから、
廃業もやむなしと言われていたとき
周辺住民から超える署名が集まったのだそうです。
その数、2日で2000名!

これをきっかけに姪の安喜子さんが
2代目を継ぐことを決意。
改装をし、新たな「益の湯」が誕生し、
今年で31年を迎えました。
お湯に歴史ありですね〜。

Masunoyu2
心あたたまる、さりげないサービスです

ご近所のみなさんからの愛は
今も変わらず、16時のオープンと同時に
たくさんのお客さんがやってきます。

私も一緒に、ひとっ風呂いただいてみました。

清潔で、自然光の差し込む浴室には
黒湯の浴槽が2つ(ジャグジーと、そうでないの)。
ほかにも遠赤外線設備のついた白湯や
サウナがあります。

濃いめの麦茶のような黒湯は
カリウム、マグネシウム、カリウムなどの
イオンを豊富に含む、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。
近所の病院では、病後回復にいいとすすめるほど。
まさにお墨付きの泉質なのです。

Masunoyu1
浴槽には、深煎り麦茶のような黒湯が…

すっかりと温まり、
脱衣所でぼーっとしていると
ご近所のおばさまが
「ここ、すごく暖まるよね。
私、足浴だけで、ほら真っ赤よ」
と、たわわな太ももを見せてくださいました。

なんといっても、駅からすぐの場所だし
夜も23時まで営業しているので
池上線に乗って、わざわざやってくる
お客さんも多いとのこと。

これからの季節、ぶらっと途中下車して
温まって帰るのも、いいですね。

::::::::::::::::::::::::::::::
益の湯

東京都大田区南久が原2-1-23
03-3751-3003
16:00~23:00
木曜日定休
12歳以上430円 小学生180円
小学生未満80円(保護者の同伴があれば無料)

[蓮沼駅にて下車…黒湯だけじゃない! 名湯を発見]

次は、蒲田駅の1つ手前にある
蓮沼駅で途中下車します。

懐かしい雰囲気漂う商店街
「蓮沼プロムナード」を抜け、
ぷらぷらっと2分ほど歩いたら
「はすぬま温泉」に到着。

Hasunuma1
周りは、静かな住宅街です

黒湯王国の蒲田エリアにもかかわらず、
うす黄緑色のお湯が大変珍しい銭湯です。

3年前までは「正和浴場」という名で
普通の銭湯として、営業していました。

たまたまご一家で、「大江戸温泉物語」に行ったところ、
「ふだん使いしている井戸水と、なんだか似ている…」
と気づき、思い切って調べてもらったところ
黒湯に非常に似た、とても良い泉質であるという
結果がでたのだそうです。

黒湯と同様、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉では
あるのですが、「益の湯」さんやほかの黒湯に比べると
つるつる感がやや強い気がします。

温泉の浴槽は2つ。
若おかみさん好みのぬるめ(40度前後)の風呂と
加温無し、循環無しのかけながし冷鉱泉風呂。

ぬるめの風呂にじっくりもいいですが
併設のサウナで、汗をしっかりかいたあと
気合を入れて、18度の冷鉱泉風呂に
身体を沈めるというのが、いさぎよくて私好みではあります。


湯上がりには、正和浴場だったころから
続けているハーブティーのサービス。

こういうのがうれしいんですよね…。

Hasunuma3
この日のハーブティーはレッドラズベリー

一杯やりながら若おかみさんと話していると
湯あがり仲間が自然に増えていきます。

「火曜日(定休日)はどうしていいか困っちゃうのよ」

「お湯もいいけど、こうして若奥さんとお話するのが
楽しくってね」


と、ご近所さんにモテモテの
「はすぬま温泉」(&若おかみさん)。

ロビーの随所に飾られたおかみさんの
パンフラワー(すばらしい腕前!)を眺めながら
ゆっくりとくつろぎの時間が過ぎていきました。

Hasunuma2
湯上がりの楽しみ。若おかみさんとの、おしゃべりの時間

::::::::::::::::::::::::::::::
はすぬま温泉

東京都大田区西蒲田6-16-11
03-3734-0081
15:00~25:00
火曜日定休
12歳以上430円 小学生180円
小学生未満80円(保護者の同伴があれば無料)


http://park.zero.ad.jp/~zbd13703/

[終点・蒲田にて…「歓迎」へ、旨し餃子を食べにいく]

とうとう池上線の終点、蒲田に到着しました。

蒲田といえば、おいしいものが
あれこれとアタマをかすめるのですが、
今回は駅前にある
人気中国料理店「歓迎(ホワイヨン
)」西口店にて
餃子をいただいて、この小旅行の
締めにしたいと思います。

Howaiyon4
蒲田西口のサンロードにあります

蒲田は黒湯王国であると同時に
餃子王国でもあります。

ここ「歓迎」さんは、「特製羽付焼餃子」で大ブレイク。
いまや、区役所のならびにある本店と、あやめ橋店をいれて
計3店を展開しています。
しかも、おかみさんのお兄さんは、京急蒲田
駅前にある
やはり餃子の大人気店「ニイハオ」の社長さん。

ほかにもおいしい餃子の店があるようで
もう蒲田に来たら、餃子を食べずには帰れません。

Howaiyon3
すきとおるような羽がついた特製羽付焼餃子は、6個で300円

まずは、特製羽付焼餃子から。
かぶりついたとたん、肉汁がじゅわっと
あふれでてきて、びっくりしました。

皮は軽めで、これは一皿(6個)は軽くいけそうです。

Howaiyon1
ムチムチっとした海鮮水餃子&生ビール

次は、お店のお姉さんがすすめてくれた海鮮水餃子。
海老とナマコがあんに入るという
ブルジョアぶりにもかかわらず、
10個900円という、お手ごろ価格です。

モチモチっとした皮に、プリプリとしたナマコと海老。
この食感の組み合わせがすばらしい!
そして、肉と海鮮と、ほかにもいろいろと
折り重なっているような旨味のスープが
中からあふれてくるのです。

Howaiyon2
ナマコと海老が入ってます(食べかけでごめんなさい!)

こちらは焼餃子に比べると、ボリュームが
たっぷりめなので、何人かでシェアすることを
おすすめします。

まあ、私は一人でペロリといっちゃいましたが
(プラス生ビール2杯)。

::::::::::::::::::::::::::::::
歓迎(ホアンヨン)西口店

東京都大田区西蒲田7-67-5
03-5703-5078
11:30~14:00 17:00~23:00(L.O.22:00) 
無休

@nifty温泉「益の湯」詳細ページへ
@nifty温泉「はすぬま温泉」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.09.19 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.09.05

第11回:大人の浅草散策 ~ ぶらりと浅草観音温泉&観音裏界隈 ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Kannonspa3みなさんは浅草に
行ったことって
ありますか?

私は昨年の
三社祭以来、
久々に訪れました。

外国からきた
観光客の方が
人形焼きの実演や、美しいかんざしに
一所懸命見入っている姿を見ると
日本ってやっぱり
イカしてるのかしらって、
ちょっと誇りに思っちゃうんです。

さて、今回は有名な
雷門や仲見世を飛び越えて
ちょっぴりディープなエリア、
浅草観音温泉と観音裏界隈を
散策してみたいと思います。

[大学いもが、大好きなんです…]

いきなりなんですが、大学いもが好きなんです。
売っているいるのを見かけると、ちょっと素通りできないほど
私にとっては、魅惑の食べ物です。

浅草で「大学いも」といえば、ここ千葉屋さんではないでしょうか?
土日には行列ができるほどの人気店です。

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この日は平日でした。言問通りぞいにあります

まずは。看板商品の「大学いも」(400g700円)から。
重量感のある蜜と、ホクホクしたイモの食感。
その組み合わせがたまりません。

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千葉屋の大学いも。蜜がツヤツヤして、美しいです

サツマイモは、鹿児島の紅さつまのほか、紅高系、
紅こまち、こがねいもを使用。
「甘みを優先すると、どうしてもホクホク感が
弱くなる。そのバランスが難しいんだよね」とご主人。

本当のイモ好きのお客さんは
素材の味がよくわかる
「ふかしいも」を買っていくことが多いそうです。

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こちらは切りいも。次から次へと手が伸びてしまう味…

もうひとつの人気商品は「切りいも」(400g700円)。
サツマイモチップスの、蜜たっぷりバージョンといった感じ。
ポリポリポリポリ………
食べだすと止まらない、危険な食べ物です。

私は、プックリとふくれて揚がっているのが、特に好きですね。
サックリと繊細な食感がいいんですよ。

+++++++++++++++++++++++++++
千葉屋

東京都台東区浅草3-9
03-3872-2302
平日10:00~18:30
日曜・祝日10:00~17:30
火曜定休

[白人さんもENJOY! レトロ満喫、浅草観音温泉]

さて、好物を買ったところで、いよいよ本題。
温泉へと参ります。
浅草寺の隣り、花やしき遊園地の目の前に位置する
浅草観音温泉。

ツタの絡まる建物は、なんとも雰囲気があります。

Kannonspa4
興味津々なおじさんがいました

昭和32年にオープンしたこの施設。
当初は普通の銭湯だったのが、
最初は地下水をとるために、どんどん下へと
掘り進めていたら、だんだん水温があがって
温泉が採れるようになったのだそうです。

Kannonspa1
今はもう動かない、バンビちゃんのライド

外見以上に、中は思いっきり懐かしい感じ。

受付、ロッカー、そしてキレイにワックスのかけられた廊下。
古さはあるのですが、きちんと手入れがしてあって
大切に使ってきた歴史というか、ぬくもりを感じるのです。

Kannonspa5
脱衣所です。写真の左奥には、常連さんのMYバスタオルが…

広々した脱衣所には丸テーブルや、横たわって利用するマッサージ機。
そして、常連さんのMYタオルが置いてあります。

私はお客さんがいない時間におじゃましたのですが、
きっと混んでいるときには、
ここでみんなでワイワイ井戸端会議してるのかな、って
想像してみたりして…。

Kannonspa2
マーメイドのタイル絵が、やっぱりレトロな雰囲気です

このあたりには、外国人観光客向けのホテルも
あることから、白人の方がよく来るとのこと。
私がうかがった日も、20名ほどいらしたそうで
そんなときは、常連さんと
『ハダカとハダカのつきあい』よろしく
「かんとりー、かんとりー?」
といったカタコト英語での
やりとりが、お風呂で行われているらしく…。
なんだか微笑ましいですね。

浴槽のお湯はナトリウム炭酸水素塩泉を循環・消毒・加熱したもの。
「下水道料金の兼ね合いで
湯量は豊富なものの
なかなか掛け流しにはできない」
と、残念そうなご主人の田畠さん。

でも、そんなことは気にならないほど
心も体も十分にあたたまる
素敵な温泉でしたよ。
これからも頑張ってくださいね。

+++++++++++++++++++++++++
浅草観音温泉

東京都台東区浅草2-7-26
03-3844-4141
6:30~18:00
水曜定休
入浴料 大人700円 小人300円

[大人の艶を感じる街、浅草観音裏界隈]

正直、浅草の観音裏という場所を知ったのは
去年の三社祭でした。

友人である小唄うたい手&三味線、箏の演奏家・平山佳子ちゃん
(ブログはこちら…  http://blog.livedoor.jp/hirayamayoshiko/
に、お声をかけていただき
見番での「くみ踊り鑑賞会」(佳子ちゃんも唄と三味線で参加)を
見に行ったのがきっかけ。

Kannonura
見番前の「柳通り」は大人のムードが漂います

当日は、お祭りということもあり
人出もいきおいもすごいことになっていたので
なかなか街を見ることはできなかったのですが
「いつか、観音裏デビュウを果たしてみせる!」と
かたく心に誓ったのでした
(その割には時間がかかりすぎましたが…)

湯上がりに、街をぶらぶら散策すれば
ぜったい20代前半では、早すぎる
「28歳未満おことわり」ぐらいの、艶を感じるのです。

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こんな、大人向けのお店もあります

佳子ちゃんに「おすすめのおいしい店」を
いくつか教えてもらったのですが、
そのメールの中の一文

「『もがみや』さんの
谷中生姜の豚肉巻きはエンドレスで食べれます!」

銀河鉄道に乗っても、私が手に入れられないような
きゃしゃな体の持ち主の佳子ちゃん。
その「肉好き魂」を刺激する
お料理を、ぜひともいただきたいっ!
と、いうわけで、「もがみや」さんにおじゃまをしました。

Mogamiya2
看板も、粋な感じです

中に入ると、私が4人掛かりでも
簡単につまみ出されてしまいそうな
たくましいご主人がいらっしゃいました。

クールな面差しは、なんでもおいしく料理して
しまいそうな雰囲気を醸し出しています。
そんな空気を常連さんも感じてなのでしょうか

「うちのお客さん、わがままだから
『食べたいものを作ってほしい』って
どんどんメニューが増えちゃうんだよね」

と、ご主人。
壁にはずらっと120〜130種のメニューが並びます。

Mogamiya3
多国籍なメニュー展開です

ちなみに、この「わがままなお客さま」というのは
中村勘三郎さん、勘太郎さん、七之助さん、なぎら健壱さん、などなど…。
錚々たる顔ぶれなのです。

そして、心待ちにしていた「谷中の豚肉巻き」の登場! きゃー!!

Mogamiya1
佳子ちゃん、一押しの「谷中の豚肉巻き」1本300円

これは………ホントにエンドレス。
谷中生姜の辛みと、胡椒のスパイシーさ。
子供は食べちゃいけません!

その後、20年前の創業時からのメニュー
ひらめのすり身を使った(ぜいたくです!)
ふわふわした食感が特徴の
「自家製さつまあげ(400円)」。

そして、なぎらさん、中村勘三郎さんも大好きな
「カレー豆腐(小400円)」をいただきました。

Mogamiya5_1
ファン多数のオリジナルメニュー「カレー豆腐」

カレーといっても、出汁が多めの薄味で
おつゆのようにあっさりいただける一品。
最後の締めに、注文する方が多いそうです。

ほかにも、天然ものの魚介をつかった
お刺身や魚のお料理も楽しめますよ。

+++++++++++++++++++++++++++
もがみや

東京都台東区浅草4-6-8
03-3871-1589
平日18:30~25:00
日曜・祝日18:30~23:00
第2・第4月曜日定休
http://www.geocities.jp/mogamiya1589/

@nifty温泉「浅草観音温泉」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.09.05 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.08.22

第10回:東村山、小平へ ~ 実家の近所で、温泉&うどん ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Terumemain
みなさん、お盆休みは
いかが過ごされましたでしょうか?

国内へ、または海外へ
足をのばして、
行楽を楽しむのも
ステキなのですが、
ワタクシ、今年は基本に忠実に
生まれ故郷へと帰ることにしました。

私の実家があるのは、東京都東村山市。
音頭が有名な、あの市です。

確か、21世紀を迎えたころでしょうか。
温泉浴場が、各地に誕生しているにもかかわらず
「小平(すぐ隣の市)に温泉が出たらしい」
そう、風の便りに聞いたときには
「えっ、まさか!」と、正直びっくりしてしまいました。

あの驚きから、早6年。満を持して(?)
小平市小川町にある「テルメ小川」へと
行ってまいりました。

[サラっとしてツルツル。紅茶色の天然温泉]

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オープン時間前から、待つ人の姿も

2000年の12月にオープンした「テルメ小川」。
赤瓦の屋根に白い土壁。
南欧風の建物は
この界隈では、なかなかに目立っています。

そして、とにかく広い!
駐車場は150台完備。
このあたりは多摩ナンバーですが、
土日には、横浜、所沢など
他県のナンバーも多くみられます。

Terume4
扉をくぐると、すぐに目に入る生ビールのタンク…

延床面積が500坪以上ある建物の中には
洋風、和風と、2つの大浴場があり
男女日替わりで楽しめるのです。

この日は、女湯が洋風浴場でした。
広ーい内湯には、紅茶のような色の温泉をたたえた
ジェットバス、バイブラバスのほか
サウナ、水風呂もあって、とってもバリエーション豊か。

Terume2
これがバイブラバス。広々してます

そんな中、私のイチおしは
古代ローマをイメージした、洋風露天風呂。
非日常な空間が、テーマパークを訪れたような
ワクワク感を演出してくれるのです。

Terume1
お湯の色がホントきれいです

泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩温泉。
サラっとした肌触りの湯ですが、
気がつけば、お肌はツルツル。
鉱物臭は少なめですが、しっかりと温まります。

屋外には、露天風呂の他に寝湯、
そしてアロマテラピーを応用した
テルマリウム(蒸気浴)があります。

寝湯は、ホントに心地よくて
青空を眺めながら、ついついウトウト
してしまいました。日焼けには要注意です。

洋風浴場だけでも、コレだけ多くの風呂が
そろっているので、とても全部を
ゆっくりとは、入っていられません。

また実家に帰ったときの
楽しみにとっておきたいと思います。

最後に、心残りになるといけないので
和風浴場(男湯)も、のぞかせてもらいました。

一番最初の写真は、和風露天風呂。
伊豆から石を持ってきた本格的な岩風呂です。

そして、私が気になったのは、窯風呂。

Terume5_1
窯風呂の入口。冒険心をそそります

窯の中は、48度に保たれた蒸し風呂。
200円の追加料金を支払うと、浴衣を渡され、
それを羽織って、ムシロに横たわる
日本のお風呂のはじまりと
伝えられる入浴法なのです。

考えるだけで、気持ちよさそう。
これも、次回の楽しみリストに入りました。

::::::::::::::::::::::::::::::
小平天然温泉 テルメ小川

東京都小平市小川町1-2494
042-344-1126

http://www.terme-ogawa.com/

10:00~23:00(最終チェックイン22:15)
第2水曜定休(祝日の場合は第3水曜)

平日:大人800円 小人500円
土日祝日:大人1000円 小人600円

西武拝島線 東大和駅より徒歩20分
西武拝島線 小川駅より徒歩24分
JR新小平駅、国分寺駅よりバスもあり

[わがふるさとの味は、うどんだった!]

学生のころまでは、東村山出身というと
「志村けん(敬称略)だね」
周囲のリアクションはこれだけでしたが
最近になって
「うどんのおいしいところでしょ?」
と、グルマンな方たちから
言われるようになりました。

「えっ、まだ食べたことない…」
そんな言葉を発する私へと
注がれる失望の眼差し。

そう、またもや灯台下暗し。
行こうと思えば
いつでも、なんて思っているうちに
時はどんどん過ぎていたのです。

そこで、風呂あがりにおじゃましたのは
東村山市野口町にある「小島屋」。

Kojima2
まるで、讃岐のような雰囲気です…

昭和41年に開店。
2代目として現在、店を切り盛りする
小島孝子さんに、お話をうかがいました。

今はもう、すっかり住宅地となった
この武蔵野界隈も、昔は田んぼがなく
代わりに小麦をつくり、
うどんを主食としていたのだそうです。

もてなしの料理にも使われ、
女性は、うどんを打てなければ
嫁にはいけないほどでした(ぎゃー)。

Kojima3
おかみさんの孝子さん。熟練の手さばきです

わがままを言って、この日の
2回目の仕込みを、拝見させていだきました。
早朝に練っておいたうどん玉
をのばし、
鮮やかな手つきで、うどんへと仕上げていくおかみさん

地粉と輸入の粉をブレンドしている生地は
少し灰色がかって見えます。

グラグラと煮えた薪釜へと、うどんを投入すると
今度は、炭でだんごを焼きはじめました。


Kojima4

添加物不使用の焼きだんご。
日持ちはしませんが、安心して食べられますね


香ばしい醤油の香りがたまらない~。

素朴な味わいの焼きだんごは1本100円。
ファンも多いそうですよ。

そうこうしていると、目の前に
「打ちたて&ゆでたて」うどんが運ばれてきました。

小島屋一番人気の「肉汁うどん」(650円)です。

Kojima1
うどんに添えられた野菜は、お父さんの手作り。
つけ汁に入れていただきます


東村山ブランド「里に八国」にも
認定されているほどの大人気メニュー「肉汁うどん」は
ここ、小島屋が元祖。
今をさかのぼること40年、常連さんから
「肉を入れたらいいよ」と何気ないアドバイスを
いただいたのが、きっかけだったそうです。

もちもちした食感を楽しみながら
あっという間に平らげてしまいました。

現在、店の前の街道ぞいには
うどん屋が18店もあり、
巷では、「うどん街道」と呼ばれているとのこと。
武蔵野うどんは、まだまだ大ブレイク中です。

++++++++++++++++++++

さらに、うどんめぐりは続きます。

実はこの取材で、運転手をしてくれた私の妹。
その家の近所にある、絶品うどん店を
教えてもらいました。

小平市学園西町にある「むぎきり」です。

Mugikiri2
木のぬくもりを感じる、すっきりしたインテリアです

平成3年にオープンした、このお店。
ご主人のお母様が、上州(群馬)の
出身であることから、使用する小麦も
上州のあらびきの地粉のみです。

口に入れたときの、キュッとした食感、
するっとした喉ごし。

あまりのおいしさに
心の奥でガッツポーズをしながら
もくもくと食べてしまいました。


Mugikiri1
人気の野菜天うどん。このボリュームで900円

ご主人に、おいしさの秘訣やこだわりを
お尋ねすると
「あの粉を使っていることくらいしか、ないね」
そう一言………かっこいいです。

「四の五の言わずに、旨いうどんを作るんでぃ」
(勝手に江戸っ子キャラ…すみません)
そんなストイックさを感じました。

そして、このお店の美味は
うどんのみにあらず。

お母さんのあげる天ぷらの
揚がり具合が絶妙。
野菜の味が、ぎゅーっと凝縮されているのです。

あと、これも上州の味ですね。
お母さんとご主人、母子合作の
手作り三色刺身こんにゃく(小皿200円)。

Mugikiri3
七味、のり、プレーンと3つの味わいの刺身こんにゃく

他にも、お客さんから
「作ったら、必ず電話連絡を」
とまで、言われている
隠れ(?)人気メニューの
コロッケあり。

今度、うかがうときは、
朝から絶食していきますね。

::::::::::::::::::::::::::
小島屋

東京都東村山市野口町3-10-3
042-391-2638
10:00~14:00(売り切れじまい)
日祝定休(不定休もあり)
西武新宿線 東村山駅より徒歩15分

むぎきり

東京都小平市学園西町1-26-26
042-344-5151
11:30~14:30(L.O.)
17:00~19:30
曜定休(水曜は昼のみの営業)
西武多摩湖線 一橋学園駅より徒歩2分

@nifty温泉「テルメ小川」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.08.22 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)

2006.08.08

第9回:唐津へ 湯めぐりドライブ produced by 兄 ~鳴神温泉&スイーツ三昧~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Ani1めでたく第9回目を迎えた
「たらふく温泉紀行」。

今回はちょっと趣向を
変え、私の夫の兄
(生まれも育ちも福岡)に
温泉、そしてグルメの
セレクトから
ぜ~んぶお任せ状態。
つまり「兄プロデュース」な
唐津へ湯めぐりドライブへと
3人で(夫も一緒に)繰り出しました。

[行列のできる、おそばやさん]

九州横断自動車道を、佐賀大和インターで降り
国道263号を進んでいる途中、にぎやかな行列を発見しました。
ここ「三瀬そば」は、脊振山系の美しい水を利用した
手打ちそばが人気。

休日には福岡からも、おいしいそばを求めて
たくさんのお客さんが訪れる店です。
兄も、休みの日には愛車をかっとばし
おいしいそばを食べにきているのです。

温泉に行く前に、まずは、そばで腹ごしらえ。
お店の中は広いので、タイミングさえよければ
行列があっても、さほど待つこと無く
店に入ることができます。

1_12
整理券をもらって、みんな順番待ちです

私たち夫婦は、このお店の名物
「板そば(並)」1150円を注文。
ちょうど2~3人前です。

3_11
見応え、食べ応えのある「板そば」

そして、兄は「ふるまい」というセットメニューを注文。
割子そばに、天ぷら、小鉢、炊き込みごはん、漬け物が
ついて1500円。いろいろあるのって、ワクワクしますよね。

2_18
すでに馴染みの兄はセットメニュー「ふるまい」をチョイス

コシのあるそばが、少し甘めのそばつゆによく合います。
するするっと、きれいに平らげてしまいました。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
三瀬そば
佐賀県三瀬村三瀬2858-2
0952-56-2400
営業時間 10:30~ 月曜休(祝日の場合は翌日)

[三世代で楽しめる、鳴神温泉〈ななのゆ〉]

おなかを満たした私たちが、次に向かったの
唐津市にある鳴神温泉「ななのゆ」。
さきほどの「三瀬そば」からは車で10kmほど
走ったところです。

モコモコとした緑の山に囲まれた、自然いっぱいの温泉は
土日には、駐車場待ちの列ができるほどの人気。

6
木をふんだんにつかった建物は、周りとよく調和しています

「ななのゆ」がオープンしたのは、平成14年。
もともと、この地にあった温泉が
大変好評だったことから
このような立派な施設ができたのだそう。

中に入ると、まず、にぎやかな
子どもたちの声が聞こえてきます。
そして休憩処でまったりと過ごしている、お年寄りのみなさん。
三世代がそれぞれ楽しそうに過ごしているのが印象的です。

泉質は、いわゆる「美肌の湯」といわれる
PH10.1のアルカリ性単純泉。
ぬるっとした肌触りの湯です。

自然光が降り注ぐ内湯、
そして開放感たっぷりの露天風呂にゆったりつかれば、
イヤなことのひとつやふたつは忘れちゃいそう。

1_14
こちらは男湯。実は女湯のほうが景色が良いとのこと

そして、入館料の他に1000円を支払えば
貸し切りの家族風呂を使用できます。

5_16
しっとりした雰囲気の、家族風呂

湯上がりには、里山の風景を
どーんと眺めることができるウッドデッキへ。
吹き抜ける風が本当に心地よくて…。
生ビールをプハーなんてしたら、もう極楽でしょうね。

4_9
ウッドデッキからの眺めは、まさに理想の里山

七山の里の、旬の食材をふんだんに使った
料理が並ぶ、カフェテリア形式の「味処 うまか屋」。
通路には、やきとりや大判焼きの屋台が並び、
子どもたちが楽しそうに買い物をしています。

大きなお座敷の休憩処で、さっきのウッドデッキで
食べたいものを好きなだけ、気軽にいただける。
(もちろん、何も食べなくてもいいんですよ)

温泉はもちろん、湯からあがった後も
こうして思い思いに過ごせる
空間がふんだんに用意されていることが
「ななのゆ」大人気の秘密かも、と感じました。

3_13
セルフサービスのお食事どころに鮎が!

2_16
立ち並ぶ屋台、大判焼き好きなんです

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
鳴神温泉 ななのゆ
佐賀県唐津市七山滝川1150
0955-70-7070
営業時間 10:00~21:00(入館は20:00まで)
毎月第1火曜日休み
入館料 大人500円 小人300円

http://www.7noyu.jp/

[「甘いもの通」な兄がすすめる、絶品スイーツ]

ビールだったらコップ1~2杯くらい。
普段から、あまりお酒をたくさん飲まない兄は
なかなかのスイーツ通だったりします。

温泉でツルピカお肌になった私達は
「やっぱり、甘いものは別腹よねー」と
甘いものツアーに繰り出すことに。

最初に登場するのは、唐津市浜玉の銘菓「けいらん」です。

3_14
これが、けいらんです

米粉を蒸してて作った皮に
こしあんを巻いたお菓子。
もっちりとした皮の食感と
あんのあっさりとした甘さ。

あとひく味っていうのでしょうか。
食べ終わっても、また手が出てしまう
素朴なおいしさなのです。

1_15
けいらん屋さんが立ち並ぶ小路

朝鮮出兵の折、戦勝祈願に
諏訪神社へと来ていた秀吉に
「勝つまで帰らん(けえらん)」という意味を込め
地元の人が献上したのが由来なのだそうです。

諏訪神社の門前には、
4軒
のけいらん屋さんが軒を連ねています。
今回はそのうちの1つ、創業50年の「佐々木けいらん」へ。
中には、おばあちゃんとお孫さんがいました。


「1個からでもどうぞ」という、親切な言葉に
6個という中途半端な注文をしてしまいました。
ちなみにお値段は計
440円。

目の前でするすると
慣れた手つきで巻いてくれるお孫さん。
それを待つ間、私はおばあちゃんと
ワールドカップ3位決定戦(再放送)を見ていました。
「フランスもいいけど、やっぱりイタリアだね」と
決勝戦を前に、自信に満ちた予想をしていたおばあちゃん。

ホントに当たりましたね。すごいです。

2_17
目の前で、巻いてくれました

さて、けいらんの次は、もうひとっ走り。
兄いちおしの、絶品甘夏ゼリーを求めて
絶景ひろがる、呼子大橋を渡り加部
島へ。
たどりついたのが
「甘夏かあちゃん」です。

Photo_45
山の中にある、こじんまりとした工場兼ショップ

お取り寄せフリークな方は、きっとアンテナが
反応していることと思います。

そう、あの有名な「夢甘夏ゼリー」の製造販売元です。

お店に入ると、いきなり試食用のゼリー、
甘夏ピール、そして甘夏クッキーを出してくださいました。
なんて太っ腹なのでしょう!

Photo_46
試食用の甘夏ジュレー&仲間たち

ふだんから、おいしいゼリーには目が無い夫は
もちろん、兄も同じように無言で
あっという間に試食のゼリーを完食


やっぱり兄弟で、思わぬところが
似ているものなんですね。

ふたりの食べっぷりに見とれていた私は
これから、ひとくちめをいただきます。

スプーンですくった瞬間のさわやかな柑橘の香りを
楽しんでから、お口の中へ。
やさしい酸味と苦味、そして甘みが口いっぱいに
ひろがります。ゼリーなのですが
甘夏をそのままいただいているような、力強い
味。

使用する果実は、最低限の農薬のみを用いる
自然有機農法によるもの。
果実がつきはじめから収穫完了まで
農薬は一切使用しないという徹底ぶりなので
器になっている皮まで、ピールやマーマレードにして
食べることができるのです。

残念ながら8月から、ゼリーの生産・出荷は
お休みになってしまうのですが
また10月上旬から、青い果実を使った
瑞々しい甘夏ゼリーが登場します。

私も、もちろん注文しちゃいますよ。



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
佐々木けいらん

佐賀県唐津市浜玉町浜崎942
0955-56-6827

甘夏かあちゃん
佐賀県唐津市呼子町加部島3748
0955-82-2920
http://www.100amanatsu.com/

@nifty温泉「鳴神温泉 ななのゆ」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.08.08 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.25

第8回:壱岐へ ~ 湯ノ本温泉&壱岐名産グルメ探訪 その2 ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Photo_44

さてさて
「たらふく温泉紀行」は
前回に引き続き
自然あふれる
美しい壱岐島の
温泉、そして
おいしいものを
お伝えします。
(左の写真は、
湯ノ本温泉のある湯本湾の夕景です)

壱岐といえばね、この季節
絶対忘れちゃいけないのは
ウニ! ウニ! ウニ!(とりあえず連呼)

今まで何度もウニに吸い寄せられて
各地を旅してきた私。
北海道、沖縄、そして岩手。
どこのウニもステキでしたが
壱岐名物「赤ウニ」は
また違う感動が、ドド~ンとおしよせてくる味なのです。

[ウニ好きさんなら、壱岐へGO!]

1_9
生うに丼定食です、キャッホー

島の南東部に位置する、石田町で
店から漏れ聞こえる、にぎやかな声につられて
ふらっと入ったのが「和食の店 すみよし」。

「うちはウニがおいしいから、とにかく食べてって」と
おかみさんのおススメから
「生うに丼定食」をいただきました。

のうそう(サメの一種、もちっとした食感が特徴)の酢みそ和え、
壱岐寄せ豆腐、そしてあら汁、お漬け物がついちゃう
この盛りだくさんぶりで、なんと2100円です。

3_8
親切にいろいろウニのことを教えてくれたおかみさん

なんといっても注目のウニ丼。
ちょうど2色になっていますよね

2_9
キラキラまぶしいぜ、ウニくん!

これは、真ん中がバフンウニ、周りが赤ウニです。
「よ〜く、混ぜて食べてね」と
おっしゃるおかみさんの言葉は
ひとまず置いておいて(ゴメンナサイ)
まずは「赤ウニ」を1つつまんでみました。
身がしっかりとして、溶けたり崩れたりということは全くない、
プルプルとしたその食感にびっくり。

ほんのりと甘く、ふわっと旨味がひろがって…。
このまま、口の中の幸せが続いてほしいと
願うほどのおいしさでした。

比較的漁獲量が少なく、食通の間でもその味が
注目されることから、幻のウニとも呼ばれる「赤ウニ」。
壱岐では5月末から10月半ばまでが漁期です。
私がうかがったのは7月頭ですが、9月ぐらいが太って食べごろだそう。

丼で、お米&赤ウニ&バフンウニの
超絶コラボを堪能し、大満足の私に
「焼きウニも食べてみない?」
と、おかみさんからステキな一声が…。

4_7
パチパチと炭のはぜる音に、心拍数急上昇!

ちょうど漁期の終わりで、小さくなった紫ウニを
サービスで出してくれたのです。
なんともいえない香ばしさが加わって
また違うウニの魅力を発見してしまいました。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
和食の店 すみよし
長崎県壱岐市石田町印通寺浦469-40
0920-44-5092
営業時間 11:00~22:00 不定休

[懐かしさいっぱい、蔵の中の内湯]

今回の壱岐の旅で、すっかりお世話になった
湯ノ本温泉「旅館 千石荘」。
良心的なお値段。素泊まりもOK、また
おいしい壱岐の味の楽しめる場所としても
人気の旅館です。

4_8
壱岐の海の幸、盛りだくさんの夕食。どれも美味でした!

そしてお風呂。
これが、またレトロな感じでいいんですよ。

1_10

もともと米蔵だったレンガの建物を改装した浴室。
まるで、昔懐かしい湯治場のような雰囲気が漂っています。
天井も高くて、とっても気持ちがいい。

泉質はナトリウム塩化物泉。
ポンプアップをしていますが源泉掛け流し。
茶色のお湯は、さらっとした肌触りで、大変よく温まります。

3_9

24時間利用できる家族風呂は
3人ほど入れば、いっぱいになるくらいの
こじんまりした大きさ。
広いお風呂もいいですが、このくらいのほうが
なんだか落ち着くんですよね。

若女将の真由美さんをはじめ、
みなさんの、あたたかなもてなしに
居心地のよさを感じる「千石荘」。
おススメですよ。

2_14
若女将の真由美さんと、晩酌の相手をしてくれた息子のヒロくん

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

旅館 千石荘
長崎県壱岐市勝本町湯本浦58
0920-43-0004
http://www.sengokuso.com
全7室 1泊2食付き 8550円
立寄り入浴 大人300円 子ども150円 幼児100円

[中身ぎっしり、手作り壱岐豆腐]

ふつうのお豆腐とは違い、ずっしりと重く
しっかりとした豆の風味が特徴の、壱岐豆腐。
前回記事に書いた「平山旅館」でも
「千石荘」でもいただきましたが、
なんと同じ豆腐店から、仕入れているというのです。

ぜひぜひ壱岐豆腐づくりの現場を見たいと
お願いをして、朝4時から
正路(しょうじ)豆腐店におじゃまをしました。

1_11

もうもうと立ち上がる湯気の中、
豆腐作りにうちこむ正路さんご夫婦の姿が。
作業場には、豆のおいしそうな香りが広がっています。

お父さんが、一晩つけておいた豆から
豆乳を作ったら、お母さんがにがりを加えて
大きな真四角の豆腐にまで仕上げます。

3_10
1丁あたり、1kg。豆の分量は通常の豆腐の約4倍

毎日の気温や湿度によって、細かい作業・分量が決まってくる
豆腐作りには、なんといっても経験がものをいう世界。
キャリア30数年のおふたりの手にかかれば、
まさに「あうん」の呼吸で
おいしそうな豆腐ができあがっていきます。

2_15
できたて豆乳と寄せ豆腐。甘〜い。

その見事な手並みに感動しきりの私の前に
お父さんは、できたて豆乳を、
お母さんは、できたて寄せ豆腐を出してくれました。

さわやかな甘みでするするっと飲める豆乳。
そして、豆そのものをいただいているかのような
ほろほろの寄せ豆腐。
うーん、感激。
早起きした自分をほめてあげたいと思いました。

手作りだけに、大量生産できず
島の人でも、手に入れるために
朝早くから訪れる、貴重な豆腐。

熟練の職人でありながら
「今でも、べっぴんさんに
(豆腐が)できたときはうれしいなあ」と
語るやさしいお父さんと、
明るく元気に支えるお母さん。

その人柄もふくめての
おいしさなのかもしれません。

5_8

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

正路(しょうじ)豆腐店
長崎県壱岐市勝本町上場触1107
0920-43-0030 
営業時間 6:00~売り切れまで
(ぜひ午前中に行ってくださいね)
壱岐豆腐 1丁190円

(お知らせ)
「たらふく温泉紀行」は11月まで
続くことになりました。

これからも、食欲と温泉欲に正直に
がんばっていきますので、よろしくおねがいします!

@nifty温泉「湯の本温泉 旅館千石荘」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.07.25 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.07.11

第7回:壱岐へ ~ 湯ノ本温泉&壱岐名産グルメ探訪 その1 ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

3_2
いつかは行ってみたいと、思っていた
玄界灘に浮かぶ島、壱岐。

福岡・博多港からジェットフォイルで
65~70分という近さにありながら、
豊かな自然や文化に出会える島です。

もちろん、温泉も
そして海の幸・山里の幸もいっぱい。
とても1回では紹介しきれないので
次回とあわせて2回で
「壱岐の旅」をお伝えしたいと思います。

[1500年の歴史を誇る古湯・湯ノ本温泉]

1_4

壱岐の湯の里といえば、島の西部に位置する「湯ノ本温泉」。
5世紀に神功皇后が発見し、
産湯にしたいう伝説が残る古湯です。
現在は12か所の温泉施設がある静かな温泉街として
主に島の人たちに親しまれてきました。

まず最初に訪れたのは「平山旅館」。
湯ノ本温泉の中でも現在唯一の自噴泉を持つ
落ち着いた佇まいの旅館です。

5_7
内湯のすぐそばでは、ゴボゴボとお湯が湧きだしています。

さっそく温泉をいただくことにしました。
明るく清潔な浴室。内湯の浴槽には
茶褐色の湯があふれています(源泉100%かけ流し)。
ほのかな鉱物臭と、軽く柔らかな肌触り。
泉質はナトリウム塩化物泉、
大変温まるお湯で、子宝の湯ともいわれてます。

3_4
浴室の壁には、神功皇后の伝説がそのまま描かれています

外には、南国を思わせる野性味たっぷりな露天風呂、
それから、温泉を使った蒸し風呂もあります。
蒸気はほんの少し、硫黄のかおり。
座ってじっとしていると、なんだか温泉玉子になった気分でした。

41_1
開放的な雰囲気の露天風呂

かなり塩気が強いので、飲泉にはあまり適しませんが
口内炎とかには、一発で効くそうですよ。

[パワフル女将がつくる、元気な無農薬野菜]

お風呂からあがると、女将の平山宏美さんが
待っていてくださいました。
はじけるような笑顔、いきいきとした話しぶり。
壱岐の名物女将と、知られる方。

女将業を通して、島の活性化に勤める一方
日本、そして海外での講演活動と
日々忙しく活動してらっしゃいます。

「感動的な景色を、たくさんの人に見てもらいたい」と
壱岐の北部に浮かぶ、風光明媚な小島
辰の島行きのグラスボートを就航させるたのも
女将さんの功績のひとつです。

そこで私もおすすめに従って、辰の島に渡り
絶景を味わってきました(往復700円、遊覧1500円〈大人料金〉)。
→  一番最初の写真です

静かで美しい「辰の島海水浴場」。
歩いていると、きめの細かい砂がふかふかして
ホント気持ちいいです。
ここはクラゲが入ってこないので9月まで
海水浴が楽しめますよ。

2_5

そして、戻ってくると今度は
旅館の無農薬菜園へと
連れていってくれました。
お客さんに、元気でおいしい野菜を食べていただきたいと
女将自らが耕し、管理する畑です。

7_20
トマトを収穫する女将・平山宏美さん

女将さんから、もぎたてのプチトマトを手渡されました。
まず香りが違う。口に入れれば
甘みと酸味がギュッとつまっていて…。
「形がふぞろいなことなんて、どうでもいいんだ」って
思える瞬間でした。

このとき収穫した野菜たちは、次の日の朝ごはんに出されました。
もろみゆず味噌か、ごまドレッシングにつけて
ポリポリとスティックサラダのようにいただきます。

意外なおいしさだったのは、生の茄子。
壱岐ではよく、生のままで茄子をいただくのだそうです。

9
女将が育てた、元気な野菜が盛り合わせに

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
平山旅館
長崎県壱岐市勝本町立石西触77
0920-43-0016
http://www.iki.co.jp
全8室 1泊2食付き 13800円より(税・サービス料 込み)

[焼酎だって、牛だって、壱岐はすごいっ!]

東アジアの交易の要所だった壱岐には
400年前にはもう蒸留の技術が
伝わっていました。

穀倉地帯であり、地下水が豊富な島は
まさに麦焼酎作りにもってこいです。

その伝統ある、壱岐の麦焼酎づくりの
現場を見せていただこうと
「壱岐焼酎協業組合」におじゃましました。

3_5
工場を案内してくださったのは、理事長の篠崎さん

壱岐焼酎の特徴は、「米こうじ」を使った麦焼酎だということ。
そのため「麦こうじ」に比べ、ふくよかな味になるそうです。

下の写真は「壱岐焼酎協業組合」の代表的な銘柄。

1_7
代表銘柄の「壱岐っ娘」(中央)、シェリー樽で長期熟成させた
「壱岐っ娘デラックス」(左)、伝統技法で作った「大祖」(右)

他にも、花びらから酵母を採取した「なでしこ」、
人気急上昇の「ユズリキュール」と
次々とヒット商品を生み出しています。

4_6
試験管に入っているのは「なでしこ」酵母の種菌

工場見学は予約なし、一人からでも大丈夫。
もちろん試飲だってできます。
ぜひぜひ、訪れてみてください。

焼酎を堪能したあとは、ランチタイム。
やわらかい肉質が特徴で名牛と名高い「壱州牛」を
「壱岐焼酎協業組合」篠崎理事長さん、
平山旅館の女将さんの3人で
もりもり食べにいきました。

「味処 うめしま」は、牧場直営の壱州牛専門料理店。
主に、A5、A4クラスの超高級牛を扱っています。

2_7
ステーキの1番人気は、やっぱりサーロイン(200g 3700円)

生後1年未満の子牛を仕入れ、牧場で20か月育てるのだそうですが

・子牛のルーツを見定め方(仕入れのテクニック)
・成長の度合いよって、飼料をうまく切り替える
(生育のテクニック)

この2つが、味の決め手になるのだそうです。

ステーキ、焼肉、しゃぶしゃぶ、すきやき。
これらの憧れメニューが、極上のお肉たちで
味わえるというのは、ちょっと興奮しちゃいますよね。

3_7
焼肉も人気メニュー。「特選カルビ定食」 2100円、「特選ロース定食」 2600円

さすが、牛のことを知り尽くす店だけあって
ホルモンも充実しています。

「しまちょう」という名のホルモンを
今回はじめていただいたのですが
フワフワしていながら、濃厚。
いつの間にか箸が伸びてしまう
クセになる味でした。

1_8
女将さんのおすすめホルモン「しまちょう」

次回は、壱岐のウニ~~~!!!!
そして、まだまだある、おいしいもの達や
素敵な温泉旅館を紹介するので
楽しみにしてくださいね!

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
壱岐焼酎協業組合
長崎県壱岐市芦辺町湯岳本村触520
0920-45-2111
URL : http://www.ikikko.jp/
8:30~17:00
1/1~3、8/15休み

味処 うめしま
長崎県壱岐市芦辺町箱崎中山触2604
0920-45-3729
11:30~15:00、17:00~22:00
水曜休み

@nifty温泉「平山旅館」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.07.11 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.06.27

第6回:岩手へ ~繋(つなぎ)温泉&盛岡「麺づくしの旅」~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Tsunagi5
湯治………

「お湯に入っているだけで
体が治ってしまうなんて
なんてステキなの…」

仕事に疲れたカラダを癒したい。
そんなライトな気持ちで
湯治場めぐりをしていた、会社員時代。

岩盤にゴザをひいて、ごろんとしたり
オンドル部屋で、みんなでごろんとして温泉卵食べたり、と
その雰囲気を味わっていました。

今回ご紹介する
岩手県の繋(つなぎ)温泉にある
ホテル三春も、湯治宿のひとつ。

でも、ちょっとひと味ちがうんです。

JR盛岡駅からバスで30分。
国道から林道を入っていくと
見えてくるのが、つなぎ大橋。

御所湖を渡るとそこが、繋温泉です。

[ヨーロッパの温泉のような療養施設に]

繋温泉は、かつて南部藩の湯治場として栄えました。
現在は、大規模ホテルが並び
観光バスがやってくる温泉地です。

そして、その一番奥に立つのが「ホテル三春」。
ここはバブル崩壊をきっかけに
10年前から「温泉療養」を
目的としたホテルとして生まれ変わり
国内外から、注目される施設となったのです。

Tsunagi1
静かな林に囲まれています

現社長の桑原和春さんは、2代目。
経営不振に陥った際、繋温泉のすぐれた泉質に
あらためて、着目するようになったのだそうです。

目指したのは、あくまでも療養や保養のために
使われる、ヨーロッパの温泉のような「温泉療養」の施設。

そのために桑原さんは、温泉利用指導師の資格をとり
盛岡繋温泉病院と提携。
さらなる温泉療法の知識を身に付けるため
みっちり勉強を重ねたとのこと。すばらしいです!

Tsunagi2
100%源泉かけ流し。肌によりそうような、やわらかな湯です

繋温泉の泉質は、全国でも珍しい
アルカリ性の硫化水素泉。

特に
・高血圧症、動脈硬化症などの循環器系
・糖尿病、肥満、高脂血症、痛風などの代謝系
(メタボリックシンドロームですね)
に効果あり。

糖尿病は、5.60代の男性から、20代の女の子まで
患者が増え、今や国民病ともいえる病気ですが
すでに、桑原さんは2000名もの
糖尿病の方の療養にあたったそう。
細かいデータは、ホテル三春のサイトにありますので
参考にしてください。
知れば知るほど、びっくりします。
http://www.hotel-miharu.yad.jp/

その評判は、海外までも伝わり
ニューヨークやロサンゼルスからも
療養目的のお客さんがくるとのこと。
温泉って、すごいっ。

Tsunagi3
飲泉も、療養には大切。卵の黄身風味のあっさり味

療養が目的ということを
予約時に伝えてくれれば
入浴の仕方、運動、食事についてなど
過ごし方を、桑原さんが指導してくれます。
(湯治プランは3泊以上 1泊2食6300円~)

もちろん、1泊でも2泊でも
湯治じゃなくても、泊まれますよ。

盛岡から近いこともあって
近頃、増えているのが、ビジネスマンの利用。
ここに来てはじめて療養」のことを知った方が、
次は、ご両親を連れ
「湯治プラン」で泊まりにくるのだそうです。

お酒飲んで、たらふくおいしいもの食べて
っていうのも楽しいですが
こういう温泉の利用の仕方が
もっと増えるといいですよね。
(あっ、「たらふく温泉紀行」なのに…自己否定!?)

Tsunagi4
これは「ビジネスプラン」のお食事。多すぎずちょうどいい分量

::::::::::::::::::::::::::::
ホテル三春
岩手県繋字館市9
019-689-2319
http://www.hotel-miharu.yad.jp/
通常 1泊2食 平日8550円 休前日10650円
「湯治プラン」など、さまざまなプランがあるのでご確認を

[盛岡三大麺に舌つづみ!]

ご存じの方も多いと思いますが、盛岡といえば麺どころ。
じゃじゃ麺・冷麺・わんこそばは、盛岡三大麺といわれています。

麺には目がない私は、
若かりし頃、わんこそばを食べ過ぎて以来、
トラウマには、なっているものの
じゃじゃ麺と冷麺は、食べずにおれない体です。

温泉でリフレッシュしたあとは
おいしい麺でしめて、東京へ帰りたいと思います。

まずは、もう10回以上は行ってます
大好きなじゃじゃ麺やさん「白龍(パイロン)」。

Pai1
小もり350円。よっぽど空腹でなければ、女子はこれで十分では

じゃじゃ麺の歴史は
そのまま「白龍(パイロン)」さんの歴史でもあります。

初代ご主人が、戦時中に満州で食べた「炒醤麺」をもとに
盛岡のみなさんの口にあうようアレンジをしたのが
この盛岡名物・じゃじゃ麺のはじまり。

お皿には、もちもちした麺と秘伝の味噌。
そして、ねぎときゅうりとショウガがのっています。

Pai3
薬味軍団&たまごさん(生)

そして、ここからが本番!
上の写真にある、薬味(ニンニク、ラー油、酢)を
お好みで加えて混ぜます。
これで、MYじゃじゃの完成。
私なんか、毎回試行錯誤ですが
地元の方は、薬味の加え方に迷いがありません。

麺をいただいたあと、すぐに帰っちゃいけません。
最後のお楽しみ「チータンタン」(+50円)をいただかねば。

少しだけ、味噌や麺を残しておき
薬味のそばにある卵を割り入れ、混ぜます。
そして箸をそえたまま、お店の人に渡しましょう。
すると、麺のゆで汁を注いでくれて
ふわっふわの卵スープが戻ってくるのです。

Pai2
地元の方は「チータンね」とさりげなく注文。いつか私も…

味噌もまた足してもらえますが
好みで塩やしょうゆ、ラー油を加えても、おいしくいただけます。

おいしさもさることながら、自分で味を加えたり
できる楽しみも、また魅力のじゃじゃ麺。
流れるように、上手に食べられるようになれば
あなたも、盛岡ツウです!

そして、次は冷麺。
ご紹介するお店は「焼肉レストラン 米内(よない)」。
盛岡駅からタクシーで10分弱。
上の橋をわたってすぐそばにあります。

Yonai2
同じ建物に、レストランと精肉店が

上質の前沢牛を取り扱うことで
有名な老舗肉店「肉の米内」が開いた「焼肉レストラン 米内」。
冷麺激戦区の盛岡の中でも、人気を博しています。

Yonai1
すきとおる麺…美しいです

まずはスープをひと口。まず感じられるのが
ほんのりとした甘さと、さわやかな酸味。
その後、じわじわっとお肉の旨味がひろがるのです。

とろみのあるスープと、シコシコした食感の麺がからんで
キュッとのどを過ぎる瞬間は、また格別。
キムチなどの具材もふくめて、すべて自家製、
手作りの冷麺は、夏にこそいただきたい逸品です。

それにしても、となりに座って冷麺を食べていた
修学旅行の中学生諸君。
上にのっている梨を
「リンゴか梨か」と、熱心に話し合っていたけれど
結論がでていなかったね。
今度は区別がつくようになってから
食べにきたらって、お姉さんは思うぞっ。

::::::::::::::::::::::::::::::::::
白龍(パイロン)
本店)岩手県盛岡市内丸5-15
   019-624-2247
   11:30〜21:00 日曜休み
分店)岩手県盛岡市内丸5-14
   9:30〜15:00 日曜休み
*盛岡市内のデパート「カワトク」にも支店あり(日曜日営業)

焼肉レストラン 米内(よない)
盛岡市紺屋町5-16
019-624-2967
11:30〜14:30 17:30〜24:00
第2、第4木曜休み

@nifty温泉「繋温泉 ホテル三春」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.06.27 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.06.13

第5回:岩手・川井村にて ~田植えの疲れをいやす、横沢冷泉へ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Yamada
今回は、祖母の住む
岩手県の川井村へ行ってきました。

目的はズバリ「田植え」。

実は私、田おこし1回、田植え1回、
そして稲刈り2回のキャリア(?)の
持ち主なんです。

軟弱な東京っ子ではありますが
猫の手ぐらいのお役にはたてるかも
と、東北新幹線に乗って盛岡駅へ。

そこから山田線に乗り換えて
(鉄道好きな人ならご存じですよね)
に乗って1時間半。

川井村に到着です。

[ウエルカムパーティーはホヤづくし]

田植えの季節は、ちょうど5月の半ば。
この頃からおいしくなるのが、ホヤなんですね。

苦味とほのかな甘み、そして濃厚な旨味を持つ
海の生き物。
その個性ある味は、まさに
「珍味 オブ 珍味ズ」。
日本酒の肴にピッタリです。

ただ、そのインパクトのある外見に
はじめて食べた人を尊敬せずにはいられません……。
(1000年も前から、食べられていたそうですが)

Hoya1
その形から、海のパイナップルなんて呼ばれたりしてます

川井村から宮古まで電車で40分ほど。
三陸海岸が比較的近いので
祖母の家に行くと
おいしいシーフードにめぐりあえるのです。

田植えのために、叔父叔母が集まったこの夜は
山盛りのホヤ、採りたてのワラビや山菜で
日本酒パーティー!

Hoya2
新鮮なホヤは、クセが少なくて甘いんです

ついつい飲み過ぎちゃうのが、私のダメなところ。
明日からの作業についていけるか
いきなり心配です……。

[汗と涙の、朝摘み山菜]

さて2日目。
山菜採りのため、朝4時から裏山へと入ります。
初心者の私は、林道のほど近く
あまり急ではない斜面のあたりで作業です。

新緑がまぶしい山の中。
いったいどれが山菜なのか、全くわかりません。

Sansai1
もしくは、どれもおいしそうに見えます

叔母に教えてもらいながら、摘んでいくうちに
だんだんと見分けがつくように
なってきました。

Sansai3Sansai4
これはうるい、左はシドケです

でも、斜面はふかふかの腐葉土なので
何度も足をすべらせる。
沢までズベベベ~~と落ち、泥だらけになりながらも
腰につけた小さい籠を、シドケでいっぱいにしたときは
もう感動でした………。

シドケ、うるい、ワラビ、山ウドなどを
収穫して、祖母の家に戻ったのは朝7時半。
東京ではまだ確実に寝ている時間です。

一仕事を終えて、気分爽快な中、朝ごはん。
早速、採りたてのシドケを
祖母が、おひたしにしてくれました。

Breakfast

香りがしっかりとして、味が濃くて
格別でした。

[73年医者いらずの、健康ハチミツ]

朝食後
「すばらしいハチミツを作っている養蜂場があるよ〜」と
叔父のサトシくんが
連れていってくれたのが「横澤養蜂場」。

国道から、4km奥に入ったところにある
きれいな沢や木々に囲まれた、横沢集落。
養蜂場を営む、73歳の横澤栄次郎さんに
会いにいくと、ちょうど田植えの真っ最中でした。

おじゃまにならないよう、帰ろうとすると
「米は秋に食べるものだから、田植えは後でいいよ〜」と
こころよく案内をしてくださることに…。
(ありがとうございます!)

Yokosawahoney2
巣箱は1群、2群…と数えます

今はご自宅の近くにおいてある巣箱たち。
6月には山へ運び、いろいろと細かい世話をしながら
ハチミツを採取するのだそうです。

普段は奥様とおふたりでの、地道な作業。
それもすべて、おいしいハチミツのためです。

Yokosawahoney1
栄次郎さん。いきいきとした笑顔がステキです

「20歳のときからはじめたけれど
ホントに、仕事は楽しいよ。
毎日、ウチのハチミツを食べているから
病気なんてしたことないし」と
ツヤツヤお肌で語る栄次郎さん。

Yokosawahoney3
トチ蜜です。働きもののハチさんたち、ありがとう!

現在は、トチの木を蜜源にした「トチ蜜」のみを販売。
コクがありつつも、すっきりした甘さが特徴です。

「自分が、納得いくものしか売らない」という
かたくなまでの栄次郎さんのこだわりもあり、
生産量は限られています。

そのため、販売は川井村にある「やまびこ産直館」
http://www.vill.kawai.iwate.jp/kankou/03yama.html)と
もう1か所でのみ。
通信販売は、受け付けていません。

ポリ容器入りのハチミツは、800円(250g)から。
ギフトにもぴったりなビン入りは、1800円(600g)からと
大変良心的なお値段なので
川井村にお寄りの際は、ぜひ。

::::::::::::::::::::::::

横澤養蜂場サイト
「岩手川井村 養蜂日記」

http://www.h3.dion.ne.jp/~zyoko/
→栄次郎さんの息子さんが撮った写真、
中でも「北上山地の原住民たち」はすばらしいです


[田植えの汗は、温泉で流そう]

さてさて養蜂場から戻ると、
すぐに田植えの始まりです。

Taue
祖母の家の前にある、田んぼにて。モデルは叔父のヒロシくん

米づくりの作業の中で
一番体にこたえるのは、田植えです。
その理由は、常に腰を曲げた状態での
単調な作業だから。

もちろん機械は使いますが
小回りがきかないため、端のほうや
うまく植えられなかった場所には
手で、苗をていねいに足していくのです。

稲刈りなら、腰をおろして
作業をすることもできるけれど
水の張られた田んぼでは
そういうわけにはいきません。

ちなみに私は東京に戻ったあと
5日間は筋肉痛で、立ち上がるたびに
謎のうめき声をあげていました。

Kobiri
田植えの合間に、みんなで休憩。

次の日も、早朝から田植えをしました。
(寝坊な私は、朝6時から途中参加…トホホ)

ホント、我が叔父叔母ながら
みんな働きもの。
また田植えも途中でしたが
昼食もかねて、ひと休み。
みんなで温泉に行きました。

川井村、唯一の温泉「横沢冷泉 静峰苑」です。
前に書いた、養蜂場のある
横沢集落の、さらに奥にあります。

Yokosawareisen3

30年も前からある、この施設。
食事や喫茶、休憩ができる座敷もあり
湯上り後ものんびりと過ごすことができます。

草によるかぶれやキズもよく直ると
評判の湯で、農作業の疲れをいやそうと
村の人ややってくるのだそうです。

ちなみに受付では、先に書いた
横澤さんのハチミツも売っていますよ。

Yokosawareisen1
「湯」は「ゆっこ」といいます

浴室の窓からは、ナラやもみじなど
これでもかってくらいの
まぶしい新緑と沢の流れが見えます。

秋になったら、きっと紅葉がスゴイことに
なっちゃうんじゃないでしょうか。

Yokosawareisen2
窓からの眺めは最高です!

とろっとした質感の湯は、
私のリトマス紙での計測によるとPH8以上。

皮膚にいい、という評判からも
アルカリ泉であることは
間違いなさそう。
とにかく、よく温まります。

岩の間からしみだす
10度ほどの源泉を集めて加熱。
浴槽分のお湯がたまるまでは循環をし、
決して加水はしていないとのことです。

このあたりは温泉が少ない地域なので
がんばって働いている
おじいさん、おばあさんたちのためにも
ぜひ大切に続けていただけたらと、願っています。

秋の稲刈りのとき、またお世話になりますね。

::::::::::::::::::::::::
横沢冷泉 静峰苑

岩手県下閉伊郡川井村大字鈴久名4-5-4
TEL/0193-74-2444
http://www15.plala.or.jp/seihouen/

JR山田線 箱石駅から車で10分

日帰り入浴
大人420円 子ども210円 幼児無料

宿泊 1泊2食 6825円
(前日までに予約の場合は6300円)
素泊まり、朝食のみ、夕食のみも可

夜の食事は要予約

@nifty温泉「横沢冷泉 静峰苑」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.06.13 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (3)

2006.05.30

第4回:信州にて、その2 ~鹿教湯(かけゆ)温泉「三水館」で1泊~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Kakeyu1_1 下諏訪温泉にて、歴史と温泉を
堪能したあと、やってきたのは
鹿教湯(かけゆ)温泉。

鹿に変身した文殊菩薩が、
温泉のありかを教えたという
言いつたえから
その名がついたのだそうです。


松本駅からバスで40分。
昔ながらの温泉街を
過ぎたところにある
「鹿教湯橋」バス停で下車。

田んぼと小川にはさまれた細道を
3分ほど歩くと、あたたかみのある
土壁の建物が、見えてきます。

この「三水館」に泊まるのは、これが3回目。
やはりくいしんぼうな私なので、
秋のお料理・松茸を目当てに
やってきたのが最初です。

以来、お食事はもちろん
この宿のなんともいえない「居心地の良さ」に
ひかれ、訪れています。

Sansui3_1
ゴールデンウィークは、ちょうど、桜の頃でした

裏には山、周りには田んぼ、
目の前には蛍が舞う小川。
そんな周りの景色にとけこむような建物は
木曽福島と松本から古民家を
移築、再生したのだそうです。

玄関をくぐると、土と石と木が生み出す
やわらかな空間にホッとします。

Nyan2
板張りのラウンジでは、宿の人気者「ニャン蔵」がお出迎え

今回のお部屋は、和洋室。
10畳の和室にベッドルームがついています(豪華!)。
他に、和室、洋室、離れがありますが
ふたりなら一番小さな8畳の和室でも
十分だと思いますよ。

荷物をほどいたら、いつもの通り、まずは温泉。

江戸時代より、湯治場として栄えてきた鹿教湯温泉は
高血圧、動脈硬化、脳卒中後のリハビリにいいと
古くからいわれています。
泉質は単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。

別棟にある温泉へは、通路を渡っていきます。

総檜づくりの湯殿。
浴室にも更衣室にもいい香りが、ただよっています。

Sansui1
時間ごとに、男女で浴室がいれかわります

大きな窓からは、たっぷりと陽の光が。
山々を眺めながらの入浴。
なんだか、縮こまっていた
筋肉がほぐれるような心地よさです。

やわらかなお湯でよくあたたまった後は
庭に面したテラス席で、少し休んでいきます。

Sansui2
風が気持ちいいテラス席。朝食後のコーヒーもここで

すぐそばのラウンジには、冷たい水とグラスが
いつも用意されていて、
この一杯が、甘くておいしくて
もうほんとにたまらないのです。
(そういえばここでは、ほとんどビールを飲まないかも)

部屋にも、このお水は用意されていて。
こういうさりげないサービスって、
ホントにうれしいんですよね。

[温泉街で見つけた、原酒のタンク]

夕食まで少し時間があるので、温泉街へ
散歩へでかけました。

目当ては「サカエヤ」さんという
おみやげ物屋さんにある日本酒。
店の入り口付近に、ド~ンと大きなステンレスの
タンクがあって、そこにはご主人が
蔵元と共同開発した生原酒が詰まっているのです。

名前は「風(ふう)」。
丸子町に流れる2つの水系のうち
美ヶ原水系の水を利用。
生原酒の豊かでまろやかな味を残しつつも
スッキリとした飲み口です。

そのおいしさに加え、私がお気に入りのわけは
手書きのオリジナルのラベルをつけてもらえること。
鹿教湯温泉に来るたび、
記念の一筆をしたためています。

Sake1
書道歴は7年。最近は加齢のせいか字に乱れが…

今回書いたのは、座右の銘でもある「途中下車」。
こんな名前のお酒、どこかにありそうですよね。

そして書き終わると、好みの瓶にラベル付けをし
タンクから直接、生原酒を注ぎます。
私が選んだのは、720ml入りの
アンティークボトル1680円。

Sake2_2
「ラベルが見えるようにね」と、ご主人。やさしいなあ

熱処理、割水、添加物をいっさい
使用していない本生原酒。
オリジナルラベルに、メッセージを入れて
おみやげにしたら、とても喜ばれると思いますよ。

[春の息吹を、そのままいただく「草鍋」]

さて、宿に戻ればお待ちかねの夕食。
「三水館」では、季節の地の食材をふんだんに
使ったお食事が、楽しめます。
ゴールデンウィークまでの期間、
メインのお料理は「草鍋」でした。

Kusanabe1_1
桶いっぱいの緑の草たち。目にもまぶしい

桶に入っているのは、豆腐と鳥のミンチ。
それ以外は、とにかく「草」! 
三つ葉、クレソン、ニラ、あさつき、こごみ、せり…。
どれもご主人・滝沢さんが
山で採ってきたものというから
すごいです。感激ですっ。

Kusanabe2_1
鍋に野菜を入れると、ふわっと香りが広がります

やさしい味の鳥のスープが、引き立てる草の甘み。
色鮮やかで、香り豊かで、やわらかな
とれたての野菜。
目で鼻で口で楽しめる、
これこそ正真正銘、春のごちそうです。

この後は、たらの芽、山うど、フキ、ワラビなどが
入った山菜鍋。
7月からは鮎。そして9月末からは松茸ときのこ鍋へと
メインのお料理は変わっていきます。

どれもおいしいそう…

胃袋の命令には逆らえないので、
きっとまた、この宿を訪れることに
なりそうです。

で、話は戻り、夕食のこと。
もちろん料理は「草鍋」だけではありません。
締めのタケノコごはんとデザートまで入れて
10品以上も出てきます。

Iwana1_1
イワナの洗い、淡白なお味です

味、食感もバリエーションがあって
最後まで口が飽きることがありません。
デザートはラウンジで、
時間を気にせずいただけるのも
のろまな私には、うれしいシステムかも。

Nyan1
夕食後、部屋の前ではニャン蔵がごろんとお出迎え

朝がくれば、またお風呂、そして山の幸中心の
ていねいに料理された朝食を食べ、ラウンジで
食後のコーヒーを飲んだりしているうちに
気が付けばもう、チェックアウトの時間です。

心地いい時間はあっという間に過ぎてしまう。
そんな気持ちを、ご主人の滝沢さんにお伝えしたところ
やはり「居心地の良さ」は
三水館のテーマなのだそうです。

Takizawasan
ご主人の滝沢さん

「高級な宿のように、細かいサービスはできませんが
空気感を大切に、無理のない、気負わないもてなしを
提供できたら…」

そう、はにかみながら、語ってくださいました。

いえいえ、そんな。
ここに来る人は過剰なサービスも、
特別豪華な食材も、エンターテイメントも
求めていないはずです。

でも、十分すぎるほど
贅沢な時間を、味を楽しむことができました。
しかも、15,900円からという驚きのお値段。

それにしても今さらですが
ここに書いたことを少し後悔しています。
また、予約が取りにくくなってしまうかもしれない……。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

三水館

長野県上田市西1866-2
0268-44-2731
JR中央東線 松本駅より バス40分
1泊2食15,900円(和室2、3名)~
チェックイン 午後2時 チェックアウト 午前10時30分
http://www.sansuikan.net/

@nifty温泉「三水館」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.05.30 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.16

第3回:信州にて・その1 ~下諏訪温泉「みなとや旅館」で1泊~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Suwajinjaaki_1ゴールデンウィーク、
終わってしまいましたね。

みなさんは
どう過ごされましたか?

私はやっぱり、温泉。

最近お気に入りの、信州は
「下諏訪温泉」と「鹿教湯(かけゆ)温泉」を
まわってきました。

それぞれ違った魅力のふたつの温泉ですが、
ポイントはやっぱり「いいお湯」「おいしいもの」。

まずは、諏訪大社のお膝元。
今も江戸の香りを漂わせる旧宿場町
「下諏訪温泉」を紹介します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::

JR中央本線・下諏訪駅から、歩くこと約10分。
諏訪大社下社秋宮のほど近くに
「みなとや旅館」はあります。
小林秀雄さん、白洲正子さん、岡本太郎さん、
永六輔さんなど数々の、文人粋人が愛した小さな宿です。

着いたのは、まだ荷物をほどくには早い時間。
そこで、お参りにいくことにしました。

木造の懐かしい雰囲気の家々や、蔵の残る町並みを
抜けると、そこが秋宮です。
奥には拝殿(最初の写真です)、そしてその両脇には
御柱が立っています。

Onbashira
御柱です。凛とした佇まいに、思わず見とれてしまいます。

6年に一度の「御柱祭」は
重さ10トンにもなる樅の大木を山から切り出し、
急斜面から落としたりしながら運び、
諏訪大社の4つの社の四隅に立てる勇壮な祭りです。
始まったのは、なんと1200年前。

この「御柱祭」に代表されるような伝統や文化、
そして古き良き町並みと
ほかではすでに消えてしまったものが
ここ下諏訪では、しっかりと残っているんです。
しかも、とても自然な感じで。
これってすごいことだな、と訪れるたびに思います。

町内にある9つの公衆浴場も、また素敵なんですよ。
毎分5600L以上の湧出量を誇る下諏訪温泉ですから
もちろん銭湯も温泉です。

せっかくだから、宿に戻る前にひと風呂浴びて
いくことにしました。

[120年の歴史を持つ、温泉銭湯]

秋宮から一番近い「菅野温泉」は
明治初期から営業している公衆浴場です。

Kannnoyu
なんだか、ちょっぴり肝だめしっぽい…ドキドキ

国道に面した入口から薄暗い通路を
進んでいくと、右手に扉があります。

Kannnoyu2
ガラスに書かれている営業時間がすごい…

中央にはレトロな番台も
「あら、ガラス戸に筆文字なんて、すてき…」って思ったら
え~、営業時間が午前5時からって
めちゃくちゃ早いじゃないですか。

驚く私に、番台のおねえさんが
「会社にいく前に来る人とか、いるからね~」と
声をかけてくれましたが、それにしても早い。
でも、温泉ファンには大変うれしいことですね。

タイル貼りの浴室はとても清潔で広々。
だ円形の浴槽には、無色透明
熱めの湯がたたえられています。

「久しぶりだね~」
「お風呂は気持ちいいよね、ごちそうだよね~」と
温泉につかりながら、おばあさんたちが語らう姿は
まさに、町の社交場といった雰囲気。

塩素でしょうか、ほんの少しにおいがしましたが
120年の歴史を感じながら、
気持ち良く入浴できました。
220円という値段も、うれしいですね。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::
菅野(すげの)温泉
ナトリウム・カルシウム硫酸塩・塩化物泉(混合泉)

長野県諏訪郡下諏訪町大社通り3239-1
0266-27-1076
5:00~21:30(4~10月、11~3月は5:30~)
大人220円 小人110円

[「最も日本的な風呂」とライフ誌にて紹介]

少し散歩してから、宿に戻ると
おかみさんがお風呂をすすめてくださいました。

みなとや旅館のお風呂は、庭をのぞむ東屋に
露天風呂がひとつだけ。
おかみさんが、部屋ごとに声をかけてくださり
入浴をする仕組みです。
なんといっても、部屋数は5つですから
不自由はありません。

Minatoya1
底には、岡本太郎さんの提案で敷かれた玉砂利が。

熱めでありながら、軽くやわらかな湯。
1000年の歴史を持つ源泉「綿の湯」をひいていて
加水なし、殺菌剤なし、かけ流し。
混じりっけなしの、天然温泉(単純泉)です。

アメリカの雑誌「ライフ」で
「最も日本的な風呂」として
紹介された、この露天風呂。
手入れの行き届いたお庭と、ナマコ壁の蔵を
眺めながら湯に浸かっていると
リラックスというよりは、
シャッキリとした真新しい気分になれる。
なんだか不思議なお風呂です。

そして湯上がりは、もちろん
待ちに待ったお食事。
桜肉(馬肉)のお料理が中心の郷土料理です。

Minatoya2
これは桜肉のさしみ。日本酒に合うんです。

食前酒の後は
わかさぎ、鯉、川エビといった諏訪湖の幸。
行者ニンニク、アザミなどの山菜。
桜肉のさしみ。
そして、イナゴ・ハチノコ・ザザムシと
3種の珍味(佃煮)が出てきます。

前回はこの珍味、どうしても口にすることが
できなかったのですが(実は、大の昆虫嫌いなんです…)
特にザザムシは
「今や大変貴重なもので、とてもおいしい」
と、おかみさんから話をうかがい
思いきっていただいてみました。すると……

…………おいしい。

赤貝のような、旨味の濃い貝類の味がしました。
歯ごたえはあまりなく、食べやすい。

人生の壁をひとつぶち破ったような
気分でした。今も思い出すとドキドキします。
(大げさですみません…)

そして、メインの桜鍋!!
甘めのタレに日本酒、そしてご飯がすすむこと。

Minatoya3
肉の下には白ネギがしいてあります。

土地のものという意味だけじゃない、
この「みなとや」さんでしか
いただくことができない、上質の食事。

食べ終わったばかりなのに、
また泊まりにきて、この夕食をと
思ってしまうのでした。
(朝食も◎。そば雑炊、好きです)

:::::::::::::::::::::::::::::
みなとや旅館

長野県諏訪郡下諏訪町3532
0266-27-8144
1泊2食18,000円
チェックイン 午後4時
http://suwa-minatoya.com/

[名物にうまいものアリ!な塩羊羹]

朝10時、チェックアウトしたあとは
お土産を買うことにしました。

創業明治6年、諏訪大社の御用菓子司として
秋宮のすぐ脇に店を構える「新鶴本店」。
ここの塩羊羹は、下諏訪の名物となっています。

Sioyoukan2

「名物にうまいものなし」なんてことは
この塩羊羹には、全く当てはまりません。
甘さをひきたてる塩気のバランスのすばらしさ。
品の良い口どけも相まって
気が付けば、1本食べてしまうという
罪な羊羹です。

この「甘じょっぱい系」は
私の味覚のツボなんですよ。
買う前から、こうなることは
わかっていたんですけどね。

今でも薪で焚き、手作りにこだわる。
上品でありながらも、どこか優しい味なのは
そのせいでしょうか。
甘いものが苦手な方にも、おすすめです。

Sioyoukan1
罪深き「甘じょっぱい系」……

:::::::::::::::::::::::::
新鶴(しんつる)本店

長野県諏訪郡下諏訪町3501
0266-27-8620
8:30~18:00
水曜休
http://www.shinturu.com/

塩羊羹 900円(5cm×15cm)~
取り寄せ可

@nifty温泉「菅野温泉」詳細ページへ
@nifty温泉「みなとや旅館」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.05.16 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (2)

2006.04.25

第2回:沖縄本島にて ~南から北へ、温泉ドライブ~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

Blue1_2ハイタイ! 
今回は、沖縄からお届けする「たらふく温泉紀行」。

もう十何回も、訪れている沖縄なのですが
温泉めあてで旅をするのは、はじめて。
なにせ、沖縄の人はあまり浴槽につかる
習慣がないと聞いていたし、
「沖縄で温泉」といわれても、ピンとこなかったんです。

でも、近頃は違うみたい。
本土の人もびっくりの
上質の温泉が味わえるんだそうです。

空港から早速、レンタカーに乗って
国道58号線を北上。
本島中部にある、すばらしい温泉と
おいしいものをめざして、いざ、北へ!

[沖縄来たなら、まずは「そば」でしょ!]

温泉に向かう前に、まずは腹ごしらえということで、
浦添市にある「ぐーし小(ぐゎ−)」へ
沖縄そばを食べに行きました。

Soba_1メニューは2つ。
沖縄そばとソーキそばがあります。

私がお願いしたのは「沖縄そば(小)」400円。
器から立ちのぼるカツオの香りに
うっとりしながら、スープを一口。
しっかりしただしに、かむほどに
甘みの出る太めの麺。
もちもちした食感が、たまりません。

三枚肉の味付けも強すぎす、
そばとよく調和していて。
毎日でも、食べたい味って
こういうのを言うのかもしれません。

::::::::::::::::::::
ぐーし小
沖縄県浦添市内間5-8-6
098-879-4733
11:00~売り切れまで
日曜、第1月曜休み

[北谷恵み温泉・美浜の湯へ]

沖縄本島を南北に貫く国道58号線。
走っているとね、ついつい目にはいっちゃうんですよ、
大きなブルーシール アイスクリームの看板が…
(一番最初の写真です)
つい寄り道して、ソフトクリーム食べちゃいましたが
もう脇目もふらず、ゴーゴー北! 
北谷町にある、美浜アメリカンビレッジに到着しました。

Chura5「テルメヴィラ ちゅらーゆ」は
水着で入れるプールゾーンと
裸で入るお風呂ゾーンがあるスパ施設。

ここでは、地下1400mから
くみ上げる天然温泉を
利用したヒーリングプールと
露天風呂が楽しめるのです。

Chu4
天然温泉(循環式)を使った、
水着着用のヒーリングプール

露天風呂は豊かな湯量を生かした源泉掛け流しです。
さっそく、入浴してみました。

Chu2
露天風呂。こちらは裸で入ります

すんごくトロっとした肌触りに、まずびっくり。
体を包んでくれるような、やわらかなお湯です。

ほぼ透明で、かすかな硫黄臭が感じられる
ナトリウム炭酸塩素泉。
温泉分析表には、PH8.4とありましたが
いちおう自分でも、リトマス試験紙ではかってみることに…。
すると、いきなり緑色に変化して、しかもけっこう濃い緑。
細かいことはわかりませんが、
バリバリのアルカリ性ということです。
お肌にいいんですよね、アルカリの湯って。

お客さんは地元の方が多くて、オバアやアンマーと
入浴しながら世間話。でも、とってもあたたまってしまうので
あまり長湯はできません。

温泉から上がった後は、目の前に東シナ海が広がる
ウッドデッキで、ジュースを一杯。最高です。

Chu1
右側にはジュースバーがあります

2階には「ノーリーズ」という
炭火焼レストランがありますが、
ここは那覇にある、おいしいアグー豚をいただける
お店「GeN」の支店です。
湯上がりのジュースもいいですが、
アグーとビールなら、もう極楽です。

::::::::::::::::::::
テルメヴィラ ちゅらーゆ
沖縄県中城郡北谷町美浜2
098-926-2611
10:00~22:00
http://www.chula-u.com/

[コザのディープな温泉銭湯・中乃湯へ]

本日は、沖縄の中でも最もアメリカ的な街と
いわれるコザに泊まることに。
ホテルにチェックインしたあと、
ひとっ風呂浴びに、街の銭湯へくりだしました。

Nakanoyu2_1コザの街の喧騒を抜けた
静かな裏道に「中乃湯」はあります。

入口のベンチには、くつろぐ
オジイやオバアの姿が。

独特の佇まいに気圧されながら
女湯の扉をあけると
いきなりお風呂がど~ん。
脱衣所と浴室の間に仕切りがない、
とてもオープンな空間です。

Nakanoyu1_1
黄緑色は入浴剤の色なのです

白く盛り上がった浴槽が、なんだかアート。
水深は約80センチぐらいでしょうか。結構深めです。

350mの地下から、くみ上げた温泉は
先に紹介したちゅらーゆと同じ、ナトリウム炭酸水素泉。
トロリとした肌触りで、5分つかっていただけで
体の芯から、ポカポカしてきました。

湯上がりには、お茶を飲みながら
またまたオジイ、オバアと世間話。
ひとり旅でも、さびしくないのは
沖縄の人たちが、とびきりあたたかいからだと
思うのです。

::::::::::::::::::::
中乃湯
沖縄県沖縄市安慶田1-5
098-937-8953
15:00~21:30
大人(12歳以上)300円 6~11歳 150円 5歳未満100円

[次の日は、長寿の里で健康ごはん]

すっかり、本島中部の温泉を堪能した次の日は
またまた国道58号線を、北へドライブ。
長寿の里として名高い、本島北部の大宜味村へ行きました。

村の特産品であるシークヮーサーは
その健康効果で、今も注目されてますよね。

「笑味の店」では、そのシークヮーサーをはじめ
昔から生活に根付いている、野菜や薬草を
生かした料理が楽しめるのです。

人気の長寿膳は15品と盛りだくさんの内容で、なんと1575円。
手の込んだ一つ一つの料理、そしてお茶までもが
体にしみこむような、やさしい味です。

Emi1
長寿膳の一品め、シークヮーサーを練り込んだ麺

Emi2
幕の内弁当のような器に入っています

そして、完熟のシークヮーサーを使った
100%ジュース(350円)。これがまた甘くておいしい!

沖縄の元気の源を、たっぷりとりこんだ旅でした。

:::::::::::::::::::
笑味の店
沖縄県大宜味村大兼久61
0980-44-3220
11:30~17:00
毎週月・火曜日休み

@nifty温泉「テルメヴィラ ちゅらーゆ」詳細ページへ
@nifty温泉「中乃湯」詳細ページへ

text by 瀬田尚子 | 2006.04.25 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.04.11

第1回:箱根にて ~黒タマゴ→富士屋ホテル→底倉温泉~

たらふく温泉紀行 by 瀬田尚子

「温泉」と「おいしいもの」。
旅をするならやっぱり、このふたつを
はずすことはできませんよね。

Lunch4_1
↑箱根宮ノ下・富士屋ホテルの別館、菊華荘の水菓子。美しい…

エステやショッピングもいいですが
私はやっぱり

温泉で疲れをほぐして、
おいしいものでパワーを充電したいっ!

そう、心の底から思うんです。

こんな感じなので、社会人になってから体重は15kgも増加。
戻る気配は一向にありません(シクシク)。

でも、後ろを振り返ることなく、このコラムに臨む所存です。

「たらふく温泉紀行」
これから第8回まで、どうぞよろしくお願いします!

Oowaku1
第1回目の旅には、箱根を選びました。
関東エリアに住む人なら
きっとかなりの人が
訪れたことがある、キング・オブ・温泉。

左の写真の場所、箱根の大湧谷で
私は、はじめて温泉玉子と
いうものを食べたのです。

いやあ、大学生になったばかりの頃
でしたが、めちゃくちゃ感動しました。


Kurotama1

これが箱根大湧谷の黒タマゴ。
(1袋6個入り/500円/食塩入り)

「1個食べると7年寿命が延びる!」
という、薬事法も真っ青な
キャッチコピーにふさわしい
黒光りしたワイルドな外見。
そして、殻をむいたときに
現れる白いぷりっとした姿…。
(まあ卵だから、当たり前なんですけど)

Kurotama2なんといっても味が濃いっ!

今回、十数年ぶりに
食べたのですが
やっぱり殻をむきながら
ワクワクしちゃいました。

温泉の蒸気がモクモクした
大湧谷自然研究路を
登ったところにある
「玉子茶屋」まで行って買いました。
もちろん、バスターミナルにある
売店でも購入できますが、やっぱりね。

温泉のパワーを感じる場所で、食べるのが
温玉の醍醐味ってもんじゃないかと。

私にとっての「温泉のおいしいもの」
その原点は「温泉玉子」なんです。

…………………………………………………
玉子茶屋(たまごぢゃや)

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251
大湧谷バス停下車 徒歩15分

9時半~16時半/無休
…………………………………………………

[あの富士屋ホテルで、日帰り入浴&日本料理]

黒タマゴで、元気をつけてから向かったのは
宮ノ下温泉の「富士屋ホテル」。

Fujiya1
明治24年に建てられた、登録有形文化財にもなっている本館

あのチャップリンも、ヘレン・ケラーもジョン・レノンも
泊まったという、日本で一番の歴史を持つ
リゾートホテルです。

創業は明治11年。
以来、数々の賓客をもてなしてきた由緒正しきその場所で、
箱根七湯のひとつにもあげられる名湯と
素晴らしいお食事の両方を、
なんと8450円で味わうことができるという
とっても太っ腹なプランがあるのです。

それは、別館である菊華荘の「入浴日帰りプラン」です。

Kikka1_1
数奇屋風書院造りの純日本建築

菊華荘は、明治28年に皇室の宮ノ下御用邸として建てられたもの。
こちらも、登録有形文化財です。
ホテルとは国道1号線をはさんだところにあります。

中に入ると、決して華美な作りではないのですが
その凛とした佇まいに、心が震えます。

長押(なげし)には、菊の御紋!
(御用邸だったのだから当然なんですけど、ドキドキ)
そして、昭和天皇がご幼少のときに勉強部屋やご寝所として
使った、御座所と呼ばれるお部屋も見せていただきました。

Kikka2_1
御座所は4つの部屋からなります

窓からは美しい庭園が望め、
昼と夜にお食事にいらっしゃる
お客さまの食事の席として使われているそうです。

…………………………

ではでは、その「入浴日帰りプラン」を紹介しちゃいます。

1日3組限定で、利用時間は11時~15時。
この菊華荘の敷地内から湧出している
正真正銘の宮ノ下温泉に入浴し、お部屋で休憩。
そして、おいしくて美しい会席料理をいただいて
平日は8450円で、土・日・祝祭日は10550円です。

まずは、お部屋に通されます。
そして、糊のパリッときいた清潔な浴衣に
袖を通します。
やっぱり、温泉には浴衣だね。
パッと脱いで、パッと着れるのがいい。
早速、くつろぎモード全開。

で、向かうはメインイベント、入浴です。

Kikka3_1
総檜造りの大風呂

浴室をあけた瞬間から、感じる檜の香り。
そして鉱物臭もほのかに感じます。
無色透明のナトリウム塩化物泉で、弱アルカリ性。
やわらかい感触のお湯です。

この大浴場(6名程度)と、あと小さめの浴場(2~3名)が
あり、お部屋ごとで貸し切りで利用可能。
レザー、綿棒、ブラシ、歯ブラシ、バスタオル、シャワーキャップと
アメニティグッズもそろっていますよ。

お風呂からあがれば、次はお食事。

Lunch1
うかがったのは3月末なので、おひな様の器です

お料理はすべて月変わり。訪れたのは3月末だったので
中央のおひな様の器をはじめ、春らしさ満載の内容です。

一番最初に登場したのは、3月の食前酒、自家製梅酒。
食前酒まで月変わりという、仕事の細かさにまずびっくりです。
ちなみに夏はみかん、秋にはざくろ、冬にはかりんやいちごが
使われるそう。

この季節へのこだわりは、食前酒、前菜にはじまり、
最後の水菓子
(一番最初に載せた写真「季節のフルーツのゼリー寄せ」)
に至るまで、微に入り細に入り、ほどこされています。

例えば食材。
この季節においしい、貝類や白魚、のれそれ。
雪ノ下、ふきのとう、つくしなどの山菜や
竹の子、独活(うど)といった野菜。
何十種類という、旬の素材の数々が目の前に現れます。

「日本という、四季のある美しい国に
生まれてきて良かった。
自分の中にある季節への想いを、料理として表現して
お客さまに喜んでいただきたい」
料理長さんがおっしゃった言葉に、思わず納得。

今の日本人は、旬への意識が薄れてきているというけれど
どんな人でも桜を愛でたり、
春になるとタケノコ御飯が食べたくなったり。
それこそDNAに埋め込まれているものなんじゃないかと
思うわけです。

Lunch2
ひな人形の中には、美しい料理が…

桜の花に見立てた、甘酢だいこんといった
ていねいな細工もさることながら、
食感の豊富さや、味の組み合わせに魅了され
大満足のお食事でした。

お料理メニューが変わるたびに
必ずいらっしゃるお客さまなど、
リピーターの方もたくさんいて
予約はかなり埋まっているとのこと。
でも意外なことに、土日祝日は
比較的すいているので、狙いめだそうです。

………………………

Picot1
それから、富士屋ホテルときいて
忘れちゃいけないのが、パンです。
ホテルに隣接している
ホームメイドショップ「PICOT(ピコット)」
では、ホテルのダイニングで
実際に出されている
パンと同じものを買うことができるのです。

おいしいおみやげとして
とっても人気なピコットのパン。
今回、私はふんわり甘めの
ロールパン(5ケ入り/420円)と
さっくりした食感のレーズンパン
(630円)をチョイス。

Picot2
レーズンの酸味と生地の甘みが絶妙なレーズンパン

ほかにもケーキや、カレーソース、ドレッシングと
おみやげぴったりなホテルの味が購入できます。

店内で一緒になったご婦人は常連さんらしく
「いつも箱根に来ると、ここでパンを買うのよ~」
と、レーズンパンを5本、大人買いしてました!

…………………………………………………

富士屋ホテル(ふじやホテル)

神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
電話:0460-2-2211
URL: http://www.fujiyahotel.co.jp/
箱根登山鉄道 宮ノ下駅下車 徒歩7分

ホームメイドショップ「PICOT(ピコット)」
予約専用ダイヤル・FAX: 0460-2-5541
営業時間:10時半~17時半

…………………………………………………


[仕上げにもう一風呂、底倉温泉へ]

富士屋ホテルを出て、ふと思う。
せっかく箱根まで来たのだから
このまま帰るのは、もったいない…。
こういうときに出てしまう
私のふらふら癖(もしくは貧乏性)。

そこで、仕上げの一風呂に選んだのは
蛇骨川ぞいに5分上ったところにある、底倉温泉。
ここも箱根七湯のひとつです。

日帰り温泉施設の「函嶺(かんれい)」は
平成11年7月にオープン。
大正末期に作られた病院を、生かした建物で
なんともレトロな雰囲気が漂っています。

気分は高原のサナトリウムの少女…
意味もなく、髪をお下げにしてしまう私。

Kanrei2
おそらく元・待合室の湯上がり休憩スペース

内湯と露天風呂は男女各1つづつ。
宮ノ下温泉同様、無色透明のナトリウム塩化物泉で
弱アルカリ性。

先に入浴していた女性から
「いつもは熱めなんだけど、今日はぬるかったわ」
ときいたのですが、猫肌の私にはちょうどいい感じでした。
気が付けば40分もつかってしまったけど。

どうしても外気の温度との関係で、お湯の温度も
日ごとに変わってしまうらしいのです。

Kanrei3
女性用露天風呂は、天然の竹やぶが目隠しになってくれます

加水、循環、消毒も無し、いわゆる源泉かけ流しのお風呂。
山の空気を胸いっぱい吸って
入る露天風呂は最高の気分です。

料金は700円。休憩つきだと1500円。
受付のみなさんのやさしい笑顔にも
こころなごむ、すてきな温泉でした。

…………………………………………………

函嶺(かんれい)

神奈川県足柄下郡箱根町底倉558
電話:0460-2-2017
URL: http://www.hakone-spa.com/shop/kanrei.htm
箱根登山鉄道 宮ノ下駅下車 徒歩12分

営業時間:10時~18時
入浴料:700円(休憩つき1500円)

…………………………………………………
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text by 瀬田尚子 | 2006.04.11 | [ たらふく温泉紀行 ] | 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (1)