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2005.03.17
第6回:愛とパックツアーの旅立ちパックでGO! by 白羽 未依前回、高齢者対応のツアーについて書いた矢先、家に届いた旅行会社のパンフに『高齢者限定ツアー』なるものが入ってました。内容は旅程ゆっくり、添乗員2名、バスの昇降時のサポートなど。私の意見がわずか1週間以内にツアーとなって実現されるとは。さすがおフログ、政界並の影響力がありますね。「アンケートでも大好評のツアー!」って書いてあった気もするけど。まあ、いいや。 今回は最終回です。なので、ここでパックツアーへの私の思いのたけを吐き出して、じゃんじゃんまた新たなツアーを実現してもらおうと思います。
“みんなで同じことしようね”という団体ノリがイヤでした。狩ったり、食べたり、おきまりのコースを見たり。それを知らない誰かとみんなでするのが、つまらないことだと思っていたのです。 そんな私がパックツアーに興味を持ち出したのは、とある旅行会社のサイトで偶然こんなツアーを発見してからです。 『塩原温泉ダンス☆ツアー(ダンスパートナー付)』 私は自分の迂闊さを呪いました。旅行バッグには着替えと洗面道具さえ入れればいいと思っていたのです。この世に、スパンコールドレス(もしくはタキシード)とダンスシューズを入れて温泉へ向かう人がいたなんて。ああ、見たい。温泉地で開かれるめくるめくダンスパーティー。一人客にそっと手をさしのべるダンスパートナー、そこから恋が生まれるかもしれない。華麗なターンでキメた後に、温泉につかり浴衣に着替えるのだろうか。それでは台無しじゃないのか。むしろ身を温泉で清めてから、ダンスホールに向かうのではないだろうか。
私の胸は高鳴りました。 私の指は激しくキーボードを叩き始めました。“1匹見つけたら30匹いると思え”の、Gに立ち向かう精神です。やがてこんなものがヒットしました。 『デューク更家と歩こうin熊野古道(ホテル浦島泊)』 我が目を疑うほどのトレビアンなツアーです。熊野古道といえば世界遺産登録でわき立つ和歌山の名所。自然あふれる大門坂などを、つなぎを着たデュークを筆頭に共に歩くMAX120名。最小でも25人のデュークウォークが見られたのかと思うと、くやしさで拳を床に叩きつけたくなります。
さらに追い打ちをかけるように、こんなものが。 『エイリアンVSプレデター ギネスに挑戦!青函トンネル試写会ツアー(浅虫温泉泊)』 ここまできた時に、もはや私の中で、“旅とは何か”“温泉とは何か”という固定概念すら崩れ落ちました。これは、ただの、試写会であって、旅では、ない。しかも売りのギネスポイントは“最も深い位置で試写会をしたこと”。その恐るべき超ニッチ狙い。最初に思いついた企画担当者を抱きしめたい思いです。全員間違いなくエイリアン(orプレデター)ファンで占められたトンネルの濃度たるや、むせ返るほどではなかったか。
前回も書きましたが、温泉は親睦を深めるためのツールともいえるんじゃないか、と思うこと。それから、高齢化社会に向けて、私たちがジジババ化した時、いやジジババ化する前に必要なことは“サークル力”を強める旅なんじゃないかと。若い人が減り、自分の子供も必ずしも介護をしてくれるとは限らない。いやその前に結婚しないかもしれないし、離婚や死別するかもしれない。友達がいなけりゃ、やってらんないかもしれない。 同じ趣味を持つ人と“オトナの修学旅行”をできることは、パックツアーにしかできない醍醐味なんじゃないかと思ったのです。 それから私はパックツアーに対して愛情を持つようになりました。 JTBの社長インタビュー記事で、旅行のニーズは団体旅行から個人旅行へと急速にシフトしていることを受けて体制を変える、というくだりがありました。それはそれでそうだろうと思うのですが、個室居酒屋、タワーマンション、個人旅行、とプライベート重視のサービスが増え続けたら、老人コミュニケーションはどうなってしまうのでしょうか? いろいろ調べてみた結果、私はクラブ活動と旅を合体させたクラブツーリズムのビジョンがいちばん胸に落ちるように思いました。太鼓持ちじゃないんですけどね。 だから、もっとやってほしいのです。 プロレス好きが集う『小川直也と行く玄界灘ハッスル×3ツアー』とか、『マジックファン集まれ! プチペンションで山下兄弟のミラクルショーin軽井沢』とか、タレント使わなくても『納涼! 24時間朝まで怪談温泉』とか『2泊3日暖炉を囲んで編み物バトルツアー』でもよいのです。『ラーメン1日10杯まいうーツアー(完食が条件)』『温泉地トリビア(orうんちく)王決定ツアー』でもよい。ここまで書くとまるでテレビに毒されている人みたいですが。 『20歳以上3名以上限定 親孝行ツアー』でもいいかもしれない。『地元の名産品工場(職人)をひたすら見学するツアー』『人気お取り寄せ品買い付けツアー』『こだわり食材の源を見に行こう!〈鹿児島黒豚編〉』もいい。ああ、ますます正気を失っている人のように映るかもしれませんね。きりがないのでやめておきます。 温泉を愛する気持ち、それに加えて、コミュニケーションを愛する気持ちと、旅先を愛する気持ちがわいてくるのがよい旅ってものですよね。テレビや雑誌やネットだけではホントの愛は芽生えづらいので、やっぱり忙しくても、お金がなくても、旅に出かけたい。旅に出るならお決まりのものではなく、できるだけリアルな方がおもしろい。袖ふれあうも多少の縁なら、パックツアーはやっぱり悪くない。 現状は厳しいのかもしれませんが、私はそんな希望とスリルに満ちた添乗員同行型パックツアーをこれからも注目していきたいと思う所存です。 なお、今回でこのコラムはひとまず終了しますが、次回から『パックでGO!(旅情編)』として継続することになりました。はぐれ刑事、さすらい刑事のように微妙に形を変えて、愛され続けたいという願いです。引き続きよろしくお願いいたします。 しかし@nifty温泉スタッフの皆さんの懐は、穴が開いてるとしか思えないほど深いです。 text by 白羽 未依 | 2005.03.17 | [ パックでGO! ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0) 2005.03.03第5回:ここがヘンだよパック旅行パックでGO! by 白羽 未依「かしこく使えばパック旅行も悪くないんじゃないか」と思って、これまで4回書いてきました。今回は視点を変えて、あえて温泉付きパックツアー(添乗員同行型)で節々気になっていることを書きたいと思います。お題は“高齢化”“添乗員”“ツアー内容”、それから温泉です。
ハイシーズンをのぞけば、ツアー参加者は40~70代くらいの方がほとんどです。これはつまりお金と時間的余裕があるという(うらやましい)理由に他なりません。でも、これから少子高齢化がどんどんすすみ、『日本総ジジババ化』することを考えれば、この傾向が変わることは、まずないでしょう。 それにしては、ツアー工程のハードさが気になります。山盛り特盛りで見どころをおさえて、格安で売る。格安で売ることができるのは「○○名お客さんを連れてきてくれてありがとう料」として、宿や土産屋、観光施設などから“送客手数料”を旅行会社がもらっているという事情があるので、多少の“引きづりまわしの刑”は納得せざるをえない(送客手数料については馬鹿旦那さん(第7回コラム参照)が詳しく書いてます)。だけど1日中あっちいってこっち行って泥のように睡魔に沈み、朝6時起床というのは、30代の私でも体力的にけっこうキツいもんです。これが理由で個人旅行に切り替えた人もいるのではないでしょうか。 ただ、シニアな人たちはあきれるほど朝に強いし、超アクティヴです。実際「全国30カ所以上は温泉めぐりしましたのう」「わしゃ何か国も世界を旅したわい」と(パックツアーなんだけど)“旅の達人ぶり”を豪語される方がけっこういます。だからまだそんなに大きな問題にはならないのでしょうか。でも“スローライフ”とはほど遠い印象です。 それから冬薔薇さん(コラム参照)が書かれていたテーマの“バリアフリー”。宿のセレクトもそうですが、私がパックツアーで気になるのはバスのステップです。都バスよりもステップが高く、「うんしょ」と一声かけてのぼる気持ちにいつもなります。降りる時もドア付近ってせまいから、神経つかう方多いんでないの? と思います。 そんなわけで、現在のパック旅行は高齢の方に実は優しくないと感じるわけです。
高齢の方に優しくないと思うことがもうひとつ、添乗員の方々です。ただ先に書くと、添乗員の仕事はハチャメチャに大変です。お金をもらいながら旅ができるおいしい仕事と思ったら大間違い。満員の大衆食堂で1人、店長とホールと厨房とレジを同時にまわして時給500円と言われてるような仕事という面もあります。 格安ツアーのしわ寄せは人件費にもかかってくるので、現在は派遣会社から人材をまわしている旅行会社がほとんど(そうではない会社もあります)。しかも人気職業なのに同じくらい辞める人も多い。でもツアーは催行される、という状況なので、新人がガンガン現場に出てきます。 でも人件費削減なんてどの会社でもやってるし、“仕事は現場で覚える”というのも事実なので、そのことは自体はあまり気にはならないのですが…。 添乗員が個人で開設しているサイトを見ると、ほとんどが内情暴露系&グチ(そうでないサイトもあります)。これまで会った旅行関係者や添乗員さんから話を聞いても、ときおり眉間にうかぶ3本シワや、言葉の濁りに“ストレス”“不満”が垣間見えることがあります。「土産を忘れた→おい、どうしてくれる」「サイフをすられた→おい、どうしてくれる」など(その前に再三注意をうながしても)クレームを受けることがハンパなくあるのでネタが尽きないのはわかるのですが、「“お客様”って工程中は言ってるけど、ホントは憎んでるのか?」と正直思うことも。嘘でもいいから本気で好きと言って! と身をよじるばかりです。 結局、添乗員は接客業としての力(リキ)がいちばん問われると思います。国内ツアーでいうと、参加者のほとんどが土産屋にいるからといって、私のそばで「○時に○○名入れ込み(参加者を連れて行き)ます」と宿に電話してるとか(旅行会社の専門用語は聞いててあまりいい気がしない)。バス内で説明する声が小さいと後方席は致命的であるとか(耳が遠い方も多いし)。宿の人と「オレさー、マジで今日ヤバいと思ったー(←何がだよ)」とタメ語でしゃべっているのが丸聞こえ、など接客の細やかさが根本的に足りない人がいるのは気になります。 添乗員同行型のメリットをデメリットにしてしまうのは、非常にもったいないです。
旅行会社のサイトを見てみると、最近は“愛【植木】地球博ツアー”“花見(河津とか)ツアー”をよく見かけます。レギュラーのテーマは、世界遺産、自然散策、巡礼、ゴルフ、○○狩り、食べ放題、など。それらに宿や温泉(露天、100%天然温泉、かけ流しなど)がセットされれば一般的なパックツアーになる、と。 温泉、観光、飲食大好きな私タイプは、目的と予算に合わせて選べば、ゴキゲンにパックツアーを楽しめると思います。これまで会った参加者の方も、ツアー価格と提供される宿や食事のバランスはある程度納得してる様子でした。 ただ、温泉です。 『特典』として温泉を求める人が多いのは、今は精神的な癒しがほしい人が多いからだと思います。都会のコンクリートジャングルから逃げたい、単調な生活に疲れた私を“美人の湯”でリセットしたい、ただダラダラしたい…など。そこで温泉がいいのは、そうるさん(コラム参照)が前に書いたように、初対面でもパンツを脱ぐという他にありえないシチュエーションで、谷口さん(コラム参照)が書いたように、ちぢれ毛を落としながら(そうは書いてないか)湯を共にして、親睦を深めることかなー、と。菊池さん(コラム参照)も月曜温泉のコメントで書いていましたが、『風呂コミュニケーション』っていいものです。 だから、yoriさんがコラムで触れていましたが、ざぶんと入って、ハイ次、という若いカップルのような行動は『湯治』『旅気分』『風呂コミュニケーション』のどれもハズしてるのでは? と私も思いました。ただそれって“2人でいればそれだけで楽しい(はーと)”というところだと思うので、目の前にいてもきっと黙認(黙殺)です。 パックツアーでも、観光するのはいいのですが温泉施設の滞在時間が短くなるとガッカリするので、団体旅行なら月曜温泉みたいに風呂上がりのビールまで見込んだ工程を組めるといいのにね、と思ってます。 ここまで書くと、「なんだ、やっぱりパック旅行ってよくないじゃん」と思うかもしれません。でも、高齢化に対応し、いい添乗員さんがいて、工程に工夫のあるパックツアーができれば、個人旅行を超えるニーズがあると考えます。さらに、オトナの修学旅行+『風呂コミュニケーション』がもっと楽しくなるような、変わりダネツアーがもっとできるといいのになー、と思っています。
text by 白羽 未依 | 2005.03.03 | [ パックでGO! ] | 固定リンク | コメント (5) | トラックバック (0) 2005.02.17第4回:雪国がんばってますツアーパックでGO! by 白羽 未依しかし、すごいですね。ココログ。 それはさておき、新潟日帰りパックツアーに行ってきました。新潟といえば、昨年10月に中越地震に見舞われた場所。観光客が激減している今こそ新潟に行かなくてはいけない、そう意気込んで選んだツアーがこれ。 と雪見風呂ボランティア精神のかけらも感じないセレクトですね。ちなみにこのツアーの売りは『カニ』『魚沼市の農家でコシヒカリが買える』『おみやげがガッポリもらえる』こと。 それから『雪見風呂』です。
今回は2人で参加しました。パートナーは、共に韓国料理店でプルコギ鍋とチヂミを30分で完食して帰ったことがある心強い女友達。誘いメールをするやいなや「何時?」とメールのキャッチボールを2ターンほど無視した返事を返してくるあたりも頼もしいです。 当日も、待ち合わせ場所にあらわれた友達が開口一番に発した言葉は「何も食べないから」。どうやら昼食のカニ食べ放題に向けた決意表明のようですが、朝のあいさつすら交わせないとは。人の心を狂わせる魔性のカニ。彼女の内に秘めた闘志がゆらゆらと黒いオーラで漂ってきます。 この日は土曜日だったため若いカップルも2~3組ほどいました。総勢36名を乗せたバスは新潟に向かって関越自動車道を一直線。しばらくは順調でしたが、群馬県の赤城山付近にさしかかったとたん、スローダウン。 「昼飯(カニ)大丈夫なのぉ!??」です。 バス内の空気もしっとりと静かに、うっすらと澱んでいます。静寂のまま、のろりのろりと動くバス。ちらちらと雪も降り始めました。 関越トンネル通過 重苦しい渋滞と空気を抜け、バスはようやく関越トンネルに。関越トンネルはチェーン規制があるので、手前のICでチェーンをはずしてから突入。しかしトンネル内に新潟県との県境があり、抜けたら(もちろん大雪なので)またチェーンを着け直すという手間があるらしい。「スタッドレスならいいんですけどねぇ」とガイドさんがつぶやく。(ちなみに関越トンネルは自動車トンネルでは日本最長の約11km。トンネル内のライトにかかる1カ月の電気代は約2,500万円もするそうですよ) 関越トンネルはガイドさんの“しゃべりどころ”のようで、休むことなくトンネル話は続く。そしてきっちりトンネルを抜ける15秒前に合わせてキメの一言。 「川端康成は“国境の長いトンネルを抜けると雪国だった”と書きました。さぁ、今日の景色はいかがでしょうか」 絶句の雪 そこは、とんでもない雪国でした。 こんな(猛吹雪で前が見えない)
こんな(どんぐりみたいになっちゃってるよ)
北海道とは明らかに違う、湿り気を含んだ重量感のある雪なんですね。この日は1晩で6~7mほどの積雪量があったとのこと、SPEEDの『White Love』(古い)とか歌ってる場合じゃありません。先日は86年以来という豪雪に見舞われた新潟、ノスタルジックな日本家屋が多く残る雪景色は“ニッポンの旅”を感じさせ、童話の“鶴の恩返し”が思い浮かびます。 頼むから、もう新潟に地震をおとさないでくれ、と思ってしまいます。 vsカニ:45分一本勝負 バスの前方に、黄色い車体に黒ストライプの車が見えてきました。そう除雪車です。超スローに仕事をこなしていくこの車を、1車線ゆえに抜かすことができず、ますますタイムロスに陥る我等一行。ふと見ると、添乗員さんが血眼でコース工程表を握りしめています。ホントーに、大丈夫か? そのうちお昼も12時をまわり、私も友達もお腹がイラつき始めた頃、添乗員さんから「予定を入れ替え、先に昼食会場に向かいます」とアナウンス。友達が「よっしゃ」と小声で深く気合いを入れました。またもやうっすらと黒いオーラが立ちのぼってきています。 到着 「おみやげを買う時間含めて1時間後にお戻りください」
「はあ?」
お店の2階に通される私たち。そこにはすでに「いらっしゃいませ」とばかりのテーブルセッティングが。 そしてそこには…… カニ。 …………インベーダー顔……どう見ても憎々しい。 おもむろに『カニほじくり器』も使わず食べ始める私たち。紅ズワイガニは小ぶりなので、手でカラごとむしった方が食べやすいのです。隣の席に座った若いカップルは「なかなか取れないねぇ(ハート)」「ちょっと食べづらいねぇ(ハート)」とゆるいトークをしていますが、私たちはマシーンのようにカニを口に放り込みます。 1パイ目 いい感じに満腹になったので、おみやげ屋に移ろうと友達に声をかけると彼女はまだ2ハイ目。「食べるの早すぎないか?」と言われたましたが、どうなんでしょう。「もっと元を取る!」と小鼻をふくらます友達を置いて店を先に出る私。その時こんなカードを発見しました。
訳:ありがたい! あの怖かった日からお客さんが誰も来ていただけなくてね、悲しかったけど、あなた様方に来ていただいてようやく気持ちがはれました。本当にありがとうございます。助かります。又、いつでもお越しください。ちなみに友達は、ラスト一人になるまでカニを食べていたそうです。 コメと温泉へ連れてって
農家のおばちゃんに聞くと、やはり今年は「ここ数年ないくらいの豪雪」という(このあと新潟は86年来の豪雪がありました)。魚沼市は、小千谷市付近に比べたら震災の被害は少なかったそうですが、お客さんが激減して本当に困っているとのこと。この日は上越新幹線が従来の速度で運行を再開した日で、「早くまたお客さんが来てくれるといいんだけど」とポツリともらしていました。 農家の皆さんに見送られて、ここで新潟県とお別れ。次はいよいよ温泉です。関越自動車道を戻り、群馬県の沼田ICから少し赤城山方向に進んだところにある白沢高原温泉へ向かう私たち。“初穂の湯”というので、日帰り温泉施設だと思っていたら、実は『初穂カントリークラブ』というゴルフ場。日帰り入浴もできるそうです。
フロントから地下に降りると温泉入り口
温泉はアルカリ性単純温泉。女湯は内湯2つに露天風呂が1つ。湯の温度が高めなので、二人で3つの温泉を渡り歩きながら、のぼせないよう半身浴でずっと雑談。そのうち自然に「この二の腕がやばいんだよね~」「このお腹のたるみがさ…」と“たるみボディ”トークに花が咲く私たち。お風呂から見える雪の迫力はさすがに新潟ほどではありませんでしたが、木々に積み重ねられた雪をながめながら「雪見温泉だねぇ」としみじみしちゃいました。
風呂上がりについ買ってしまったかわいいヨーグルト。
帰りは関越自動車道の渋滞にまきこまれることもなく、池袋に19:30頃到着。A3紙袋サイズの大量のおみやげを添乗員さんから手渡され解散、結婚式帰りのような気分です。今回は日帰りだったので、やはり時間のタイトさが残念でしたが、新潟の圧倒的な雪を見れただけで十分です。次は宿をおさえて行ってこようと思います。
ちなみに、これがそのおみやげです。 塩沢名物の“ハッカ糖”
それから南蛮えび、もずく、するめイカ。
そして こいつ。 やっぱり、この顔はにくたらしい。 @nifty温泉「初穂カントリークラブ 初穂の湯」詳細ページへ text by 白羽 未依 | 2005.02.17 | [ パックでGO! ] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0) 2005.02.03第3回:負け犬パック旅のススメ【後編】パックでGO! by 白羽 未依前回に引き続き、女一人で北海道3泊4日パックツアー参加した旅模様です。今回は3日目からになります。 オフシーズンの上、土日祝日が一切からまない日程だったため、同じ日程の参加者9割は、酸いも甘いも知り尽くしたシルバーエイジの方々でした。私は崖っぷち三十路手前ですが、それでも「若い」と日常では非常に得にくいポジションをいただき過ごしていました。 2日間過ごすうち、全体的にすごくアットホームな雰囲気に。1日目はまだ“団体旅行を利用しただけ、別グループとはなじまんでもいい”的な固い雰囲気でしたが、2日目の後半あたりから会話が増えてきました。 私に話しかけてくる方も増え、「一人で参加したの?」「仕事してないの?」など、“ずっと聞きたかったけど聞けなかった”的な質問が次々とダイレクトに寄せられました。かつて週休1日で働いてきた年配の方々にしてみれば当然です。でも皆さん、娘のように可愛がってくれました。“作り過ぎた煮物を隣家におすそわけする”コミュニティがある方々だからでしょうか。それを「おせっかい」と思う人もいるかもしれませんが、世代の違う方達と話すのは悪くないなー、と思ったんです。 「私らの時代は、旅行にもなかなか行けなかったんだよ」 それから気づいたのは、自分が興味あるものが、どんどんデジカメに残っていくこと。友達と旅に出るとありがちな“観光名所+2ショット”的な写真がない。2日目にデータを見返したら、異常なまでの“おみやげ”の写真がありました。 こんなのとか(熊カレー、えぞ鹿肉カレーとかある) こんなのとか(木彫りの熊・等身大…) これも販売してることが発覚したりとか 知ってる人と出かける楽しさもありますが、ちょっと自分を振り返ったり、人疲れした時に一人旅はかなりいいんじゃないかと思います。 ということで続きです。 ■3日目■ いよいよ3日目。この日は集合時間5分前にバスに到着した。席につくと「昨夜の地震すごかったわねー」と言われる。「何のことですか?」と聞いたら「あ~ら~ら~」と驚きのレスポンス。 その後も続々と友人から「地震大丈夫?」とメールが入る。 3日目の行程ハイライト 【釧路エリア:鶴見台】
【釧路エリア:和商市場】 お礼にその鮮魚店で土産を買う。鮭がほしいと言うと、今度は「時鮭(トキシラズ)」をすすめてくれた。「1匹送料込みで3,000円でどうにか」と言うと、「それは厳しい交渉だよー」と兄さんから店のボスにバトンタッチ。ボス戦はたしかにかなり苦戦したが、褒め言葉を振りまくこと5分、最後は男気あふれる笑顔でのんでくれた。(その後食べたがホント脂がのっててうまかった)
【帯広エリア:幸福駅】 参加者の方には、夫婦で参加されている組も多い。そういう老夫婦にわたしもなりたい(宮沢賢治風)。なんてことをバスに戻ってから考えているうち、いつの間にか爆睡していた。
【上士幌エリア:糠平温泉】 ここには昨年秋にリニューアルしたという風呂がある。露天風呂の方は、目の前がフクロウが飛んでいそうな雑木林で、少し小雪がちらついていた。いかにも“北海道の風呂”という感じだ。ちなみにこちらも単純泉。 あともう一日なのを少しさみしく思いながら
■4日目■ いよいよ最終日だ。 たぬきの母さんは、通り一遍の観光地ガイドだけでなく、今の観光地の状況も教えてくれた。ご当地名産についても、ガイドの信用力も商売に関係するからか「まずいものをうまいとは言わない」と言う。でもきっと立場上、まずいものをまずいとも言えないだろうから、土産についてベテランガイドがありふれたことしか言わない時は注意した方がよいかもしれない。 4日目の行程ハイライト 【旭川エリア:層雲峡】 氷結した銀河の滝と流星の滝(写真)の光景が素晴らしく、じっと眺めているうちうっかり自分の半生を振り返ってしまう(鬱になったため強制終了)。そんな私の姿を心配したのか、おじちゃん・おばちゃんらが「撮ろうか」と口々に言ってくれる。一人で撮られてもむなしい限りなのだが、無下にもできず、ピースサインでフラッシュを浴びる私。
【富良野エリア:美瑛】 ここから一気にバスは、北海道の中央にある富良野から、左下付近にある小樽に向かう。あまりの長さに、何度寝たり起きたりを繰り返したかもわからないまま、夕方5時頃小樽に到着した。
【小樽エリア:自由散策】 ここは完全フリータイムだったので、北一硝子をひやかしてから、洋菓子ルタオ(写真)でケーキとお茶を楽しむ。ちょっとOL気分。 ただ、店員に「この店名はダジャレですよね」とは言えずじまいだった。喉まで出かかったけど。 負け犬、別れの作法を学ぶ。 小樽を離れると、みんなの顔も“東京の顔”に戻ってくる。チェ・ジウが「いちばんイヤな時間です」と言っていたアンケート用紙が配られる。『どんなイヤなことがあっても笑顔でのりきってください』と書いた。 しばらくして、ついに新千歳空港に到着。 さみしい気持ちで土産ショップエリアへ向かっていたら、摩周湖で旦那さんの遺影を持って撮影していたオバサマ&娘さんに遭遇した。「一緒にラーメン食べない?」と言われたので、両手をあげて迷わず賛成。オバサマが塩ラーメン好きということで、「函館あじさい」を食べながらビールを飲む。 ごきげんになりながら3人で搭乗口に着くと、当たり前だが他の参加者の皆さんが全員いた。売店で買った生ビールを飲んでる人がいて、私と娘さんで買いに行く。みんなで飲んでいるうち、新橋のガード下感覚になってきた。皆さん口々に「今月末はエジプト」「来週は伊勢」と、なんだかとってもうらやましい話をしている。すでにビールを飲み干していた娘さんが「私はよく母とパック旅行に参加してるけど、今回ほどみんなが仲良くなるのも珍しいと思うな」と言った。 すごく楽しかった。 ゲートが開く、皆さんは口々に「またどこかで」「ごきげんよう」と言いながら別れていった。どんなに気が合っても、軽々しく「絶対電話するー」みたいなこと言わないところに“オトナ”をみる。旅の粋ってやつかもしれない。これが本当の意味での解散となった。 飛行機から そんな感じで、私の4日間にわたる一人パック旅は終わりました。 数日間“旅を道連れ”した皆さんを、今でも私は思い出します。 ただ結局、私が30歳目前負け犬であることに基本的に何ら変化はないんですけどね。 text by 白羽 未依 | 2005.02.03 | [ パックでGO! ] | 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0) 2005.01.20第2回:負け犬パック旅のススメ【前編】パックでGO! by 白羽 未依「こんな大人になる予定じゃ、なかった。」 たとえば、こわくて読めない本があります。 しかし本物の負け犬とはその言葉通り、逃げるのです。負け犬度が、高まることを知りながら。東京から一人、しかも北へ。何から逃げたいのかもわからない。 負け犬、北海道を目指す。 『とにかく安く、北に』をコンセプトにして探すうち、3万未満で3泊4日6食付きの驚愕北海道ツアーを発見しました。部屋は個室ではなく相部屋に(料金を上乗せされたくなかったのです)。念のため旅行会社に問い合わせしたところ、「何が起ころうとも異性とは絶対相部屋にしません」とのご回答。
■1日目■ いざ迎えた当日。第一関門にして最大の難関だったのが「朝7時:羽田空港集合:時間厳守」。早起きが数多くの弱点のうちのひとつである私は、切腹前の侍のような覚悟をもって20分前に到着。無事JALの翼でtake off。 釧路空港の出口を抜け、もれなく旗(添乗員)を発見。同じく旗めがけて来た人々の数46名のうち、9割方がシルバーパスGET済or直前のアダルトなご夫婦であることに驚く。さすがオフシーズン、“鳩の群れに紛れ込んだハムスター”といいますか、鮮やかなまでに私浮いてます。釧路のマイナス8℃の冷たい息を吸い込み、“この4日間だけは自分を『ギャル』と呼んでも許されるかもしれない…”とバスに乗り込む。バス1台で46名ジャスト満席、席は全席指定です。 バスが動くと同時に、主催側添乗員による自己紹介+現地バス会社のガイド&ドライバーの紹介がスタート。添乗員は韓国女優のチェ・ジウ似の23歳、ガイドは自らを「たぬきの母さん」と呼ぶ、浅香光代似の超ベテラン。2人が並ぶだけで『渡る世間は鬼ばかり』がおのずと思い浮かびます。続いて、バスの座席は、前方席の取り合いになるのを避けるため、まんべんなく日替わりシャッフルにすると告げられ、『オトナの修学旅行』を円滑に進めるための術を学習。 少し走ると最後列からさっそく「揺れで連れの体調が悪くなったから替えてくれ」とおじちゃんの猛々しい声が飛んできました。集金中のチェ・ジウが「少々お待ちを…」と言いかけるなり、「待てねーから呼んでるんだよ、わかってねえな。」と返す刀。笑顔が一時停止になるチェ・ジウ、静まり返る車内。 以下は行程ハイライト。
ここでたぬきの母さんはささっと昆布購入。現地ガイドさんが買った物は便乗しようと密かに決意。 チェ・ジウの入念な人数確認の後(添乗員最大のご法度が『人間積み忘れ』であることを察す)、再びバス発車。すかさずたぬきの母さんから、熱いお茶が配られる。揺れでこぼさぬよう、注ぐのは紙コップ半分強まで。その時私は“そこまでやるのか”と感心したのだが、後に友人から「バスでお茶を出すのは常識」と聞かされました。 やがてチェ・ジウから「宿泊地到着予定は18時です。」と告げられる。早いと思ったらとんでもなかった。そもそも畑だらけで目印らしいものがない道なのに、16時過ぎに日没した後はどこを見ても漆黒の闇。濃度を増した冷気がバスを通過して足もとに漂う中、温泉街に着くまでひたすら漆黒。「レンタカーでエンストしたって、誰も見つけらんないよ」という、たぬきの母さんの言葉に納得。 【弟子屈エリア:川湯温泉】 夕飯は、一人参加のおじちゃん×2にビールをおごってもらいながら親睦タイム。お二人とも、奥様がご病気、お亡くなりという事情での参加とのこと。一人旅をするのはさみしさに加え、お金もかかるらしく「“お一人参加でしたら1.5倍の料金をいただきます”って言った旅行会社もあるよ。」と聞く。事情はあるのでしょうが、そもそも一人で宿泊するのを嫌がる宿も多いのが現実。ちょっと切ない気持ちで部屋に戻る私。 一人でテレビをザッピングしてるうち就寝。 ■2日目■ 2日目、やってしまった。8時20分出発のバスに1分前についてしまった。3分前には部屋にフロントコールが入りダッシュ、バス前で律儀にコートを脱いで待機していたチェ・ジウに丁重にあおられる。アダルトな皆さんは朝に強い。しかもこれは4日間で北海道ほぼ横断する『バス強行ロングランコース』ときた。前述の通り、日没の16時を超えたら観光不可能になってしまうため、『行程を遂行する商品』をこなすチェ・ジウたちは必死である。 2日目の行程ハイライト
【阿寒湖エリア:阿寒湖畔温泉】
最後に温泉。バス移動の疲れを残さぬよう、単純泉のやわらかい湯にどっぷりつかる。露天風呂からオリオン座がクリアに見える。ボーッと星を眺めているうち、誰も突っ込まないことをいいことにポエトリーな世界にいざなわれていく。 「私も…お星様みたいにキラキラしていたいなぁ(*´▽`*)」
しかし5分で現実に立ち返り、乙女気分にピリオドを打つ。 あと2日です。 @nifty温泉「名湯の森 きたふくろう」詳細ページへ 《第3回(負け犬パック旅のススメ【後編】)に続く》 text by 白羽 未依 | 2005.01.20 | [ パックでGO! ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) 2005.01.06第1回:パック宣言パックでGO! by 白羽 未依
白羽と申します。 「いや、年末年始は宿が高いから行かない。」 そうです。私たちは忙しいニッポンジン。 しかし、私たちはもっと旅に出たい。 今年は『パック旅行ニューイヤー』である
「え~? パック~?」 確かに、パック旅行はちょっとね…という人の意見としては、 わかります。
まずここに、旅行会社さんにアンケート取材した資料があります。 たとえば、近畿日本ツーリストの商品(メイト・コース番号R4164)。 阿寒湖氷上フェスティバルと連動でイベントを企画した阪急交通社の また、はとバスの『温泉リゾートホテル木曽路で温泉三昧と天竜舟下り 2日間』では南木曽温泉が楽しめる。 どれも人気の温泉(観光)地のツアーです。 それは、ぎっしり詰められた幕の内弁当にそっくり。 ついでに私が経験したパック旅行も振り返ってみましたが、 でも、幕の内弁当が悪いわけじゃない。そう、キミのせいじゃない。 「旅の思い出は自分でつくるもの」なのです。
これって。 そう、パック旅行をハッピーにするヒントは
いや、旅慣れた方なら、パック旅行が安く販売できる理由が、 団体で行っても、パックで行っても、思い出になるのは結局自分の目が見たこと。 さて、今回はマジメに書いてしまいましたが、 text by 白羽 未依 | 2005.01.06 | [ パックでGO! ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1) |














