2005.06.21
最終回:仙川湯けむりの里決死行・その5【大団円】
低血圧の人のための温泉講座 by 谷口芽萌(sui)
こんにちは、suiです。
風邪や胃炎を乗り越えながら長湯に挑戦し始めて早3ヶ月。
季節はすでに初夏へと変わり、梅雨の晴れ間に盛夏の気分を先取りする今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
こうなってくると、家のお風呂でさえ暑くて満足に入ってられないわたしです。
しかし今回は最終回、最後くらいは素晴らしい長風呂スタイルを極めて世の中の低血圧さんに向け、発信したい。
そんな意気込みとたくさんの人々からお借りした長湯の知恵を引っさげて、
仙川湯けむりの里決死行・その5【大団円】、スタートです。
かけ湯を笑う者は、長湯に泣く
最後の挑戦、まずは最後の血圧測定。

やはり体質を変えることはできず…。
午前中に比べると午後はやはりある程度の値はマークしますが、低いほうには変わりありませんね…。
先日、朝から胃の検査をしたのですが、そのときの血圧はまたもや90の56でした。
低血圧人としての本領を発揮した、そんな達成感さえある朝でした。
そんな低血圧でも普通に生きていけるし、やっぱり長湯だってしたいのです。
最終回の今回はまず、最初のかけ湯の必要性を前回で切に感じたので、
これを念入りにやるところからスタート。
ざばざばざばざば、かけまくりです。
気温が高いせいか、もうこの時点でわりと体が温まりました。
夜の露天はまた違った趣が
せっかく最後なので、お気に入りの湯でウォーミングアップ。
四季の湯(この日は菖蒲でした)で半身浴を楽しみ、ジェットバスで寝湯を満喫。
もちろん、足先を出す裏技は忘れてません。
結構温まったな、と思ったところで最後の砦、露天風呂へと移動。
露天は2つあり、まず初めに絹の湯に挑戦。

ミクロの気泡による超音波で温熱効果を感じられるこのお湯は、その名の通り絹のような滑らかさです。
血行を促進し、皮膚の活性化も促してくれるそうです。
実際にわたしが入ったのは夜だったのですが、平日なせいかそれほど混んではいませんでした。
露天のお風呂にゆっくりと浸かれる楽しさ。
ここが都内で、自宅から30分ほども離れていないということを忘れさせてくれるような、絶好のシチュエーション。
これが日帰り温泉施設の醍醐味なのだなぁと感じました。
肩まで浸かって少し温まりすぎても、縁に腰掛けて足先だけ温め、夜風にあたればすぐにクールダウン。
でも寒さなどは感じない。これは季節のせいもあるのでしょうが、まるで自分が温泉マスターにでもなったかのような、そんな満足度でした。
いろいろやってみました
そして隣りの露天風呂へシフト。

あぁ、これだよ! これが露天風呂、これが温泉だよ!
いかにも和風な造りと、上に広がる夜空が雰囲気たっぷりで素晴らしい。
たまたま一人で貸し切り状態になったので、いろんなポーズで浸かってみました。
普通に肩まで入ったり、寝そべるようにして(でも足は出して)ゆったりしてみたり、少しのぼせたなと思ったら、また足先だけ温めて夜風で涼をとる。
あー、素晴らしい。あー、楽しい。
貸し切り露天バンザーイ! マンセー!
そしてさらに一人なのをいいことに、歌など歌ってみました。
いやそんな大声ではないですけども。
フーンフーンフンフーン♪とか、鼻歌程度で。
でもこれがなかなか楽しく、そしていつのまにやら時間が結構経っているのですよね!
調子こいて2曲続けてライヴなどしてみました。
あー、満足。あー、幸せ。
人間ウォッチングも
そうこうしてるうちに、お子様連れの方々がやってきて。
今度はお子様ウォッチングなどもしてみました。
不可解な行動や、何かを必死に喋ってるんだけども、何を言ってるのかちっともわからん。
お子様って見てるだけで楽しい。
最近はお子様のマナーがなってないせいで、良識ある大人の温泉通の方々からいろいろ不満が出ているところもあるようですが、
「お子様の視点から見た温泉道」なども取材してみると楽しいのでは、などと思ったりしてみました。
最終回、果たして大団円は迎えられるのか?
気の済むまで露天風呂を楽しんで、あーもうお腹いっぱい、になったところで時計を見る。
入浴開始より、トータル30分。
ブラヴォ! ブラーヴォ!
前回サルから類人猿クラスに上がったところで学んだ知識のおかげで、なんと倍の時間お湯に浸かってることができました!
しかし最終回の今回学んだことは、今までは自分が長湯をすることに必死で、楽しむという知恵がなかったなぁ、ということでした。
温泉て別に長く入ってればいいというものでもないですね。
今回のように、自分のお気に入りのお湯を楽しんだり、歌を歌ってみたり、周りの方々をウォッチングしてみたり。
常連の方々や友だち同士で来られてる若い女の子たちは、お湯に浸かりながらお喋りすることも楽しんでますよね。
お湯を楽しむ、時間を楽しむというのが、温泉のあるべき姿なのでは、と感じました。
温泉は自分のために確保した、自分のための時間。
それをどう満喫するかで、長湯も楽しむことができるのでしょう。
3ヶ月に渡り、ご協力をいただいた仙川湯けむりの里さま、ありがとうございました。
たくさんのアドバイスをくださった冬薔薇さんにも感謝!
今後は友だちや家族と一緒にお湯を楽しむことで、低血圧であってもわたしなりの長湯スタイルを確立していきたいと思います。
ユーザーの方々、ご愛読ありがとうございました!
またどこかでお会いしましょうね☆
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2005.06.21 |
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2005.06.07
第5回:仙川湯けむりの里決死行・その4
低血圧の人のための温泉講座 by 谷口芽萌(sui)
大学4年の就職活動時に熱烈に入社したい企業がありました。
その名もFERC、ファーイーストリサーチ社(日本語表記名:極東リサーチ株式会社)、
そう、あの人気番組「特命リサーチ200X」の架空の民間調査機関です。
どこまで夢見がちなんだと叱咤されようとも、日夜怪事件を調査し、
謎の生物の正体を暴き、眉唾な超常現象を解明する有能なエージェントにそれはそれは憧れたものでした。
久しぶりにサイトを見ると、こんな報告がありました。
File No.077 体に悪影響を与えない温泉の正しい入り方
さすがFERC、調査内容も手広くやっています。
今では多くの人に知られている調査結果ですが、
超初心者のわたしは1の「かけ湯」と2の「反復入浴」、
そして3の「半身浴」に注目して今回の挑戦に挑むことにしました。
…でも、今回の挑戦はサウナ、水風呂、蒸し風呂という言わば番外編のようなものでした。
つくづくどっかズレてると思います…。
エージェントすい、入浴開始
本日の血圧は115の74。お昼過ぎなのでまずまずですな。

まずは調査結果に基づき、最初のかけ湯を入念にやる。
脳貧血を予防し体の負担を少なくするという、大事な行事です。
もしや今までここがいまいちだったのでのぼせすぎてたのでは…。
いきなりサウナも何なので、まず四季の湯(スミレでした)と白湯で温まる。
ここで3の「半身浴」の出番です。心臓や肺を圧迫しないようにみぞおちまで浸かる。
しかしいかんせん冷え性なので、これでは上半身が冷えてしまう。
でもFERCはその点もしっかりカバー、調査結果にあるように肩にお湯をかけたりタオルを当てれば、
冷えもそれほど気になりません。
ふと周りを見渡すと、常連さんと思われる方々はみんな半身浴。
しかもちゃんと肩にタオルをかけたりしています。
今まで自分が長湯することにムキになっていて気づきませんでしたが、
周りは長湯の知恵の宝庫です。
先人たちの偉業を讃え、わたしも有能なエージェントの一人となるべく、
精進したいと思います。
サウナって思ったより暑いんですね
そして今回の本番、大サウナへ!

…暑い! カオが熱い!! シリが熱い!!!
中央にはテレビが置かれ、わたしも一番後ろの段に腰掛け、
安藤優子さんの読むニュースを惚けた顔で見ていましたが、
2、3分もすると呼吸が苦しくなってくる。
混濁していく意識の中でわたしの目に映ったのは…
「てっ、鉄仮面!?」
ある方が顔一面にアルミかなんかですか? パックをされていました。
前に露天風呂で白いパックをされてる方は拝見しましたが…鉄仮面は初めてです。
女性の美を追求する執念と安藤さんのニワトリのように首を乗り出す会釈を再確認し、
フラリフラリとサウナを後にしました。
水風呂って思ったより冷たいんですね
サウナを出てすぐ目の前の水風呂では、サウナや蒸し風呂を出てきたおばさま方が
普通のお風呂のように入浴しています。
わたしもまずは足の甲に、それから膝下へと水をかけ、ゆっくりと足を沈めました。
ぐはぁっ!! つめたーい!
水温は16.4℃。なんとか膝までは浸かるものの、どうしても腰をおろせない。
熱いのもダメ、冷たいのもダメ、贅沢な自分の体に嫌気がさします。
水風呂の中心で棒立ちのまま動けないでいるわたしの周囲では、
頭から水をザバーッと浴び、普通に浸かる方ばかりです。
その潔い水のかぶりっぷりはまるで、
「まだ息子が家の中にいるんです!」もしくは
「紅天女の打ち掛けがまだあの中に…!」と言って
火の中に飛び込んでゆく勇敢な母親の姿さえ思わせました。
エージェントすいのローストお待ち!
さて次は仙川湯けむりの里自慢の一品、仙蒸洞であります。

写真小さくてすみません。
実際はものすごい湯けむりです。
ここでみなさんじーっと、膝を抱えて蒸し出されます。
最初はサウナほどの暑さではないんですが、徐々に徐々に蒸し焼きにされます。
今回、FERCの調査報告を守ることに夢中になり、主治医に教わった長湯の極意その1、
水分を摂る(500mlくらい)というのを思いっきり忘れていたのですが、
それでも汗がダーラダラと流れ落ちます。
体内にデフォルトである水分が絞り出される感じです。
もう息ができーん! というとこまで頑張って、瓶の中の水をかけて外に出ます。
そしてまた水風呂へ…そしてまた棒立ちに…。
さて結果は?
今回の計測は、トータル17分でした。
わーい、2分延びた!
しかもこの2分は大きい。サルから類人猿クラスまで格上げされるべき大きさです。
なぜかというと、実は
かけ湯→四季の湯→白湯→サウナ→水風呂→白湯→仙蒸洞→水風呂→白湯
と、隙間隙間に白湯で半身浴をしていたのです。
そう、つまりこれが調査報告の中の2「反復入浴」です。
本来なら湯温40℃につき10分は入っているものらしいですが、
まず10分というのが無理なので「ちょっと温まったな」程度で次に移動しました。
入浴スタイルは腰からお腹だけ浸かって上半身と足先は出す、という、
半身浴というよりは「ケツ温めてます」な感じでしたが、
周りを見るとそんな方はいっぱいいます。みなさん体で覚えてるんでしょうねー。
結果的にこれが功を奏しての記録更新になったのだと思います。
第5回めにしてやっと学びました。
サウナや蒸し風呂じゃなかったら、もっと長く入れたかも?
というわけで、次回最終回は大詰め、露天風呂へまいります。
今後も外部エージェントとして調査の解明に邁進いたします!

いやぁ~風呂上がりのりんごジュースがおいしくいただけました。
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2005.06.07 |
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2005.05.24
第4回:仙川湯けむりの里決死行・その3
低血圧の人のための温泉講座 by 谷口芽萌(sui)
風邪が治ったと思ったら今度は胃炎…
ハートは万年思春期でありながら体調は更年期並みの
万年不調のsuiでございます。
内科で診察してもらい、念のため血圧を測定されたところ、
90の56でした。
いくらコンディションが悪かったからといって、この驚異的な低数値。
でも、なんとかかんとか生きています。
みなさまもお体はご自愛くださいませ…!
suiパパと温泉!
さて今回も行って参りました、仙川湯けむりの里!
この日は実家の父と、ついでに暇を持て余す妹を
引き連れてやってまいりました。
実家は自宅から近く、しょっちゅう帰っているのですが、
父とはあまり顔をあわせる機会はありません。
というわけで父の日を先取りして家族サービス的な気分で
今回は挑みましたー。
まずは本日も恒例の血圧測定。

う~ん、今日も素晴らしい低血圧。
年寄りは朝早い。定年間際の父の都合に合わせて午前中から入浴。
低血圧ぶりをいかんなく発揮できる午前中は、
チャレンジに持ってこいの時間。
今日こそは長湯道を極められるか…!?
今回もあわあわですよ
ではさっそく、シェイプアップバスからスタート!
ぎょえぇぇぇぇぇぇぇ~!!
途端に高圧ジェット水流に押し流されそうになりました。
かなり勢いが強いのです…!
しかし体勢を変えて体のいろんなところに水流をあてると、
これがなかなか爽快!
これぞまさにシェイプアップ!
水流をお腹にあてるとお湯が高波を上げて左右へと分かれる。
まるでモーゼになった気分です。
でもやっぱりジェットバス系は一気に体が温まってしまう…
5分と経たないうちに耳まで真っ赤、
仕方なく次のバスへ移動となりました。
その名も座・マッサージ!
こちらはその名も座・マッサージ。
しゃれてるじゃないですか。
浴槽に腰掛けて入浴できます。
水圧で下半身を引き締め、ふくらはぎや脇腹、腰を
マッサージしてくれるというものです。
これこそさんに教えていただいた長湯スタイルを
実践するべきでは…!
ということで、足の裏を意識的にお湯から出してみたのであります。
ところが…
1.手すりに腕をかけ、腰を下ろす
2.足の裏が出るように膝から先をピンと伸ばす
3.腰が浮いてしまい腕が手すりからはずれる
4.ぼぐわぁぁぁぁぁ~と沈没
→1に戻る(エンドレス)
低血圧ぶりだけじゃなく、学習能力ゼロぶりも
いかんなく発揮しています!
さながら現代によみがえった単細胞生物のごとしです!
ていうかですね、ほら、あの、虫とかが意地悪されてひっくり返されて
起きられなくてジタバタしてて、やっと自力で起きたと思ったら
またひっくり返されちゃってジタバタジタバタするのを
冷徹な人間どもに笑われているような!
そんなみじめな気分になった20代最後の初夏でありました。
ぼんじゅーる、さう゛ぁ、もなむーる
ジェットバス系2連続、しかも2つめですっかり
頭のてっぺんまで湯だってしまい、入浴前に飲んでいた水分が
今日も気持ちよいほど噴き出している。
フラフラ…クラクラ…
でも!
本日の最後を飾るのは、ちょっとスペシャルな場所なのです!
明るい日差しを求めて屋外へ、そこに見えるのは…
ばばーん! 寝転び座敷です!

え、これに寝転ぶんですか…?
じりじりと初夏の太陽が照りつける板に素直に横になってみる。
あぢっ! 背中あちー!(下にタオルなどをひくことをお勧めします。わたしはサルなので思いつきませんでしたが)
正面に一面の青空、さんさんと輝く太陽、
そしてまっぱ(だか)のわたし…!
ここは南仏? プライベート・ヌーディストビーチ?
ぼんじゅー、とれびあーん、あれじー、おにう゛ぁー!
(98年仏文学専攻卒。現在も週1回レッスン中)
暖かな日差しを体いっぱい浴び、寝返りを打ってすっかり
ビールと枝豆でナイターに興じるオヤジのようにくつろいでいたところ、
目の前の露天風呂を占領して談合を開いているおばちゃまたちの
熱い視線を感じました…
ちょっとおねーちゃん、丸見えよ! と言わんばかりの…!
で、結局どうなの
はい、結局のところ純粋に入浴していた時間は、
トータル15分(うち5分沈没)でした。
やっと2分延びた…でももしかして、溺れるのと入浴は違いますか…?
次回はとうとうサウナと蒸し風呂に挑戦です。
つか、これぜんぜん講座になってないことに今気づいた…!
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2005.05.24 |
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2005.05.10
第3回:仙川湯けむりの里決死行・その2
低血圧の人のための温泉講座 by 谷口芽萌(sui)
こんにちは!suiです。
みなさま、楽しい連休を過ごされましたでしょうか?
わたしはといえば遠出のひとつもできずに、自宅で原稿書き…。
夫も連日出社で、ちーとも連休気分を味わえなかったです…ぐすっ。
でもおフログのためにまた仙川湯けむりの里さんにお邪魔する予定だったので、土曜日を利用してムリヤリ夫を引っ張って行ってきました!
だって、うちは夫婦そろって低血圧なんです。
高まる長湯への期待
またもや雨上がりの寒い空。
必要以上に寒がるわたしと、湿度の高さにこれまた必要以上に暑がる夫。
わたしたちの体温調節機能は、まったく正反対の方向に狂ったベクトルが伸びているのかもしれない、などと話しながら現地へ到着。
またまたやってきました、仙川湯けむりの里!

入浴前にまずは血圧測定。
またもやパーフェクトなヒロシポーズを決め込み、測定開始!

わたしの血圧。おっ、普通。

夫の血圧。こちらも標準値。
やはりお昼を過ぎていたからでしょうか。
普段は100前後のわたしたち夫婦も、今日は人並みの値。
これは長湯が期待できるのでは…!
いざ、出陣!
「ほいじゃ、またあとでねー」と各自男湯、女湯に分かれて入浴。
前回午前中に来たときは年配の方が多かったのですが、
もうすっかりお昼過ぎ、お子様連れや、連休ということもあってか、
若い方たちの姿もたくさん見られました。
広いお風呂やたくさんの人に動じない赤ちゃん。
きっともう何度も連れてこられて慣れてしまったのかな?
今回はまずはリラクゼーションバスからスタート。

奥がリラクゼーションバス。すごい湯けむり~
子供の頃、器械体操で痛めて以来悪い腰に、重点的に泡をあてる。
は~、リラクゼーションー。
こんな泡のお風呂のあるお家に住めるようになりたいなーとか思う。
しかし2、3分もすると顔は真っ赤、ダラダラと汗が噴き出してくる。
もちろん今回も長湯の極意その1・温泉に入る前に水分を摂る(500mlくらい)の教えを守り、入浴前に1/3ほど飲んでいたので、それが素直に排出されたようです。
あわあわあわあわ…
そのまま隣りへスライド、ジェットバスへ。
ゆったり寝そべってジェット噴流を全身に受ける。

足の裏まで刺激され、夢ごこち。極楽じゃー
しかし顔から噴き出る汗がハンパじゃなくなり、頭がボーっとしてくる。
うぅ…し、しんどい…!
でも時計を見ると、まだ入浴開始から10分も経っていない。
こんなんじゃダメだ、ダメだ…と自分を戒める一方で、ふと思いついた。
そだ! 休憩をとればいいんだ!
なぜ前回は思いつかなかったのか、浅はかな頭が呪わしい。
ゆっくりとまずは腰掛け、それから上半身を起こし、立ち上がる。
くぅぅ…頭がクラクラする。
これだけ人がいれば、わたしなぞに目を配る人なんかいないさ、
と自分に言い聞かせ、また壁をつたって脱衣所まで逃げ込む。
鏡を覗くと、人生の中でも数回ほどしか見たことないんじゃないか、
というほど紅潮した自分の顔がありました。

ふいてもふいても流れ落ちる汗

ギリで水をはね返す三十路手前の肌
でも結局、学習能力ゼロ
少し体を涼め、さて気を入れ直して、最後のスーパージェットバスへ。
しかし…もうこれ以上の入浴に耐えられる体ではなかったようです。
9ヶ所からの強力な水流がお腹を中心に全身まで行き渡ると、
再び滝のように汗が噴き出し、顔は破裂せんばかりに真っ赤に、
頭はグツグツ煮立ってしまう。
周りの方々は本当に気持ちよさそうに浸かってらっしゃるのに…。
もうダメだー! 脱出!
前回と同じくクラクラフラフラプルプルしながら壁をつたう。
一歩歩いては休み。2歩歩いては前へかがみ。
極意その5.出る前に冷水を膝から下にかけるのとおり、
膝下に水を浴びせて、その冷たさに小声で叫ぶ。
我ながら暑いっつったり、冷たいっつったり、腹の立つやつだ。
そしてほうほうの体で脱衣所に戻って時計を見上げると…
入浴開始より、トータル13分(休憩時間は除く)
アホか! 前回とまったく同じじゃんか!
まさに成長知らず…むしろ13という呪わしい数字に、何か自然を超越した意味があるのかと疑りたくなるくらいです…。
ていうか、もしやあのテのジェットバス系は長湯するもんでもないのかもしれない…。
前回以上の惨敗気分を味わいながら女湯を出て夫と合流。
どのくらい入ってられたか尋ねると、
「2つめの風呂でギブアップした」と、
コーヒー牛乳をグビグビと飲み干しながら言った。

夫はこれが飲みたいがためについてきたと思われる
うぅぅ…わたしたち夫婦には、お湯を楽しむ風情なんてものは
感じることができないんだね…。
楽しみはこれから
14時近くのお食事処はたくさんのお客さんでにぎわい、
前回来たときにはまだなかった屋台なども設置され、かなり楽しげな雰囲気。

無理を言ってスタッフの方にお祭りっぽさを演じてもらいました

回す! 回す! 回す!
前回からちっとも成長しなかった自分に、韓国風冷麺で乾杯。

体が冷やされるー。でもけっこう辛いです
夫は日替わり定食を。この日はうな重でした。

日替わりでうなぎって太っ腹ですね
どんどんツルツルと冷麺をすすりながら、次回こそは記録の更新を…!
と心に誓い、夫のうな重に手を伸ばすsuiでした。

あの人の食べてるラーメンもおいしそうだな~と横目で見ている
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2005.05.10 |
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2005.04.19
第2回:仙川湯けむりの里決死行・その1
低血圧の人のための温泉講座 by 谷口芽萌(sui)
どーも、げほげほ、suiです。ぜーぜー。
風邪をひいてしまいまして。
頭痛から始まり、発熱、咳・鼻水・鼻血までお見舞いしてくれるバラエティ豊かな風邪菌に、ノックアウト寸前です。
しかももうすぐ3週間めに突入しようかという長丁場。
日本の情緒あふれる四季が憎いです。
早く太陽の照りつける夏になることを願ってやみません(無類の夏好き)。
今回は、そんな最悪のコンディションの中でのレポートとなりました。
雨ニモ負ケズ 風邪ニモ負ケズ
風邪菌が猛威を振るって寝苦しく、睡眠時間3時間で仙川湯けむりの里へ挑む。
しかも天気にも恵まれずあいにくの雨。
写真をお借りできたので、そちらをアップしますね。

京王線仙川駅から徒歩5分の好立地。
まず、10時の開店時間を待つあいだ、注目の血圧測定をしてみました。
この企画のために購入したマイ血圧計、圧くん1世です。

2世を買う予定はまだありません。
この圧くん1世、手首に巻いてスイッチ・オン!で計れる優れものなのですが、
忠実にヒロシのポーズを再現しないと、測定してくれません。
さすが名門オムロン家の血をひくサラブレッド、測定時のヴィジュアルにもこだわりがあります。

ヒロシです。
せわしく働いてらっしゃるスタッフの方から隠れるようにしてヒロシポーズを決め込み、測定開始!
ピピピピピ、ブーーーーーッ(ベルトがきつく巻きつけられる音)
結果は…

低っ
前回書いたように、最大が100~110mmHg以下、または85~110mmHgである状態が低血圧、ということなので、企画的にはもーバッチリです。
ていうか脈拍129てなんだ! 慣れないヒロシポーズでドキドキしたのか!?
ふと気づくと、まだ開店までに10分ほどあるのに、ロビーには常連さんと思われるおじちゃんおばちゃんがわんさか。
地元の人に親しまれている温泉なのだなと感じました。
では、にゅうよーく!
主治医からしたためられた長湯の極意その1・温泉に入る前に水分を摂る(500mlくらい)を守り、この日は行きの電車の中からペットボトルの清涼飲料水を飲んできました。
風邪で口の中が乾燥しているせいか、珍しく入浴前に2/3ほど飲み干すことに成功。
幸先のいいスタートです。
さて、こちらには12種類のお風呂があるのですが、この日はまず白湯と呼ばれる屋内の広い湯船から入浴。
すでに常連のおばちゃんたちが世間話に花を咲かせている中、花どころか鼻を垂らした小娘が間を割って入ってゆきます。

ぷはーっ、やっぱ広いお風呂は気持ちいいー。
お湯の温度は40.2℃と表記されています。
長湯の極意その2・お湯の温度はぬるめで。39度くらい。よりはちょっと高いですが、許容範囲でしょう。
そして極意その3・首まではつからない。半身浴がベストを守り、段のあるところに座ってみる。
しかしそうすると必然的に上半身丸出しなわけで、つまりシダルマ(業界ではこう言うってほんとですか)なわけで、徐々におばちゃんたちの不審がる視線に気づき、なんとなくいたたまれなくなって場を移しました。
季節の移ろいを感じられる湯
隣りの四季の湯は日替わりでいろいろな香りが楽しめます。
この日は「紫根」で、もちろんお湯は紫色。
紫根は皮膚の万能薬として有名らしいですが、「若さと美白」効果もあるとか。
香りもきつくはなく、風邪でいたんだ体が癒されるようでした。
しかし早くもこのあたりから集中力が切れてくる。
時計の針が5分進んだら次のお風呂へ移ろう、と思ったのに、ちっとも時間が経たない。
暇なので妄想でもしようかと思い、
「メーテルが…」
と、あの長い筒状の黒い帽子を頭に思い浮かべた瞬間、
ザザーッと波を立てて立ち上がっていました。
ばか! ばかばかばか!
極意その4・あがるときはゆっくりと立ち上がるよ!
起立性低血圧が起こってしまうじゃない!
しかしまだ完全には体が温まっていなかったので、それほどクラクラすることもなく、無事に次のバイブラバスへと移動できました。ほっ。
バイブラバスは楽しい!
あちこちから出る大量の泡とジェット噴流で、腰やお腹をマッサージしてみる。
なんでも、気泡がはじけるときに出る超音波が体の中まで作用して新陳代謝を促進させ、体を温めて全身の疲れを取り去ってくれるそうです。
そのとおり、温まりにくいわたしの体もポカポカし始め、うっすらと、そして徐々に粒となって汗が噴き出してきました。

噴き出す汗でテカるでこ
次第に頭がボーッとなり、あ、あかん、こらもうあかん!
と今度はゆっくり体を起こし、まずは段差に腰をかけて時間をとり、それからまたゆっくりと立ち上がってみました。
しかし時すでに遅し…
完璧な起立性低血圧が起こり、クラクラ、フラフラ、プルプル、と体が震えて、とてもまっすぐ歩けない。
あー今急激に20 mmHg以上最大血圧が下がってるんだ…というのを実感するとともに、
壁に手をかけて歩いては立ち止まるわたしの頭の中に、
「バ…バリアフリー…!」
という言葉が呪文のように聞こえました。
完全なる敗北
入浴開始からここまでの間、トータル13分。
初回は惨敗という結果に終わりました。
ていうか短すぎだろ…。
しかし長湯以前に、お湯を楽しむというような情緒や風情を感じられる繊細さのない、非文明人的な粗悪さのほうが何とかしたほうがいいんじゃないかと思った次第であります。
次回はおばちゃんたちに勇気を出して話しかけてみようかな…。

お風呂上りは人並みまで上がってました。
取材協力・仙川湯けむりの里
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text by 谷口芽萌(sui) |
2005.04.19 |
[ 低血圧の人のための温泉講座
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2005.04.05
第1回:2005年 長風呂宣言!
低血圧の人のための温泉講座 by 谷口芽萌(sui)
こんにちはー!suiです!
幸運にも任期延長という運びになりまして。
また6月までの3ヶ月間、
みなさまにコラムをお届けすることとなりました。
前回以上にタメになる連載にしていこうと思いますので、
ぜひぜひよろしくお願いしますね。
前回、少しもタメになってねーよ!
とかツッこんじゃいやですよ☆
温泉の神様

さて、前回までは東京の小さな空中の部屋の中で、えんえんと温泉に関する伝説を思い出しながら書いていたわけですが、
新テーマでこれから書いてゆくにあたって、
わたしも実際に温泉に入りたい!と思いました。
思えばほかのライターさんに比べて、連載中一度も温泉に入っていないのです。
温泉に入らずして温泉を語るとは何事か!カーッ!
と、温泉の神様(誰?)に怒られたような気がしたので、
今回は実際に温泉に入ってレポートをお届けしようと思います。
しかし問題がありました。
わたしは低血圧なのです。
低血圧とは?
低血圧とは何を持ってして言うのか。
わたしの雑な調べによると、安静にして血圧を測ったときの最大(収縮期)血圧が100~110mmHg以下の場合を低血圧と呼ぶそうです。
最小(拡張期)血圧については、60mmHg以下とすることが多いそうですが、高血圧と違って最小(拡張期)血圧についてはあまり重点が置かれていないそうです。
また、医師によっては最大(収縮期)血圧が85~110mmHgである状態を低血圧と判断する場合もあるとか。
いわゆる低血圧というのは「本態性低血圧」と呼ばれるもので、
特別な原因はなく、血圧だけが常に低い状態のことだそうです。
これがつまり「低血圧体質」。
産まれつきのもので、遺伝性があると考えられているそうです。
そして普段血圧が低くなくても起こるのが、
「起立性低血圧」と呼ばれるもの。
横になった状態から急に立ち上がったり、長時間立ち続けているときに血圧が下がって立ちくらみやめまいなどを起こすもので、これはよく経験する人が多いことと思われます。
起き上がったときに、最大血圧が20 mmHg以上下がるのが特徴だそうです。
このほか、循環器や内分泌の病気など、何らかの病気が原因で血圧が低くなる「二次性低血圧」というものもあるそうです。
でも長湯がしたいんです
わたしはもともと子供の頃から血圧は低く、朝が苦手でした。
大人になっても変わらず、むしろ薬物療法(前回のコラム最終回を参照)をしているために、生まれつきの「本態性低血圧」に加えて、さらに常習化したのだと主治医は言います。
朝は起きられず、トイレやお風呂で倒れることもしばしば…。
そんなわたしには、多くの低血圧の方々と同じく、
温泉にゆっくりつかることができないのです。
実を言うと、前回までに書いてきた伝説の中でも、
わたしはいつもカラスの行水というやつでした。
先日の月曜温泉でも、岩陰に隠れてめまいに耐えたものです。
だけど。
やっぱり温泉くらい、ゆっくりつかってみたい!
長風呂の極意
自分なりに低血圧の人がクラクラしないで温泉に入るにはどうしたらいいかを調べたところ、ほとんどが
「長く入らない」
という、わたしの問いを根底から覆すような回答でした。
だーかーらーっ!
長く入るためにはどーすりゃいいんだーつってんの!!
わたしは主治医に、低血圧の人が長くお湯につかるにはどうしたらいいかを聞いてみました。
以下にまとめてみます。
1.温泉に入る前に水分を摂る(500mlくらい)
2.お湯の温度はぬるめで。39度くらい。
3.首まではつからない。半身浴がベスト
4.あがるときはゆっくりと立ち上がる
5.出る前に冷水を膝から下にかける
6.脱衣所は暖かくしておくとベター
7.風呂上りにも必ず水分補給
このうちの何点かは自分で気をつけることができます。
お湯の温度とか脱衣所の温度とかはどうにもできないけど…。
あと、冷え性のわたしはどうしても首までつかってしまいがちで、それもよくないみたいです。
でも首までつからないとお風呂に入った気がしない、
という江戸っ子でもあるのですが…。
しかし!
この中でどうしてもできないことがあります。
最初と最後の、水分を摂るという過程です。
500mlってことは、ちっちゃいペットボトル一本分ですよね?
わたし一日かけてもペットボトル飲みきれないんですが…!
水分を摂れないということで、また別の弊害もあります。
水分を摂らない→汗をかかない→代謝が悪い
この悪循環にも困ってはいるのです。
入院時、検温のときにトイレの回数も聞かれたのですが、
2回(一日で)です、と答えるとベテランの看護師のおばちゃんに、
「あんたもケチねぇ」
などと言われたものです。
いやいや!
ケチで出さないんではなく!
摂らないから、出ないんですよねぇ…。
極意をふまえて、いざ!温泉へ!

とにかく水分の問題はクリアにして、これらの極意をふまえた上で、
次回から実際に温泉に行って長湯にチャレンジしてみようと思います。
今回は東京都調布市にある仙川湯けむりの里さんにご協力をいただくことになりました。
こちらには12種類のお風呂があるそうなので、
一つ一つに入ってどれだけ長風呂ができるかに挑戦してみます。
ところが、仙川湯けむりの里さんにご挨拶に伺った際、
広報ご担当者さまがぽつりと…
「うち、沸かし湯なんで、温泉ではないんですが…」
えぇぇぇぇぇぇ。
大きいお風呂はみんな温泉だと思ってた。
露天風呂なんて絶対温泉だと思ってた。
日本マニアの外国の方ですら知っていそうな基礎知識がないことこそ、
温泉の神様がお怒りになりそうですよね…。
というわけで、相変わらず純粋な温泉は出てきません。
フィーリングだけでいかに温泉気分にひたれるかも
レポートします。この際。
では全国の低血圧のみなさま、ご注目くださいませ☆
@nifty温泉「仙川 湯けむりの里」詳細ページへ
text by 谷口芽萌(sui) |
2005.04.05 |
[ 低血圧の人のための温泉講座
]
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